🏗️ なぜこの道に?18歳から30年、エクステリア一筋の原点
赤穗氏がエクステリアの世界に入ったのは18歳のときだ。卒業後すぐに業界へ飛び込み、知り合いづたいに会社を渡り歩きながら経験を積んだ。
「業界はもう長いです。18歳からなんで、30年ぐらいですかね」
転職の経緯はシンプルだった。「明日からあっち行けって言われた状態で、言われるがままに」。業界内での移籍は当時の慣習でもあったが、数年間その環境で腕を磨いたのち、26歳のときに独立を決意した。
「もうちょっとしびれを切らして、独立します、ということで」
当時、周囲からは「遅い」と言われたと笑いながら振り返る。しかし自分の意志で仕事を切り拓いていきたいという思いは強く、独立後は材料問屋や地元の工務店、ハウスメーカーの協力業者など複数のルートから仕事を受けながら、着実に実績を築いてきた。
そんな赤穗氏に趣味を尋ねると、こう返ってきた。「趣味は……仕事しかないんです」。照れくさそうに、しかし確かな誇りを込めて言い切るその言葉に、20年間この道を歩んできた重さが伝わってくる。
🔧「最終的にやるのが僕たち専門職」──一筋30年が生んだ技術と信頼
エクステリアアコーが手がけるのは、リクシルやYKKなどメーカーのアルミ商品の施工だ。カーポート、テラスルーム、樹脂デッキ、門扉・フェンスと、住まいの外まわりを幅広くカバーしている。
「会社の強みは何ですか?」と問うと、赤穗氏はこう答えた。「最終的にやるのが僕たち専門職っていうのが、やっぱり強みですかね」
外構屋や工務店がエクステリア商品を扱うケースは多いが、施工の最後の工程を担うのは専門職人だ。難易度の高い現場ほど、経験のある職人に仕事が集まってくる。「誰かしらにうちでやってるって言ってはる人も、やっぱり難しいやつとかなってくると、うちらに投げちゃうっていう」。その専門性の高さが、長年の信頼につながっている。
腕前を示す実績もある。かつて赤穗氏が施工した現場が、リクシルの施工コンテストで金賞を受賞した。「年度はちょっと覚えてないんですけど……」と控えめに語るが、メーカーのコンテストで金賞という事実は、その技術力を雄弁に物語っている。
⚠️「金額が不透明」──業界の課題に、専門職人として向き合う
エクステリア業界の課題を問うと、赤穗氏は「金額の不透明さ」を真っ先に挙げた。
「金額が不透明な部分が多いので、できるだけ透明にしたい。これだけ頑張ったらこれだけもらえるんやというのが、誰の目から見ても分かるような状態に持っていきたい」
元請け・二次・三次と業者を経由するたびにコストが積み上がる下請け構造の中で、最終的な価格が見えにくくなりやすい。こうした業界の慣習への問題意識が、赤穗氏の仕事への向き合い方にも表れている。
若い人が業界を選びにくい理由については「肉体労働だから厳しいのかな、とは思います。でもやっぱり向き不向きがある」と語った。自身は人混みよりも屋外での作業が肌に合い、「一人黙々と仕事ができる方が気が楽で、体が疲れたのはいい喜びになってます」と言う。外で体を動かすのが好きで、黙々と作業に没頭したい人には、エクステリアの現場は非常に向いていると赤穗氏は感じている。
🌱「一緒に楽しく働けたら最高」──仲間へのメッセージと会社の未来
これまで知り合いづたいの応援に頼ってきたが、「やっぱりちょっとなんか違うな」という思いが積み重なってきた。「同じ方向を向いて働けない」「言われたことだけやるのではなく、自発的に仕事ができる方がなかなかいない」——そんな課題を感じ続けてきた赤穗氏は今、自社での採用に本腰を入れようとしている。
求める人材像はシンプルだ。「お客さんに喜んでもらえることを前提にした職人さんになってほしい」
経験や資格よりも、ものづくりが好きで、誠実に仕事と向き合える人柄を大切にしたいと話す。独立志向についても「全然応援できる」と語っており、将来の独立を見据えてエクステリアの技術を身につけたい人にとっても、門は開かれている。想定するのは20〜30代で、外構や建設業の経験がある方だ。
将来のビジョンについては「自分なら働きやすい環境が作れる。労働時間に関しても、理想化できる法人ができたらな」と語った。仕事量についても「先2〜3年は大丈夫と言われている」という。
インタビューの締めくくりに、赤穗氏はこう言った。「一緒に楽しく働けたら最高です」。飾らないその一言に、一緒に現場を作っていく仲間への純粋な期待が込められていた。
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「趣味は仕事です」という言葉が、取材を通じて最も印象に残った。30年間エクステリアを一筋に歩んできた赤穗社長の仕事への向き合い方は静かだが揺るぎない。「同じ方向を向いて働ける仲間」を求めるその言葉に、次のステージへ踏み出す覚悟が感じられた。