皆さんは「VTS」という言葉をご存じでしょうか?
VTSは Visual Thinking Strategies(ビジュアル・シンキング・ストラテジー) の略で、もともとは美術教育の手法です。
アート作品を見ながら「何が見える?」「なぜそう思う?」と問いかけ、参加者同士が自由に意見を交わすことで、観察力・思考力・コミュニケーション力を高めます。
実はこのVTS、建設現場の安全・品質教育にもピッタリなんです👷♂️✨。
写真や映像を活用し、全員で「見る・考える・共有する」ことにより、ヒヤリハットの感度やチームの一体感をグッと上げられます。

🔍 なぜ現場にVTSが効くのか?
建設現場の事故やトラブルの多くは、見落としや思い込みから発生します。
「自分は安全確認しているつもり」でも、他の人から見ると危ない状態になっていることがあります。
VTSは、**「観察して言葉にする」**ことを繰り返すため、
・小さな変化や危険箇所に気づきやすくなる
・根拠を持って説明できるようになる
・他人の視点を取り入れる力がつく
つまり、安全確認の質が一気に上がるんです💡。
📸 建設現場版VTSのやり方
1. 写真を準備
・実際の現場写真(過去のヒヤリハット事例、作業中の様子など)
・季節ごとの注意点を含んだ写真(夏の熱中症対策、冬の凍結現場など)
・施工例や完成現場の写真もOK
2. ファシリテーターの3つの質問
VTSでは、この3つの質問を軸に進めます。
1️⃣ 「この写真で何が見えますか?」
→ 気づいた点を自由に発言
2️⃣ 「そう思うのはなぜですか?」
→ その理由や根拠を説明
3️⃣ 「ほかに何が見えますか?」
→ 他の視点を引き出す
3. ルールは「否定しない」
・「そんなの間違ってるよ」とは言わない
・全員の意見を受け止め、広げる
・意見が違っても「なるほど、そういう見方もあるね」と肯定的に返す

🌞 季節ごとのVTS活用例
夏 ☀ 熱中症・高温作業対策
写真例:「真夏の屋根上作業」「炎天下での足場作業」
質問例:「この状況で危険だと思う点は?」「暑さ対策として何ができそう?」
冬 ❄ 凍結・防寒対策
写真例:「雪の積もった足場」「朝の凍った現場」
質問例:「足場や通路で危険な部分は?」「どんな準備をすれば安全?」
春・秋 🌸🍂 季節の変わり目
写真例:「風の強い日」「落ち葉が多い現場」
質問例:「強風時のリスクは?」「作業計画をどう変えるべき?」
🧠 VTSを続けると起こる変化
安全意識の底上げ
→ 全員が「自分の現場を見る目」を持つようになる
チーム力アップ
→ 意見交換が活発になり、コミュニケーションが増える
新人の成長スピードUP
→ 現場経験が浅くても、多様な視点を吸収できる
「気づく文化」が根づく
→ 事故が減り、作業効率も上がる
💬 実際の現場での声
「写真を見ながら話すだけなのに、普段気づかない危険がいっぱい出てきた」
「新人がベテランに意見できるきっかけになった」
「事故ゼロ目標に向けて、みんなの意識が同じ方向を向くようになった」
🏗 導入のコツ
・朝礼やKY活動の中に5〜10分組み込む
・月ごとにテーマを変える(例:8月=熱中症、12月=凍結)
・社内で共有フォルダを作る(写真と気づきメモを保存)
📣 まとめ
VTSは特別な機材も大きな費用も不要です。
写真と3つの質問、そして「みんなで話す場」があればすぐ始められます。
現場の安全・品質・チーム力を高めるために、
今年の季節ごとの安全活動にVTSをプラスしてみませんか?
きっと、いつもと違う「気づき」が生まれるはずです👀✨。
