🏗️ なぜこの道に入ったのか──三代にわたる電気工事への歩み
鎌倉電通の創業は昭和31年(1956年)。祖父が立ち上げたこの会社を父が引き継いだが、鎌倉正行社長が18歳のとき、その父が病気で倒れた。高校を卒業するタイミングと重なり、そのまま家業に入ることになった。
「まあ、きっかけはそもそも、祖父が立ち上げた会社を父が引き継ぎまして。父が僕が18の時に病気でちょっと倒れまして。高校卒業したタイミングで会社に入ったというか」
選んだというより、むしろ引き寄せられるようにして踏み込んだ道だった。
会社の歴史そのものも、時代とともに変遷を重ねてきた。創業当初は電気工事屋として出発し、その後は地下ケーブル工事がメインの時代が続いた。父の代も地下ケーブルが主力であり、鎌倉社長が入社した当初もその流れの中にあった。やがて光ケーブルの時代が訪れ、現在は保守・メンテナンスの需要拡大に伴い、電柱の建て替え工事が主力へと移ってきた。
「時代とともに必要とされる技術っていうんですか。その時代にあった仕事で変わってきている」
電気から通信へ、地下から地上へ、施工から保守へ。一つの分野に固執することなく、必要とされる技術へと柔軟に対応してきた姿勢が、70年近い歴史を支えてきた。
🔧 電柱だけじゃない──高圧ケーブルまで一貫対応できる強み
大手通信会社やCATV会社から年間を通じて安定した受注を維持している鎌倉電通。その背景にあるのは、時代ごとの技術変化に対応してきた実績と、一貫した施工体制だ。
鎌倉社長が強みとして語るのが、建柱工事と高圧ケーブル接続をセットで担える点である。
「電柱を立てるだけじゃなく、その引き込みの高圧ケーブルを敷設して、接続までしてくれる業者さんというのが非常に需要が多いところで。うちで言うと、そこの電柱だけじゃなくて、高圧ケーブルのところまでやれるというところは強みにしてきました」
他県の施工業者が茨城県内での建築工事に際して、東京電力の設備から電気を引き込む「一号柱」と高圧ケーブル接続を担える業者を探す場面が増えている。そこで名前が挙がることが多いのが鎌倉電通だという。
対応エリアは茨城県を中心に、千葉・栃木・福島・埼玉など関東圏に広がる。プラント系の工事や地下ケーブル、電柱建て替えといった幅広い現場経験も積み重ねてきた。
会社の根幹には、「鎌倉電通に関わるすべての人たちに安心を提供いたします」という経営理念がある。発注者はもちろん、働くスタッフとその家族も含め、関わる全員への安心を価値判断の基準として、現場でも経営でも行動してきた。
⚠️ 求む、高圧電気のプロ──そして、一緒に動ける協力会社へ
現在、鎌倉電通では高圧ケーブル接続の経験を持つ人材を積極的に求めている。高圧電気工事は一般住宅ではなく、工場・倉庫・大型施設向けの専門的な領域だ。
「経験者であれば、高圧ケーブルの接続であったり、まあ主にそこですかね」
ただし、求めるハードルは高くない。「2年でも3年でも全然いい」と鎌倉社長は言う。経験年数よりも大切にしているのは、やりたいことがあるかどうか、そして新しいことへのチャレンジ精神だという。
「同じことをずっとやっているという仕事があまりないので。色んなことを覚えてもらって、色んなところに移動しながらやってもらって。色んなことにチャレンジできる人の方が向いてるかな」
資格取得にかかる費用は全額会社負担。入社後に必要となる専門資格も会社がバックアップする体制を整えており、電気工事の経験・知識があれば、専門分野をさらに広げることができる環境だ。
採用と同時に、協力会社・パートナー企業との連携強化も重要テーマとなっている。電気通信工事に付随する道路補修やブロック塀外構工事なども対応できる業者との関係づくりを進めており、お互いに人手が必要な時に融通し合えるフラットなパートナーシップを求めている。
「お互いにとってウィンウィンでなければいけないし。協力会社さんの方で人が必要だってなれば、うちもスケジュール調整していきますし。知識・経験を共有して、一つの仕事をこなせるといったところができるんじゃないかなと」
関東圏で高圧電気工事の実績を持つ会社との新たなつながりを、鎌倉社長は歓迎している。
🌱 「職人たちが活き続けられる会社に」──変化を恐れないビジョン
鎌倉社長が描く会社の未来像は、一言で言えば「職人たちが活き続ける会社」だ。ここでいう「活き」には、活力の「活」という字が込められている。
「職人さんたちがいないと成り立たない世界だと思っていて。現場で物を作るのって僕たちだと思うんですね。その職人さんたちが粋に、そして生き生きとしていける会社であったり、職人さんたちの社会的な地位がもっと向上していかないといけないなと思っていますので」
外部環境の変化が激しいいま、企業もまた変化・進化し続けなければならないと鎌倉社長は強調する。そのうえで大切にしているのが、入ってくる人それぞれの「得意」を伸ばせる会社であることだ。
「どんな人が入ってきても、その人の得意が伸ばせるような会社でありたい。やりたいことがあれば、うちが今までやってきた仕事と違うかもしれないけれど、それを一つの柱にしていけるようなバックアップ体制というか、一緒にやろうぜ、みたいな心構えでいます」
職人が誇りを持って働ける場所。変化を楽しめる人が力を発揮できる環境。鎌倉正行社長が目指す会社の姿は、建設業界の未来に向けた一つの答えでもある。
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取材を通じて印象に残ったのは、鎌倉社長の「一緒にやろうぜ」という言葉でした。三代にわたって時代の変化に対応し続けてきた会社だからこそ、その言葉には揺るぎない説得力があります。電気通信という「縁の下の力もち」を70年近く支えてきた誠実な姿勢が、長期的な信頼関係につながっているのだと感じました。