🔌 電気工事一筋18年。個人事業として独立し、現場仕事をこなしながら、心理カウンセラーとしての顔も持つ異色の職人、岩本氏。「自分が強みです」と言い切るその言葉には、職人として、経営者として積み上げてきた確かな厚みがある。固定費を増やさず、ご縁を大切に、着実に仕事を広げてきた岩本氏に、建設の道に入ったきっかけから今後の展望まで、率直に語っていただいた。
🏗️ なぜ電気の仕事を選んだのか?15歳から始まった、ご縁の話
岩本氏が電気の世界に入ったのは、15歳のことだった。それまでもいくつか仕事を試したが、どれも長続きしなかったという。「一週間でやめたり、一ヶ月でやめたりって感じでした」
そんななか、縁あって入った電気屋で、はじめて「続けられた」。師匠の親方は決して優しい人ではなかった。それでも岩本氏が離れなかったのは、仕事の本質を教えてもらえたからだ。「電気ってライフラインじゃないですか。みんなが当たり前に使ってるものを、俺たちが作ってるんだっていう。そのありがたみを知って、すごいって思ったんですよね」
覚えることが多くて飽きない、という点も電気の魅力だった。そのときの感覚は、18年経った今も変わっていない。「どこかでその本質を忘れたらいけないな、って今でも思ってます」
仕事の根っこにこういう意識を持ち続けること——中小建設業で長く生き残っている職人に共通する部分ではないだろうか。
💪うちにしかできないこと──現場が語る強みとは?
「強みって言ったら、正直、自分しかいないんですよ」そう言って、岩本氏は少し笑った。
個人事業として独立してから、仕事の評価はすべて自分自身の動きにかかってきた。昨年は新規のお客様8社との取引を開始し、複数の現場を掛け持ちしながら走り回った。「あっちこっち行って、ほんとに頑張った一年でしたね」
業界内での評価も着実に積み上がっている。マッチングサービスでの取り組みを通じて、信頼できるパートナーとして認められてきた背景には、誠実さと、人を深く観る力がある。採用についても「媒体で集めるより、実際に会って一緒に飲んで、この人だと思った人と組みたい」というスタンスを貫いている。
数字よりも、ご縁。その考え方が、岩本氏の仕事の土台になっている。
⚠️人手不足・仕組みづくり…課題だらけの建設業で、どう動くか
「仕事が切れることはまずないですよ」と岩本氏は言う。電気屋である以上、需要はある。でも問題は、人だ。
受注が増えても、動ける人間が自分一人では限界がある。やむなく断ることも少なくない。「10代〜20代のやる気のある子がいたら採用したいんですが、電気の人材がなかなか見つからなくて・・・」
求人媒体の活用も頭にはある。ただ、採用後の育成や職場の仕組みがまだ整っていない状態で踏み出すことへの迷いもある。「失敗したくないんですよね。やっぱり愛着がある仕事だから、傷つけたくなくて」この慎重さは、自分の仕事を本気で大切にしているからこそだろう。
SNS活用や新たな集客の検討も始めており、少しずつ次のステップへ向けて動き出している。一人親方から組織へ——その壁は、多くの中小建設業が直面する課題でもある。
🌱10年後のビジョン──「縁」を大切に、仲間と一緒に大きくなりたい
岩本氏が思い描く将来は、シンプルだ。「1人が1,000万円稼げるようになれば、5人で1億円。そういう積み上げ方で大きくしていきたい」20代の頃からずっと持ち続けてきた目標で、今も変わっていない。
それ以上に大事にしているのが「円」、つまり縁とつながりだ。既存の取引先に頼り切るのではなく、新しい出会いや仕事を自分から取りに行くスタンスへ、ここ数年で意識が変わってきた。「いつも同じ顔ぶれで安心してちゃダメだなって思って」その気持ちが、新たな取り組みや今回の取材応諾にもつながっている。
電気工事と心理カウンセリング、二つの軸を持ちながら、一人の職人が着実に歩を進めている。「縁を大事に、誠実にやっていれば、面白いことになっていくと思ってます」静かだけれど、確かな自信がにじむ言葉だった。
📋 編集部コメント
取材を通じて感じたのは、岩本氏の「人とご縁を大切にする」という一貫したスタンス。仕組みより先に信頼、コストより先に誠実さ。そんな姿勢が18年の現場を支えてきた根っこなのだと、改めて気づかされた。
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