建設業の皆さん、注目すべき朗報です!✨
先日、第63回技能五輪全国大会で、きんでん所属の**安立龍矢選手(電工)と床枝航太選手(情報ネットワーク施工)**が金賞を獲得。しかも彼らは、来年の国際大会(中国・上海)への出場権まで勝ち取りました。これは単なる“大会の勝利”に留まらず、建設企業や現場職人にとっても大いにヒントになる制度活用のチャンスなんです。今回は、技能を磨く現場の力を助成金や補助金制度で支援する方法をご紹介します。🏗️
なぜ技能五輪での活躍が制度活用の好機になるのか?
まず、技能五輪で金賞を得るというのは、現場でのハイレベルな技術力と発想力を証明する強力な“実績”です。これを企業がアピール材料にすれば、厚生労働省や中小企業支援機関からの助成金・補助金制度の採択率・説得力が高まる可能性があります。
たとえば、企業が若手職人の技能向上を目的に研修制度を組んでいる場合、その訓練を「認定訓練」や「技能実習」として申請すれば、建設教育訓練助成金が受けられるからです。
また、技能実習にかかる経費だけでなく、実習中の賃金にも助成が出る制度もあります。中小建設事業主に対して、1日あたり7,000円(上限)まで賃金を助成するケースがあるとの公表もあります。
つまり、技能五輪の勝者を育てる環境づくりそのものが、制度活用で合理的に成り立つというわけです。

※きんでん技能五輪金賞を獲得した安立選手(左)と床枝選手。画像は建設通信新聞さまよりお借りしました。
建設業が使える代表的な助成金・補助金制度
ここからは、建設業の中小企業・現場を支える実際の制度をいくつかご紹介します。
✔️ 建設教育訓練助成金
厚生労働省が運営する制度で、認定職業訓練や技能実習を行う中小建設事業主に対して、訓練費用や賃金を助成。
・経費助成:訓練の種類に応じて、月数・コース・単位ごとに所定の単価が支給される。
・技能実習:1日の訓練につき最大13万円(内容により20万円)まで、さらに賃金助成(1日7,000円が上限、20日分まで)も。
・広域教育訓練:教育訓練法人が訓練施設を設置・整備する場合の支援もあり。
✔️ 人材開発支援助成金(建設労働者コース)
こちらも建設業向けコースがあり、「認定訓練コース」と「技能実習コース」があります。
ビジサポ | 中小企業様向け各種ビジネス支援の総合サイト
・認定訓練コース:経費助成は対象経費の 1/6、賃金助成は1人日あたり約3,800円。
・技能実習コース:20人以下の企業では経費助成率が 75%、賃金助成は1日あたり8,550円(※企業規模や条件による)という手厚さ。
✔️ ものづくり補助金
建設業でも対象になる「ものづくり補助金」は、設備投資やシステム導入を支援。
・補助対象経費には、機械装置、クラウド利用費、技術導入費などが含まれる。
・補助額は枠によって異なりますが、通常枠では100万〜1,250万円のレンジも。
・グローバル枠では海外旅費・通訳費なども対象になるため、国際大会を見据えた企業の取り組みには特に相性が良い。
技能五輪をきっかけに助成金を活かすための具体アクション
それでは、建設会社・経営者が実際にやるべきステップを見ていきましょう。
1社内で技能五輪経験者をリストアップ
安立選手・床枝選手のように、金賞を取った、または技能五輪に出場経験のある社員がいれば、その経験を制度申請の強みとして整理しましょう。
2訓練プランの設計
・どのような訓練を社内で行うか(例:電工スキル、ネットワーク施工)
・訓練期間、頻度、必要な外部教育機関を定める
→ これが認定訓練コースや実習コースの“訓練単位”になります。
3助成金の申請準備
・建設教育訓練助成金に申請するには、訓練内容やコース数などを明確にする必要があります。
・人材開発支援助成金(建設労働者コース)は、訓練によって発生する経費・賃金を見積もって、助成額を計算。
・ものづくり補助金を検討する場合は、設備投資・ICT導入・国際枠など、事業計画を具体化。
4実習・訓練実施
金賞受賞等の“結果”だけでなく、訓練を通じて得られる技術力こそが制度の根拠になります。訓練は記録を細かく残し、助成金申請の実績として提出できるように。
5成果・アピール
実際に訓練を終えた社員が技能五輪に出場、受賞、あるいは技術力が高まった実績を社外にも発信(自社HP、SNS、プレスリリースなど)。これは次回以降の制度申請における“説得力”になります。

企業だけでなく職人にとってもメリット大!
職人・若手技能者の意欲アップ
“金賞を目指せる”という実績の後ろ盾があれば、若手や中堅の職人も「もっと上を目指したい」と思えます。それが定着率アップにつながります。
賃金面の補填
実習中には賃金助成が出るので、企業としては負担を軽くしながら人材育成が可能。職人としても、訓練を受けながら賃金が確保されるのは大きい。
会社ブランドの強化
技能五輪金賞者を輩出する企業というブランドは、受注力や求人力の強化につながります。また、ものづくり補助金で導入したICT技術を組み合わせれば、生産性改革企業としての評価も得られやすくなります。
よくある疑問と注意点 ✍️
・補助金・助成金の申請は簡単?
→ かなり具体的な訓練計画や見積もりが必要なので、社内の実務担当者と専門家(行政書士や補助金コンサル)を巻き込むのがおすすめ。
・申請タイミングは?
→制度によって公募時期が異なる。「ものづくり補助金」は定期的な公募があるので、公募開始前に準備を始めるべき。
・制度が改正される可能性は?
→ 助成金・補助金制度は毎年変わる可能性があります。例えば国の予算や政策(人材育成強化、高齢化対策など)によって要件や金額が更新されます。最新情報の確認が必須です。
🧭 締めくくりに
技能五輪での金賞は、個人の技術力を示すだけでなく、企業にとっても「制度活用のチャンス」を開く強力な武器になります。中小建設事業主が、若手職人を育成しながら助成金や補助金を使って成長するサイクルを作れば、技術力強化と経営の安定を両立できます。
安立選手・床枝選手のような若き金メダリストを支え、その背中を見た次世代が続く――そんな好循環を生み出すのが、本当の「現場力 × 制度力」の融合ではないでしょうか。
建設円陣PLUSでは、今後も 補助金・助成金制度 や 建設業の“お金と制度”活用術 をわかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください!
