茨城県鹿嶋市で発表された新スタジアム整備計画⚽
J1クラブを運営する鹿島アントラーズ・エフ・シーと茨城県、鹿嶋市が連携し、卜伝の郷運動公園への建設を目指す方針が示されました。
現在の本拠地である茨城県立カシマサッカースタジアムは1993年完成、2001年増改築。しかし海に近い立地ゆえに塩害や経年劣化が進行し、維持管理費は年間約8億円に達しています。
このニュース、実は「巨大スタジアム」の話だけではありません。
私たち現場にとって重要なのは―
👉 海沿い構造物の維持管理と季節対策
👉 塩害とどう向き合うか
👉 長寿命化を前提とした施工意識
今回は“季節と現場”の視点で掘り下げます🔍。

(左から)小泉社長、大井川知事、田口市長がプロジェクト成功に熱意を込めた
※画像は日刊建設工業新聞さまからお借りしています。
🌊 海沿い現場の宿命「塩害」…なぜ進行が早いのか?
鹿嶋市は太平洋沿岸エリア。海風に含まれる塩分は、目に見えない形で構造物に付着します。
特に影響を受けやすいのは👇
🔩 鉄骨
🧱 鉄筋コンクリート
🚪 金属建具
🔌 設備配管
塩分が付着すると腐食反応が加速し、鉄筋爆裂や塗膜剥離が発生。夏の高温多湿、冬の乾燥強風など、季節変動も劣化スピードを早めます。
スタジアム規模になると影響範囲は膨大。だからこそ「建てた後」ではなく「建てる前」からの対策が重要です。
🧱 現場で意識したい“塩害対策仕様”とは
大型案件で想定される主な対策は次の通りです。
✅ かぶり厚さの確保
✅ 高耐久コンクリートの採用
✅ 溶融亜鉛めっき鋼材
✅ 重防食塗装
✅ SUS材の適材適所使用
しかし中小現場でも応用できます。
例えば―
・海沿いの倉庫
・港湾近くの工場
・学校体育館
・公共施設外構
塩害地域では、仕様選定のひと工夫が将来の補修コストを左右します。
「言われた通りに施工」ではなく、「一段上の提案」ができる会社は信頼を得るでしょう💡。
☀️ 夏と冬で変わる劣化リスク
🟠 夏場
高温+湿気で腐食進行が加速。
コンクリートの乾燥収縮ひび割れも注意。
🔵 冬場
強風による塩分飛散が増加。
乾燥で塗膜劣化が顕在化。
季節ごとの点検項目を決めておくことで、劣化の早期発見が可能になります。
現場監督向けチェック例👇
✔ 金属部材の赤錆
✔ ボルト部の膨張
✔ 塗装浮き
✔ 排水不良
日常点検の積み重ねが、大規模修繕を防ぎます。

※画像はイメージです。
🏗️ 長寿命化時代に求められる“施工意識”
今回の新スタジアム計画では、適正規模化と維持管理コスト削減がテーマになる可能性が高いとみられています。
つまり―建設段階からメンテナンスを意識する設計思想が重要。
これはスタジアムだけの話ではありません。
・ビル
・工場
・商業施設
・公共施設
どの建物も「建てて終わり」ではない時代。
LCC(ライフサイクルコスト)を意識した施工は、今後ますます評価されます📈。
👷♂️ 中小建設業が今からできること
① 塩害地域の施工実績を整理
② 防食仕様の知識をアップデート
③ 季節別点検マニュアルを整備
④ 取引先に長寿命提案を行なう
巨大スタジアムに直接関わらなくても、今回の計画は「学びの宝庫」です。
ニュースを読むだけで終わるか、自社の武器に変えるかで差が出るかもしれません🔥。
🌆 2033年開業予定、その裏で動く地域建設力
計画では2028~2029年度に設計、2030~2033年度に施工予定。開業後、既存スタジアムは解体され、跡地はまちづくりへ活用されます。つまり今後10年、鹿嶋エリアでは継続的に建設需要が発生する可能性があります。
地域密着企業にとっては“技術力を示すチャンス”でもあります。季節リスクに強い会社は、海沿い地域では特に評価されるでしょう。
📝まとめ
鹿島新スタジアム計画は、単なるスポーツ施設の建て替えではなく、海沿い構造物の塩害対策や長寿命化設計を考える絶好の機会です。
季節ごとの劣化リスクを理解し、施工段階から維持管理を見据えた提案ができる会社が選ばれる時代。現場の知恵を武器に、未来の建設力を高めていきましょう。
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