箱根駅伝V3青学大が感謝:記録支えた走路整備に学ぶ建設業の価値

箱根駅伝の快走を支えた“もう一つの主役”、青学大が建設業界に感謝

第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)において、圧倒的な強さを見せつけ3年連続9度目の総合優勝を飾った青山学院大学が、その偉業の裏側で走路の安全を守り続けた建設業界へ深い感謝の意を表した。1月26日、青山学院大学の原晋監督と選手4名は神奈川県庁を訪問し、黒岩祐治知事に優勝報告を行なったが、この晴れの舞台には、大会開催に先立ちコースの点検や清掃、除雪作業などに尽力した神奈川県建設業協会(神奈川建協)の代表者らも招かれていた。

黒岩知事や原監督らは、ランナーが安全に、そして最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えた神奈川建協の協力に対し、感謝の言葉を伝えたことが明らかになった。特に原監督は、10時間37分34秒という大会新記録樹立の背景に、建設業による質の高い道路維持管理があったことを強調しており、業界関係者にとっては自らの仕事の社会的意義を再確認できる喜ばしいニュースとなった。


全員で記念撮影
※画像は日刊建設工業新聞さまからお借りしています。

Q.なぜ建設業協会が優勝報告会に招かれたのか?

通常、スポーツイベントの優勝報告会といえば、選手や監督、自治体の首長が中心となるのが一般的である。しかし今回、神奈川建協が招かれた背景には、彼らの活動が大会の成功、ひいては記録更新に不可欠な要素であったという認識が共有されているからにほかならない。

神奈川建協は、箱根駅伝が安全に開催されるよう、毎年事前にコースとなる道路の点検や清掃、整備活動を実施している。駅伝競走において、路面の窪みや小石、そして冬季特有の積雪や凍結は、選手の転倒や怪我に直結する重大なリスク要因となる。特に箱根駅伝は、山登りや山下りといった過酷なコース設定で知られており、路面コンディションの良し悪しが勝敗を分けるといっても過言ではない。

今回、神奈川建協からは渡邉一郎会長をはじめ、労務環境委員長を務める藤沢土木協同組合の伊澤敏典理事長(3区・8区担当)、平塚支部の浅沼平支部長(4区・7区担当)、小田原支部の勝俣徳彦支部長(5区・6区担当)が出席した。彼らが管轄するエリアは、往路・復路の主要区間を網羅しており、まさに選手たちの足元をリレー形式で支え続けたといえる。
報告会には、選手を先導した神奈川県警の白バイ隊員も同席しており、官民が一体となって大会の安全を守った事実が、この招待という形に表れているのである。

Q.原監督は具体的にどのような点を評価したのか?

青山学院大学を率いる原晋監督のコメントは、建設業に従事する者にとって非常に示唆に富んでいる。原監督は「素晴らしい道路で、特に6区の下り坂では選手が安全に走ることができ、良い結果につながった」と述べ、整備された走路コンディションが選手の安全を守り、ひいては大会新記録という結果につながったとの見解を示した。

6区は「山下り」として知られ、ランナーは猛スピードで坂を駆け下りる。わずかな路面の不整やスリップが致命的な事故につながるこの区間において、「安全に走ることができた」という評価は、道路整備の品質が極めて高い水準にあったことを証明している。報告会には、往路5区を区間新記録で走破し「シン・山の神」と称された黒田朝日選手も同席していたが、彼の驚異的な走りもまた、不安なく踏み込める路面があってこそ実現したものだといえるだろう。

経営的な視点で見れば、これは「インフラの品質管理」が、ユーザー(ここでは選手)の「パフォーマンスの最大化」に直結するという好事例である。建設業の日々の業務が、単なる作業の繰り返しではなく、利用者の成果や安全を創出するクリエイティブな仕事であることを、このエピソードは雄弁に物語っている。

Q.この事例から建設企業が学ぶべき経営のヒントは?

このニュースは、建設企業にとって「ブランディング」「従業員エンゲージメント」の観点から重要な学びを含んでいる。

第一に、地域貢献活動(CSR)が企業の信頼とブランド価値を高めるという点である。道路の清掃や除雪といった作業は、普段はあまり注目されることのない地味な業務かもしれない。しかし、箱根駅伝という国民的行事を通じてその重要性が可視化され、優勝チームから公式に感謝されることで、その価値は一気に高まる。「地域のために汗を流す企業」という評価は、公共工事の入札や地域住民との関係構築において、金銭には代えがたい資産となる。

第二に、従業員のモチベーション向上への活用である。現場で働く職人や監督にとって、自分たちが手掛けた仕事がどのように役立っているかを実感する機会は意外と少ない。経営者や現場リーダーは、こうしたニュースを社内で積極的に共有すべきである。
「我々の仕事が、あの箱根駅伝の記録を支えたのだ」「原監督が褒めていた道路は、うちの会社が維持管理しているエリアだ」という事実は、社員の誇り(プライド)を醸成する。自らの仕事に社会的意義を感じられることは、離職防止や若手人材の採用においても強力な武器となるはずである。


※画像はイメージです。

Q.中小建設業がこうした「評価」を得るためには?

神奈川建協のような大規模な組織でなくとも、中小建設業が地域から評価を得ることは可能である。重要なのは「活動の見える化」「継続」である。

今回の事例でも、神奈川建協は「毎年」整備活動を行なっている。一過性のイベント協力ではなく、継続的に安全を守り続けてきた実績が、今回の感謝状や知事への報告会同席という信頼につながったのだ。
地域のお祭りや学校行事、災害時のパトロールなど、地域社会が必要とする場面で、本業の技術や機材を活かして貢献する。そして、その活動を自社のホームページやSNS、広報誌などで適切に発信していくことが肝要である。

原監督の「素晴らしい道路」という言葉は、建設業のプロフェッショナルな仕事に対する最高の賛辞である。この言葉を励みに、日々の現場における品質管理への意識をさらに高めると同時に、自社の技術が社会をどう支えているのかを、自信をもって発信していく姿勢が、これからの建設経営には求められているのではないだろうか。

まとめ

第102回箱根駅伝で総合優勝を果たした青山学院大学が、神奈川県庁での報告会において、走路整備を行なった神奈川県建設業協会へ感謝を伝えた。原晋監督は、建設業による事前の点検や清掃、除雪活動が選手の安全を確保し、大会新記録の樹立に貢献したと高く評価した。

3区から8区を担当する各支部の代表者が出席したこの報告会は、建設業の地道な維持管理業務が、華やかなスポーツイベントの根底を支えていることを社会に知らしめる機会となった。

 

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