ガチャピンが八ツ場ダム管理を体験!動画活用で挑む建設業の新たな広報・採用戦略

ガチャピンと伝える建設の仕事―八ツ場ダムで広がる建設マネジメントの認知

関東建設マネジメント(KCM、さいたま市大宮区、藤田清二代表取締役)は、同社の事業内容を広く周知させるため、国民的人気キャラクターであるガチャピンと連携した広報活動を展開した。具体的には、YouTubeチャンネル「ガチャピンちゃんねる【公式】」とタイアップし、群馬県長野原町にある八ツ場ダムでの管理支援業務をガチャピンが体験するという内容の動画を制作・公開したのである。

動画のタイトルは「【超巨大!】ダム管理のおてつだいを5歳の恐竜ガチャピンが体験!」と題され、同社のロゴ入りヘルメットを着用したガチャピンが担当者から解説を受け、ダムの仕組みや役割を学ぶ構成となっている。2025年12月5日に配信が開始されたこの動画は、公開から約1カ月半で1万3000回の再生を記録した。同社はこの取り組みを通じ、業務内容の認知拡大のみならず、新卒やキャリア採用への好影響を期待している。

建設業界において、広報活動や採用戦略に関する悩みは尽きない。「現場の仕事がきついというイメージが先行し、若手が集まらない」「公共工事の重要性が一般市民に伝わりにくい」といった課題は、多くの経営者や現場監督が共有する悩みである。
今回のKCMの事例は、こうした業界共通の課題に対する一つの解決策を示唆しているといえる。ここでは、よくある疑問や課題と照らし合わせながら、この事例がもつ意味と、建設業(特に中小企業)が参考にすべきポイントを解説する。


動画のサムネイル(関東建設マネジメント提供)
※画像は日刊建設工業新聞さまからお借りしています。

Q1:なぜキャラクターやYouTuberとタイアップするのか?

建設業、特にダム管理や河川巡視といった公共インフラに関わる業務は、専門性が高く、一般の人々には内容が伝わりにくい側面がある。専門用語が飛び交う説明だけでは、業界に関心のない層、特に若年層や子供たちの興味を惹くことは困難である。

KCMの事例では、5歳の恐竜という設定のガチャピンを起用することで、視聴者の目線を下げ、親しみやすさを演出することに成功した。動画内では専門用語に偏りがちな業務内容がかみ砕いて紹介されており、子供から大人まで楽しめる工夫が凝らされている。これは、「堅い」「難しい」という業界のイメージを払拭し、ブランディングを強化するうえで非常に有効な手段である。

Q2:動画活用は実際の採用につながるのか?

従来の求人票や静止画のウェブサイトだけでは、現場の雰囲気や仕事のやりがいを伝えるには限界があった。KCMが今回の動画制作の目的として「新卒・キャリア採用にもつなげたい」と明言している点は注目に値する。

約75万人以上の登録者を抱えるチャンネルで発信することで、普段は建設業の求人情報に触れることのない層にもリーチすることが可能となる。動画を通じて「社会インフラを守る」という仕事の意義を視覚的に訴求することは、求職者の職業観に直接響くアプローチとなり得るのだ。特に、デジタルネイティブ世代である若手の獲得において、動画コンテンツの有無は企業の魅力度を左右する重要な要素となりつつある。

Q3:中小企業にこのような大規模な広報は可能なのか?

確かに、KCMは資本金3000万円を有し、関東甲信の1都8県で業務を展開する企業であり、著名なキャラクターとのタイアップには相応の予算が必要となる。しかし、本質的な学びは「予算の規模」ではなく「伝え方の工夫」にある。自社の現場監督や若手社員が、仕事の面白さや苦労を率直に語る動画をスマートフォンで撮影し、SNSで発信することは、予算をかけずとも可能である。

重要なのは、専門的な業務内容を「誰にでもわかる言葉」で伝えようとする姿勢である。KCMが八ツ場ダムでの業務をガチャピンに体験させたように、視聴者が感情移入できるストーリーを作ることが、企業のファンを増やし、結果として人材確保につながるのである。


※画像はイメージです。

「ダム管理支援業務」という仕事自体の認知度向上にも寄与

KCMはダム管理のほか、工事監督や河川巡視などの発注者支援業務を手掛けている。これらは建設プロジェクトそのものだけでなく、完成後のインフラを維持し、地域の安全を守るために不可欠な業務である。しかし、これらが「どのような作業を行なっているのか」を知る機会は少ない。

動画が公開後短期間で1万回以上再生された事実は、コンテンツ次第で地味な裏方の仕事にもスポットライトを当てられることを証明している。これは、特殊な技術やニッチな分野をもつ中小建設企業にとって勇気づけられるデータである。

広報戦略がもたらす副次的な効果

自社の取り組みが第三者(この場合は人気キャラクターやメディア)によって紹介されることは、既存社員のモチベーション向上にもつながる。「自分たちの仕事が社会的に注目されている」「子供たちに説明できる仕事である」という誇りは、社員の定着率(リテンション)を高める効果が期待できる。

人材流出が深刻な課題となっている建設業界において、インナーブランディングとしての広報活動は、採用活動と同等に重要である。
KCMの事例は、単なる一企業の宣伝活動にとどまらず、建設業界全体が取り組むべき「情報発信のあり方」を示している。人口減少社会において、建設業が持続的に発展するためには、技術の継承だけでなく、業界の魅力を次世代に正しく伝える努力が不可欠である。ユーモアや親しみやすさを取り入れた広報戦略は、決して不真面目なものではなく、むしろ社会との接点を広げるための真摯な企業努力といえるだろう。

まとめ

関東建設マネジメントによるガチャピンとのタイアップ動画は、建設業の堅いイメージを打破し、幅広い層に業務内容を理解してもらうための先進的な事例である。
専門用語を平易な表現に置き換え、動画という視覚的なツールを活用する手法は、規模の大小を問わず、全ての中小建設企業が参考にすべき広報・採用戦略のヒントを含んでいる。
社会インフラを支える誇り高い仕事を、より多くの人々に届けるための工夫が、今、求められているのではないだろうか。

 

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