🏗️ なぜプラントメンテの道へ?原点にある15年のキャリア
植松代表がこの仕事に就いたのは、25歳のとき。土木工事など建設関連の現場を経験するなかで、独立前に所属していた会社がプラント内のメンテナンスを専門に手がけており、そこで技術と知識を磨き続けました。
「前の会社でプラントの仕事をやっていて、そこで覚えたことを活かして独立しました」
プラントメンテナンスとは、石油プラントや化学プラントといった大規模工場の設備機械を定期的に分解・整備する仕事だ。一般的にはなじみが薄い業種だが、社会インフラを陰で支える、なくてはならない技術職でもある。中小建設業にとって、こうした専門技術を持つ職人集団の存在は、現場の質に直結する重要な要素といえる。
「プラントっていうのは大きい工場ですよね。石油プラントとか化学プラントとか。工場の中に入って、定期的に機械を分解整備するんですね。製造されるものができていく過程の設備を維持していく仕事です」
現在はプラントメンテナンスを中心に、鍛冶工事、とび・土木・コンクリート工事も手がけており、「できる範囲は何でもこなします」という姿勢で幅広いニーズに対応している。お仕事は下請け・孫請けを中心に、ホームページ経由でも大分の業者との新規取引につながるなど、着実にネットワークを広げている。
🔧 うちにしかできないこと──若さとチームワークが生む現場の強み
植松機工の強みを問うと、植松代表は即座にこう答えた。「若い人が多いんですよ。一緒に応援に来てくれる子たちも。建設業もプラントも、年配の方が多いんですけど、うちは若い子が多い。元気はあると思います」
ベテラン職人が多いプラントメンテナンスの業界では、若い職人集団であること自体が希少な差別化要因だ。若手特有のフットワークの軽さと活気が、現場の雰囲気を変え、お客様に「また来てほしい」と思ってもらえる関係性を生んでいる。
また、仕事への向き合い方として大切にしているのが「チームで楽しく働くこと」だという。「みんなで楽しく、お客様にありがとうございますって言われるように。それが一番大事だと思ってます」
その精神は職場の雰囲気にも表れている。従業員はもちろん、協力会社の応援メンバーとも出張先でバーベキューを行うほどの仲の良さだ。「バーベキューセットを車に常に積んでいて、出張先でやるんですよ。ガチです(笑)」と話す姿には、代表として人との関係を何より大切にしている姿勢がにじんでいた。
中小建設業では、技術力と並んで「人間関係・職場の雰囲気」が採用力や定着率に大きく影響する。植松代表のこうしたスタンスは、求職者に対しても強いメッセージになっている。
⚠️ 人手不足・法人化の壁…小さな会社が直面するリアルな課題
現在、植松機工の従業員は植松代表を除き2名。以前は3名体制だったが、1名が独立するかたちで現在の規模になった。「独立したいって言うなら全然いいです。うちから出て行ってやってみたいなら、むしろ応援したい」と語る植松代表だが、一方で人手不足が事業拡大の最大の課題にもなっている。
「人さえいれば、もっと仕事を取りに行けるんですよ。でも今は協力業者さんにも来てもらいながら、なんとか現場を回しているっていう状況で。今は協力業者さんの力も借りながら、できる範囲でしっかり対応しています」
植松代表は人材採用において、信頼でつながった紹介を大切にしている。人との縁を何より重視するその姿勢は、職場の雰囲気づくりにも一貫して表れている。中小建設業にとって、こうした紹介ネットワークは採用コストを抑えながら定着率を高める有効な手段でもある。
また、事業拡大に向けて法人化と建設業許可の取得も着実に準備を進めている。「一定規模以上の工事を請け負うには建設業許可が必要で、法人化と一緒にやってしまおうと思っています。早めに動いていきたいですね」と、次のステージを見据えた前向きな展望を語った。
さらに、外国人人材の積極的な受け入れにも意欲的だ。現在、日本在住10年以上のインド人スタッフが在籍しており、「真面目で仕事ぶりも勤怠も申し分ない。英語も話せるので、仕事の幅も広がる」と高く評価する。法人化を機に、外国人人材の採用体制もさらに整えていきたいという。
🌱 10年後のビジョン──「来てよかった」と思える会社をつくりたい
植松代表の採用における基準はシンプルだ。「元気があればそれでいい。真面目じゃなくても全然いいですし、未経験でも外国人でも全然大丈夫。一から教えます。誰でもウェルカムです」
現場では若手が多く活躍しており、「生き生きして働いている姿を見ると、いいなと思う」という言葉には、現場が人を育てることへの確かな手応えが感じられた。今後は自社スタッフをさらにあと2名ほど増やし、各現場に責任者として配置しながら、協力会社と連携して複数の現場を同時に動かせる体制を目指している。
「育てて送り出して、その子がお客さんから『また来てほしい』と言ってもらえるようになれば、仕事も自然と広がっていく。そういう人材を増やしていきたいですね」
建設業へのネガティブなイメージを払拭し、「ここで働いてよかった」と思ってもらえる環境づくりが植松代表の次なるテーマだ。法人化、建設業許可の取得、外国人人材の受け入れ体制の整備——やるべきことは山積みだが、その先には「みんなが楽しく働ける会社」という明確なビジョンがある。
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取材を通じて感じたのは、植松代表の「楽しく働く」という言葉の重みでした。バーベキューセットを車に積んで出張先へ向かうその姿勢に、仕事とチームへの純粋な愛情が詰まっていると感じました。