元アイドルが建設会社の広報に!?Z世代が変える建設業の採用戦略

建設業界では長年、「人手不足」「若者が来ない」という課題が語られてきました。特に中小建設会社にとって、採用とイメージ改善は大きな経営テーマの一つです。

そんななか、少しユニークな取り組みで話題になっている企業があります。山岳トンネルやダムなどの土木工事を手掛ける木部建設(東京都武蔵野市)です。

この会社では現在、元アイドルという異色の経歴をもつ若手社員がSNS広報を担当し、建設業の魅力発信に挑戦しています。今回はこの取り組みをヒントに、「中小建設会社がZ世代に選ばれる会社になるヒント」を現場目線で解説します。👷‍♂️📱

Z世代の元アイドルが建設会社に入社した理由

今回注目されているのは、木部建設の総務部で採用を担当する
* 黒川季里さん
* 菊地菜々子さん
の2人です。実はこの2人、もともと都内で活動していた元アイドルという経歴をもっています。🎤

2024年9月に黒川さんが事務職として入社し、その約7カ月後の2025年4月には菊地さんも入社。現在は総務部で採用や広報に関わる仕事をしています。建設会社にとって、元アイドルという経歴はかなり珍しい存在ですが、会社側はその経験を「強み」として活用しました。

理由はシンプルです。
・人前で話す度胸がある
・発信力がある
・若者の感覚を理解している

これらは、まさに今の建設業界が求めている能力だからです。


黒川季里さん〈左〉と菊地菜々子さん
※画像は日刊建設工業新聞さまからお借りしています。

SNSを使った新しい建設業の広報

2人が挑戦しているのは、SNSを活用した採用広報です。📱特に力を入れているのが、ショート動画を中心とした発信です。

若者の多くが利用している
* TikTok
* Instagram
などのSNSで、
・現場の様子
・職人の仕事
・建設会社の日常
などをリアルに紹介しています。

たとえば、
👷 現場レポート動画
🏗 工事の裏側紹介
🎥 職人インタビュー
といったコンテンツです。

こうした動画は、従来の求人広告では伝わらないリアルな魅力を届けることができます。特に若い世代は「会社説明」より「リアルな雰囲気」を重視する傾向があります。そのため、SNS動画は採用力を高める重要なツールになりつつあります。

最初は社内の理解を得るのが大変だった

とはいえ、この取り組みは最初から順調だったわけではありません。黒川さんは当時をこう振り返っています。「ベテランの方が多かったため、最初は理解を得るのが難しかった」

建設業ではまだ
・SNSは若者の遊び
・会社の仕事とは関係ない
と考える人も少なくありません。そこで菊地さんが提案したのが、社内プレゼンでした。

PowerPointを使い
・SNSの影響力
・採用市場の変化
・若者の情報収集方法
を丁寧に説明。上司や社員の理解を少しずつ広げていきました。

このように、新しい取り組みには社内の合意形成が重要です。特に中小企業では、「なぜやるのか」を説明することが成功のポイントになります。

建設業の採用は「見せ方」で変わる

現在、多くの建設会社が悩んでいるのが若手人材の確保です。しかし実際には、建設業の仕事には多くの魅力があります。

例えば
🏗 地図に残る仕事
🏗 社会インフラを支える
🏗 技術を身につければ一生食べていける
などです。

ただし、これらの魅力は発信しなければ伝わりません。

特にZ世代は
・YouTube
・SNS
・ショート動画
などから情報を得ています。

つまり「求人広告だけ」では届かない時代になっているのです。今回の木部建設の取り組みは、まさに建設業の魅力を“見える化”する事例といえるでしょう。


※画像はイメージです。

中小建設会社でもできる採用広報のヒント

では、中小建設会社でも同じような取り組みはできるのでしょうか。答えはYESです。むしろ、大企業よりも柔軟に動けるためチャンスは大きいといえます。例えば次のような方法があります。

📱 現場紹介動画を撮る
職人の仕事風景をスマホで撮影

📱 新人インタビューを投稿
入社理由や仕事の感想を紹介

📱 現場の一日を紹介
朝礼から作業までの流れを動画化

📱 会社の日常を発信
BBQや社内イベントなど

重要なのは、「カッコよく作ろう」と思いすぎないこと。むしろリアルな現場の雰囲気のほうが若者には響きます。スマートフォン1台でも十分スタートできます。📱

Z世代の感覚を取り入れる会社が伸びる

今回の取り組みで象徴的なのは、若手の意見を会社が受け入れたことです。建設業界では「若手は黙って学べ」という文化が残っている会社もあります。しかし今の時代は、若手の感覚こそ会社の武器になるケースも増えています。

実際、黒川さんと菊地さんの将来の夢は「女性初の役員になること」だそうです。会社という新しいステージで、2人は今日も建設業の魅力を発信し続けています。

こうした若い力が増えることで、建設業の未来は大きく変わっていくかもしれません。👷‍♀️

まとめ

建設業界では人材不足が続いていますが、今回の木部建設の事例のように発信方法を変えるだけで採用の可能性は大きく広がります。

SNSや動画を活用し、現場のリアルな魅力を伝えることは、これからの建設会社にとって重要な経営戦略になるでしょう。

 

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