伝統の技を次世代へ!全国建築板金競技大会で52名が激突

日本建築板金協会全日本板金工業組合連合会は、静岡県富士宮市の富士教育訓練センターで第48回「全国建築板金競技大会」を開催した。制限時間内で銅板加工の出来栄えを競う技能競技の部(ZIC)に32人、施工図の完成度を競う建築技術の部(NYAC)に20人が出場し、計52人が日頃鍛え上げた腕前を披露した。開会式で野溝年成会長は、業界の将来を背負う参加者が自らの技能を磨き、周囲に広めていくための大会であると言及した。また、練習の成果を発揮するとともに、大会を通して仲間をつくり仕事の楽しみを見つけてほしいと呼び掛けた。

ZICの課題は4時間30分以内に銅板1枚から手おけとひしゃくを製作することであり、選手たちは指定工具などを駆使し作品を形にした。NYACでは学生寮新築工事を想定し、4時間以内で屋根と外壁の施工図を作成した。同大会は日本の伝統的な建築板金の技能を伝える後継者を育成するため1979年から開催を続けている。過去の優勝者を除き、建築板金に興味があれば学生を含め誰でも参加可能だ。結果は3月中旬に発表され、上位者は5月の全国大会で表彰される。

Q1: 今回のような競技大会に参加することには、職人や企業にどのようなメリットがありますか?

A: 技能競技大会への参加は、職人自身の技術力を客観的に測定する絶好の機会となる。高度な課題に集中的に取り組むことで飛躍的なスキル向上が期待できる。また、野溝会長が言及したように、優秀な技術者と交流し全国規模で仲間をつくることは、仕事へのモチベーションを高めるうえで大きな効果を発揮する。

中小企業にとっても、自社の職人が好成績を収めることは技術水準の高さを証明する実績となる。結果として、元請けからの信頼獲得や人材採用時の強力なアピールポイントとして機能する。


炭火で熱したこてを使い、おけの形を調整する選手たち
※画像は日刊建設工業新聞さまからお借りしています。

Q2: 若手への技術指導や練習時間を確保するのが難しい状況です。どう克服すべきでしょうか?

A: 人手不足の建設業における大きな課題だが、教育時間を将来への投資と捉え直す発想が必要だ。例えば、ZICで求められた「展開図を描き、工具を駆使する」という一連の工程を社内でマニュアル化することが有効である。

また、熟練の作業を動画で記録し、若手が空き時間で自己学習できるデジタル環境を整えるなど、ITを活用した効率的な教育手法の導入が推奨される。閑散期を利用した計画的な研修を行なうなど、個人の努力に依存せず会社全体で若手の技能向上を後押しする体制構築が生産性向上に直結する。

Q3: 新建材や工法の標準化が進む現代の現場において、伝統技術を学ぶ実務的価値は何ですか?

A: 現場の機械化が進む現代においても伝統技術の価値は失われない。1979年から続く大会が示すように、手作業による緻密な加工技術や素材の特性を深く理解する能力は職人の基礎力そのものである。実際の現場では、複雑な形状の屋根の納まりや歴史的建造物の修復など、機械加工では代替できない微調整が要求される場面が多々存在する。

基礎的な手加工の技能を極めることは、新しい建材や最新工法への適応力を高めることにもつながる。空間認識能力や手先の感覚を鍛え上げることは、普遍的な武器となる。

Q4: 若年層や未経験者を建設業界に定着させるためには、何が求められますか?

A: 本大会が学生を含め広く参加を受け入れているように、早い段階から業界の魅力やものづくりの楽しさに触れる機会を創出することが重要だ。若手の定着率を高めるためには、将来への不安を払拭する明確なキャリアパスの提示が欠かせない。「入社後何年でどの技術水準に達するか」を具体的に示し、大会への出場を目標に設定することで若手の成長意欲を刺激できる。

また、日々の業務での成功体験を評価し、やりがいを実感できる職場環境の整備が急務である。ベテラン職人と若手の双方向の対話も不可欠な要素だ。


※画像はイメージです。

まとめ

第48回全国建築板金競技大会の熱戦は、日本の建設業界が誇る伝統技術の確実な継承と、次代を担う若手職人の育成がいかに重要であるかを鮮明に浮き彫りにした。52名の参加者が示したものづくりへの情熱と向上心は、業界全体の活力を底上げする最大の原動力となる。

中小建設企業には人材不足や教育時間の確保困難といった課題が山積している。しかし、明確な目標設定や効率的な教育体制の構築を通じて、職人の成長を後押しすることが求められている。すべての職人が自らの技能に深い誇りを抱き、仕事の中に喜びを見出せる環境を作り上げることが、建設業全体の持続的な発展に向けた鍵となる。積極的な人材投資を推し進めることが不可欠だろう。

 

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