建設業界では、慢性的な人手不足が続いています。特に若手人材の確保は、多くの中小建設企業にとって大きな課題となっています。そんななか、建設業の魅力を伝えるユニークな取り組みが話題になっています。香川県が公開した「建設業イメージアップ動画」です。
この動画は、建設業の仕事の魅力・やりがい・迫力をリアルに伝える内容となっており、現場の臨場感や働く人の姿を通して、業界のイメージアップを目指しています。
今回は、この取り組みを紹介しながら、中小建設会社でもできる“採用ブランディングのヒント”について解説します。
🚧 香川県が公開した建設業イメージアップ動画とは?
香川県土木部は、建設業界のイメージアップと人材確保を目的として、建設業の魅力を伝える動画を制作しました。この企画は、香川県建設業協会の協力のもと制作され、YouTubeで公開されています。
今回公開された動画は以下の2本です。
* 土木編
* 建築編
それぞれ異なる切り口で、建設業の魅力を伝える内容となっています。特に注目されているのは、現場の迫力をリアルに体感できる映像表現です。行政が主体となって、ここまでリアルな建設業の映像を制作するのは珍しく、業界内でも注目を集めています。
🚜 土木編:重機の迫力を“運転席目線”で体験
土木編では、建設現場で活躍する重機の迫力が最大の見どころです。
動画では、
* 重機のコックピットから見た作業風景
* 重機のダイナミックな動き
* 現場で働く作業員のリアルな姿
などが至近距離で撮影されています。
特に印象的なのは、重機の運転席から見える景色です。普段、一般の人が見ることのない視点から撮影されており、「重機を操る仕事ってこんなにカッコいいんだ」と感じる映像に仕上がっています。建設現場の迫力やスケール感を伝えることで、建設業=大変な仕事というイメージを、カッコいい仕事へと変える狙いがあります。

動画の一場面
※画像は日刊建設工業新聞さまからお借りしています。
🏗 建築編:若手社員の成長ストーリーを描くドラマ仕立て
建築編は、土木編とは対照的にドラマ仕立てのストーリー形式になっています。内容は、建築会社に就職した若手社員の成長物語です。
動画では
* 新入社員として入社
* 先輩と一緒に現場を経験
* 少しずつ仕事を覚える
* プライベートも楽しむ
といった日常が描かれています。
このストーリーを通じて伝えられているのは、「建設業は昔のイメージとは変わってきている」というメッセージです。
例えば、
* 働き方改革の進展
* 週休2日工事の拡大
* 女性や若手の活躍
など、現代の建設業の姿が表現されています。
また、建築編では、担当職員が作曲・演奏したオリジナルBGMが使用されている点も特徴です。行政職員が企画から撮影・編集まで行なっている点も、非常にユニークなポイントといえるでしょう。
👷 建設会社にも必要な「採用ブランディング」
今回の動画制作は、単なるPRではありません。背景には、建設業の深刻な人材不足があります。
現在、建設業では
* 技能者の高齢化
* 若手入職者の減少
* 他業種との採用競争
といった問題が続いています。
そのため最近では、「仕事の魅力をどう伝えるか」が採用の重要なポイントになっています。
昔は
* 求人票を出す
* ハローワークに登録する
だけでも人が集まりました。
しかし現在は、企業や業界の魅力を発信する力が求められています。
📱 中小建設会社でもできる魅力発信の方法
「動画制作なんて大企業じゃないとできない」そう思う方もいるかもしれません。しかし実は、スマートフォン1台でも魅力発信は可能です。
例えば次のような方法があります。
📸 現場の写真をSNSに投稿
工事の進捗や完成写真を投稿するだけでも、会社の雰囲気が伝わります。
🎥 簡単な作業動画を撮影
重機作業や職人の技術などは、若い世代にとって非常に興味深いコンテンツです。
👷 職人紹介コンテンツ
「この道20年の職人」「新人の1日」などの紹介も人気があります。
📱 YouTubeやInstagramの活用
最近では建設業でもSNS採用が広がっています。
特に若い世代は、会社の雰囲気を事前に知りたいと考える傾向が強くなっています。つまり、情報を発信している会社ほど採用に有利になる時代になっているのです。

※画像はイメージです。
🌱 建設業のイメージはこれから変わる
建設業は、日本のインフラを支える重要な産業です。
🛣️道路
🌉橋
🏞️ダム
🏢建物
これらすべては、現場で働く職人たちによって作られています。
しかし一般の人が建設業の仕事を見る機会は、決して多くありません。だからこそ今回のような「建設業のリアルを伝える取り組み」は非常に重要です。
建設業の魅力が正しく伝われば、
* 若者の入職増加
* 業界イメージの改善
* 人材不足の解消
にもつながる可能性があります。
今後、こうした取り組みは全国の自治体や企業でも広がっていくかもしれません。
まとめ
香川県が公開した建設業イメージアップ動画は、重機の迫力や若手社員の成長ストーリーを通じて、建設業の魅力を伝える取り組みです。建設業の人材不足が続くなか、これからは「求人を出すだけ」ではなく、仕事の魅力を発信することがますます重要になります。
中小建設会社でも、SNSや動画などを活用することで、採用活動の可能性は大きく広がります。ぜひ今回の取り組みを参考に、自社の魅力発信にも取り組んでみてはいかがでしょうか。
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