札幌市で現場写真展開幕!若手社員が捉えた現場の真価と魅力発信戦略

建設業の真価を問う、若手主導の挑戦

建設業界における人材確保は喫緊の課題であり、業界に対する従来のネガティブなイメージを払拭し、その本質的な魅力を社会に発信する必要性が高まっています。

伊藤組土建(札幌)は、この課題に対応すべく、若手社員が中心となり、建設業の魅力を伝えるプロジェクト「どぼくがおもしろい展」(土木の魅力展)を実施しました。

同プロジェクトは若手社員の熱意と創意工夫を結集させ、建設業に対する社会の関心を高めることを目的としており、今回で2回目の開催を迎えています。

札幌市中央区の札幌市民交流プラザで開催されたこの写真展では、全社700人の中から選抜された若手社員5名を含む7名が撮影した、工事現場の臨場感あふれる写真などが展示されました。

彼らは、北海道科学大学の学生フォトグラファーチームや土木女子、さらにキングコング西野氏のオンラインサロンメンバーなど、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。

彼らはインスタグラムなどのSNSも活用し、現場のリアルな情報を発信しており、今回の展示では特に反響の大きかった77点が選定・公開されました。

この取り組みは、従来の「暗い、きつい、危険」といったネガティブな要素に焦点が当たりがちな建設業のイメージに対し、現場の職人たちの熱意や、表面だけでは伝わらない土木の「面白さ」を表現する試みとして注目を集めています。


大谷社長が学生3人に感謝状と賞金を授与
※画像は日刊建設工業新聞さまからお借りしています。

Q1:なぜ今、現場で働く我々が「魅力発信」を意識する必要があるのか

建設業界は社会の基盤を担う重要な産業ですが、その実態は一般に伝わりにくく、特に若年層に対するイメージにおいては、ネガティブな先入観が先行しがちです。

しかし、現場で働く皆さんが実感している通り、建設業は社会インフラを支え、人々の生活と安全に直結する極めて公共性の高い仕事です。

この「真価」を社会が正しく認識しなければ、優秀な人材の確保は困難になります。

伊藤組土建の事例に見られるように、魅力発信の主体をベテラン社員だけでなく若手社員に委ねることは、企業が建設業に対する社会の関心を高め、業界への愛着を育むうえで非常に有効な手段と考えられます。

若手の自由で柔軟な感性によって捉えられた現場の姿は、旧態依然とした業界のイメージを刷新する大きな力をもっています。

彼らが写真展で伝えたかったのは、ネガティブな要素ではなく、むしろその裏側にある、建設を成し遂げる職人たちの思いや、ダイナミックな現場の「面白さ」です。

企業が持続的に成長するためには、社会からの期待に応えるだけでなく、内部から湧き出る熱意を外部に表現する「ブランディング」が不可欠です。

現場で日々働く皆様一人ひとりが、自身の仕事がもつ社会的な意義を再認識し、それを肯定的に捉え、伝える意識をもつことが、結果として業界全体のイメージ向上人材確保に直結するのです。

Q2:建設業の真の「面白さ」をどのように表現し、伝えるべきか

従来の建設現場の広報活動は、ともすれば完成した構造物や安全管理の徹底など、硬い情報に偏りがちでした。

しかし、若手社員の視点による魅力発信活動は、この情報伝達の方法に一石を投じています。

彼らは、現場の職人たちがどのように課題を乗り越え、いかに高い技術と情熱をもってモノづくりに携わっているかに焦点を当てます。

写真展で展示された写真の数々は、単なる工事記録ではなく、光と影のコントラスト、人々の動き、そしてスケールの大きさを芸術的な観点から捉えています。

これは、現場の日常のなかに存在する非日常的な美しさ、すなわち「アート」としての側面を強調するものです。

若手の参加メンバーに学生フォトグラファーやオンラインサロンのクリエイターが含まれていたことは、まさにこの「表現力」の重要性を示しています。

現場の「面白さ」を伝えるうえで鍵となるのは、共感を呼ぶ「エピソード」の付加です。

オープニングセレモニーでは、若手社員が選んだ写真に具体的なエピソードを添えて紹介しており、これにより、写真に写る現場や職人たちの背景にある努力や情熱がより深く伝わったはずです。

現場で働く皆様においては、自身の作業やチームの取り組みが、最終的にどのような社会的な成果につながるのか、また、その過程でどのような工夫や挑戦があったのかを言語化し、発信することが、次世代の担い手に響く「面白さ」の源泉となります。

Q3:現場従事者ができる「魅力発信」と社内活性化への寄与

魅力発信活動は、広報部門や一部の選抜された社員のみが担うものではなく、現場で働くすべての人材がその一翼を担うことが重要です。

特に中小企業においては、限られたリソースのなかで最大限の効果を出すために、日常的な業務における意識の変革が求められます。

第一に、若手社員の感性や意見を尊重する社内環境の構築です。

伊藤組土建の例では、全社的なプロジェクトとして若手社員を抜擢し、彼らの創造性を現場の魅力発信に活かしています。

現場監督やベテラン社員は、若手が「面白い」と感じる瞬間や、新しい視点を積極的に認め、それを情報発信の素材として活用するよう促す姿勢が求められます。

第二に、SNSなどのデジタルツールを効果的に活用することです。

インスタグラムのような視覚的なメディアは、建設現場のダイナミズムを伝えるうえで非常に強力です。

写真や短い動画を通じて、作業の緻密さ、使用する機械の迫力、そして完成した構造物が社会にもたらす恩恵をわかりやすく伝えることが、社会からの関心を高める突破口になります。

この際、従来の「きつい」イメージを払拭するため、安全管理の徹底や、働き方改革による職場環境の改善状況なども合わせて発信することで、企業の信頼性を高めることができます。

魅力発信を通じた企業ブランディングの強化は、結果として現場で働く人々の士気を高め、離職防止や人材定着にも寄与します。

自身の仕事が社会から注目され、肯定的に評価されることは、職人としての誇りや働きがいを大きく向上させるからです。

若手社員が主体的に活動に参加することで、社内の世代間コミュニケーションも活性化し、組織全体の活力向上に繋がると考えられます。

まとめ

伊藤組土建の「どぼくがおもしろい展」は、建設業界が抱えるイメージギャップに対し、若手の熱意と新たな視点から具体的な解決策を提示した先進的な取り組みです。

建設業の「真価」は、巨大な構造物を作り上げる技術力だけでなく、それを実現する現場の職人たちの情熱と、社会の基盤を支えるという使命感に根差しています。

このムーブメントを単なる一企業の事例で終わらせることなく、現場レベルでの実践を通じて、建設業が「面白く、誇り高い産業」として広く認知されるよう、業界全体で取り組むべき時を迎えているのかもしれません。

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