2026年度の国内セメント需要が、前年度比1.3%減の3000万トンになる見通しが発表されました。これは、1963年度(2900万トン)並みの水準に迫る低水準です。発表したのはセメント協会。会長は諸橋央典氏です。
数字だけを見ると「また減少か…」と感じる経営者の方も多いのではないでしょうか。😓しかし、現場目線で見ると“ピンチの中にヒント”もあります。
今回はこのニュースを、建設業(現場仕事・中小企業)の皆様向けに噛み砕き、
💰資材価格
🏗公共工事
📊原価管理
という観点から整理していきます。
📉 なぜセメント需要は減り続けるのか?
2025年度は6.9%減の3040万トン見込み。2026年度はさらに1.3%減の3000万トン。
内訳は以下の通りです。
■ 官需:1270万トン(前年並み)
■ 民需:1730万トン(2.3%減)
ポイントは「民需の減少」です。
🏢 民間再開発の慎重姿勢
💸 物価高による設備投資抑制
🏠 住宅着工の停滞
これらが背景にあります。
一方で、官需は防衛関連や能登半島地震の復興需要などが下支え要因とされています。
つまり、
✔ 民間は厳しい
✔ 公共は底堅い
という構図です。

🏗 公共工事は本当に安定しているのか?
協会側は「下げ止まり、27年度はやや上向く可能性」としています。しかし現場感覚ではどうでしょうか?
✔ 入札競争は激化
✔ 設計労務単価は上昇
✔ 資材単価は高止まり
“需要がある”ことと“利益が出る”ことは別問題です。
特に中小企業は、
📌 受注単価の確保
📌 原価の精度
📌 工期管理
が生死を分けます。
「仕事はあるのに利益が薄い」状態は最も危険です。⚠
💰 セメント価格は下がるのか?
ここが最大の関心点でしょう。需要が減れば価格が下がる—そう単純ではありません。
理由は3つ。
① エネルギーコスト高止まり
② 輸出増(2026年度は930万トン見込み)
③ 生産体制維持コスト
輸出が伸びれば国内余剰は減ります。さらに、セメントは産業廃棄物処理機能も担っています。工場閉鎖や大幅減産は簡単ではないのです。
つまり、
📌 大幅値下げは期待しにくい
📌 高値安定の可能性が高い
とみるのが現実的です。
📊 中小建設業が今やるべき3つの対策
① 原価の“見える化”徹底 🔍
材料費・労務費・外注費を「感覚」ではなく「数値」で管理。
✔ 月次粗利管理
✔ 工事別利益率分析
✔ 見積根拠の保存
これができていない会社は、需要減少局面で確実に苦しくなります。
② 公共工事情報の早期収集 🗂
官需は底堅い。
✔ 県・市町村の予算資料
✔ 発注見通し
✔ 防衛関連施設整備
早期情報収集で“準備受注”が可能になります。
③ 設備投資は「攻め」と「守り」を分ける ⚙
今は総花的な投資は危険。
■ 守り
・安全対策機器
・ICTでの省人化
■ 攻め
・特殊技能の習得
・分野特化
選択と集中がカギです。

※画像はイメージです。
🚧 需要減少時代は“経営力”で差がつく
需要が増えれば、多少荒い経営でも回ります。しかし縮小局面では違います。
✔ 原価精度
✔ 情報収集力
✔ 協力会社ネットワーク
この3つが差になります。
とくに協力会社不足は深刻です。資材があっても人がいなければ工期は守れません。
🌍 それでも建設業はなくならない
セメント需要3000万トン。
数字は厳しいですが、
🏗 防災
🏘 インフラ更新
🛡 防衛施設
🌊 災害復興
社会に不可欠な仕事は続きます。
問題は「量」ではなく「質」。“選ばれる会社”になる準備ができているかどうかです。
まとめ
セメント需要は減少傾向にありますが、公共需要や輸出で一定の下支えがあります。価格の大幅下落は期待しにくく、原価管理と受注戦略が重要になります。
需要縮小時代は「経営の質」で勝負。今こそ、数字と情報で武装するタイミングではないでしょうか。💪
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