100年の工場跡が、地域の未来を育てる場所へ🌱
兵庫県養父市(やぶし)は、かつて地域の産業を支えた「グンゼ養父工場」跡地を活用し、新しい地域拠点をつくる計画を進めています。
工場は1918年創業、2010年に操業を終えましたが、約1.2haの広大な土地は、今も地域の中心に位置しています。
この跡地が今、「知と創造の拠点」として生まれ変わろうとしています。
生活利便施設や子育て支援施設、さらには起業家支援や技術交流を行なう場として、建設業にとっても注目すべき地域開発プロジェクトです。
🛠️整備を担当するのは、都市計画コンサルのランドブレイン株式会社(東京都)。
今年6月に基本計画が策定され、2025年度末には先行施設の基本設計を発注予定。2030年度の供用開始を目指し、段階的に整備が進みます。
地域を変える「知と創造の拠点」ってどんな施設?🤔
整備コンセプトは「地域を育て、地域と共に成長する拠点」。
この言葉には、「人を呼び込み、仕事と暮らしを支える地域経済の循環をつくる」という狙いが込められています。
計画では次のような機能が検討されています👇
* 💡 インキュベーション機能(起業・創業支援スペース)
┗ 建設・製造・サービス業など地域企業の技術発信や新事業立ち上げの拠点に。
* 🏘️ 短期滞在施設機能
┗ 移住希望者やワーケーション利用者の受け入れを想定。
* 🔧 技術交流機能
┗ 地元企業や職人のスキル共有、研修・展示の場として活用可能。
* 🏪 生活利便機能/商業・子育て支援機能
┗ カフェ、コワーキング、子育て支援施設など地域の交流を促進。
つまり、単なる「公共施設」ではなく、“人と事業が育つ現場”を目指す計画なのです。

グンゼ義父工場跡地の周辺
※建設通信新聞さまからお借りしています。
中小建設業にとってのチャンス💡「地域拠点づくり」は新しい仕事の入口
このような再開発プロジェクトは、大手だけでなく地域密着の中小建設業にとっても大きなビジネスチャンスです。
理由は3つ👇
1️⃣ 地元企業への発注が優先されやすい
自治体のまちづくり案件では、地域経済循環を目的に「地元企業の参画」を重視する傾向があります。
2️⃣ 設計~維持管理まで、長期的な関わりが可能
初期の造成工事だけでなく、運営段階のメンテナンス・管理・設備更新などでも関われる可能性があります。
3️⃣ “地域ブランド”の強化につながる
「地域のシンボル施設に携わった」という実績は、今後の入札や採用PRにも活かせます。
👉たとえば、地元材を活用した木造建築の提案や、省エネ・環境配慮設を盛り込めば、脱炭素・SDGs時代の公共事業でも評価が高まります。
「サウンディング調査」(意見聴取)で早めに動くのが鍵🔑
養父市は近く、事業者向けのサウンディング調査(意見聴取)を実施予定です。
これは、民間事業者が市に対して「こういう事業・建物・サービスを提案したい」と自由に意見を出せる仕組み。
👉建設業者にとっては、
* 「施工業者として関わりたい」
* 「維持管理・運営を地元で担いたい」
* 「地域材・職人技を活かした提案をしたい」
など、具体的なアイデアを出す絶好のタイミング。
行政との連携力が問われる場面でもありますが、実はこうした調査に早く手を挙げる企業ほど、地域内での信頼や情報共有が進む傾向があります。

建設業×地域創生=新しい「現場経営」モデルへ
養父市のプロジェクトは、単なる都市開発ではありません。これは「地域を支える人と企業が主役になる仕組みづくり」。
👷♂️これからの建設業は、「建てて終わり」から「地域と共に育つ」時代へシフトしています。
* 地元住民と協働する施工現場
* 若者や移住者が働きながら学べる施設づくり
* 公共×民間の官民連携(PPP・PFI)による長期的なまち運営
こうした取り組みは、人材確保・ブランディング・技術継承にもつながります。特に、若手社員や新規採用者に「地域の未来をつくる仕事」という誇りをもたせる好機になるでしょう。
まとめ:未来の現場は、地域のまんなかにある🏡
養父市のグンゼ跡地プロジェクトは、
✅ 地域企業が参加できる開かれたまちづくり
✅ 子育て・仕事・交流を一体にした地域拠点
✅ 建設業にとっての新しい現場づくりの学びの場
として注目すべき動きです。
「地域を育てる現場」に携わることは、人材の定着にもつながる大切な経営テーマといえるでしょう。
