🏗️ なぜこの仕事を選んだのか?20歳から築いてきたキャリアの原点
三野輪代表がコンクリート打ち継ぎ工事の世界に入ったのは20歳のころ。以来15年以上、同じ専門工事を一筋に続けてきた。「コンクリート打ち継ぎってすごいニッチな仕事なんですよ」と本人が語るとおり、建設業界の中でも知る人ぞ知る高度な専門技術だ。
前職では東京スカイツリー、越谷レイクタウン、都内の高層ビルなど、誰もが知る大型ランドマーク施設の基礎工事に携わってきた。「でかい現場ばかりで、本当にスケールが違いましたね」その経験で磨いた技術と人脈が、創業の土台となっている。
2023年4月、前職の仲間3人でともに独立し、合同会社三野輪工業を設立。「3人とも十年以上同じ職場でやってきた仲間で、全員が前職の同じ会社出身です」自分の誕生日(4月7日)に合わせて設立登記をしようとしたが、わずかにずれて4月12日になったというエピソードも、この仕事への愛着をよく表している。
🏢うちにしかできないこと——大手ゼネコン現場を支える専門技術とは?
三野輪工業の強みは、コンクリート打ち継ぎという高い専門性と、それを支える豊富な現場経験だ。3名全員が10年以上のキャリアを持つベテランで、対応エリアは東京・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・神奈川・山梨と、東京を起点に150〜200キロ圏内をカバーする。
現在の主要取引先は大手ゼネコン1社。そこからの仕事が安定して入り続け、創業から3年間はほぼフル稼働の状態が続いてきた。「おかげさまで3年間、仕事が途切れたことはありません」中小建設業にとって受注の安定は最大の課題だが、高い専門技術と前職からの信頼関係が、その基盤を支えている。
一方で、3名というチーム規模が現状のキャパシティの限界でもある。「今の取引先1社だと3人が限界なんです。取引先を2社、3社と増やしていくとなると、人が足りない」仕事の依頼は来ても受けられない——それが今の課題だ。
⚠️人手不足・単価停滞…課題だらけの建設業で、どう動くか?
三野輪代表が3年目にして強く意識するようになったのが、取引先の多角化と採用強化だ。「創業からずっと3人で現状維持でいいよねってやってきちゃってたんですよ。でもこのままじゃダメだって気づいた。経営の勉強をし始めたとき、『現状維持は衰退だ』っていう言葉に出会って、それをみんなに話したんです」
中小建設業にとって求人は大きな壁だ。「建設業って求人を出しても取り合いじゃないですか。だから、みんながやってる普通の方法で課金してもなかなか来ないかなと思って」そこで三野輪代表が打ち出したのが、TikTok・YouTube・Instagramの広告を活用した差別化戦略だ。「ご飯大好きな人募集、みたいな角度で募集をかけてもらってるんです。固くならないように」
業界全体への課題意識も強い。「インフレで物価は上がってるのに、職人の単価はこの3年間上がっていない。単価が上がらないと、従業員に払えるお金も増えない。建設現場の単価を上げてもらわないと、この業界で働く人がどんどん減っていく」等身大の言葉で語る現場の実態は、多くの中小建設業経営者が共感するものだろう。
🚀10年後のビジョン——50人規模の会社をつくり、元請として独り立ちする
三野輪代表の目標は明快だ。まず年10人ペースで採用を進め、50人規模の会社を目指す。そして創業5年目に建設業許可を取得し、元請として大手ゼネコンと直接契約できる体制を整えることが次のマイルストーンだ。
「許可を取るには役員として5年以上の経験が必要で、今は3年目。だからあと2年で人を増やして、5年目に許可を取って、自分で営業に行けるようにしたい」
会社を大きくする目的は、従業員に還元するためでもある。「従業員を一番に考えて動いていきたい。大きくして、一緒についてきてくれた人にも、これから入ってくる人にも、しっかり福利厚生を出して、ちゃんとピラミッド型の組織にしたい」職人の仕事に誇りを持ちながら、そこで働く人たちの生活を守る——それが三野輪代表の経営の軸だ。
「この仕事ってすごい誇りに思ってるんですよ。朝早くから現場に出て、いろんな業種の人たちみんなの協力のもとで一つの建物ができあがる。その仕事の素晴らしさはめちゃくちゃあると思う。だからこそ、そこに見合った単価と給料がついてくる業界にしていきたい」
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取材を通じて感じたのは、三野輪代表の「現状維持は衰退」という言葉の重さでした。仲間と歩んだ3年間を冷静に振り返り、次のステージへ踏み出す姿勢に、同世代の経営者へのエールを感じました。