建設現場ではヘルメットや安全帯の着用が徹底されている一方で、
一般的な安全靴にはつま先を保護する「先芯」
こうしたリスクへの対策として、足の甲を守る「
しかし、従来品には「動きにくい」という課題があり、
こうした現場の悩みを解決する新技術として、
特許取得したスライド式甲プロテクタとは
『従来の甲プロテクタ付き安全靴は上部を固定する為、足を曲げる際にプロテクタが靴のアッパー部分と干渉し、しゃがむ・歩くといった動作を妨げやすいことが現場での課題でした。本技術は、甲プロテクタの裏面に設けたループに靴紐を通す構造により上部がスライドし、作業時の動きやすさに配慮したものです。』

引用元:ミドリ安全株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
ミドリ安全は2026年4月、足の動きに合わせて甲プロテクタが追従する新構造について特許を取得しました。この技術は、落下物から足の甲を守る性能を維持しながら、しゃがむ、歩く、階段を上るといった日常的な作業動作を妨げにくくすることを目的として開発されています。
建設現場で起こり続ける足の負傷リスク
建設業では重量物を扱う機会が多く、資材や工具の落下による災害は珍しくありません。安全靴には一般的に「先芯」が搭載されていますが、これは主につま先部分を保護するものです。足の甲に落下物が直撃した場合、先芯だけでは十分に保護できないケースがあります。
そのため、鉄鋼業や建設業、運輸業などでは甲プロテクタ付き安全靴が採用されることがあります。しかし、防護性能を重視するあまり作業性が犠牲になれば、現場で敬遠されてしまうことも少なくありません。安全対策は「着用したくなること」も重要な条件なのです。
なぜ従来品は使いづらかったのか
従来の甲プロテクタ付き安全靴は、甲部分の保護部材が固定されていました。そのため、足首を曲げたりしゃがんだりする際にプロテクタと靴本体が干渉し、動きづらさを感じるケースがありました。
建設現場では、一日に何度もしゃがみ作業や階段昇降を行ないます。わずかな違和感でも長時間続けば疲労の原因となり、結果として着用率の低下につながる可能性があります。
安全装備は高性能であるだけでなく、現場で継続して使われることが求められます。その意味で、動作性の向上は安全性向上と同じくらい重要な課題だったといえるでしょう。
新構造が実現した安全性と作業性の両立
今回特許を取得した技術では、甲プロテクタ裏面のループに靴紐を通す構造を採用しています。これにより、足を曲げた際にプロテクタが自然にスライドし、動きに追従します。
さらに、JIS T8101の付加的性能Mに適合する耐衝撃性能も確保されています。これは100Jの衝撃エネルギーを受けても一定の保護空間を維持できる基準です。
つまり、「守るために動きにくくなる」という従来の課題を解消しながら、安全基準も満たしている点が大きな特徴といえます。

引用元:ミドリ安全株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
中小建設会社が見直したい安全靴選び
安全靴を選ぶ際、多くの企業は価格や耐久性を重視します。しかし、実際には作業内容に合った保護性能を備えているかも重要な判断基準です。
例えば、重量物の搬送や鉄骨作業、資材管理などを行なう現場では、つま先だけでなく足の甲への保護も検討する価値があります。また、着用者が違和感なく使い続けられる設計かどうかも確認したいポイントです。
近年は安全装備も進化しており、単なる保護具ではなく作業効率向上につながる製品が増えています。現場のヒヤリハット事例やリスクアセスメント結果をもとに、安全靴の選定基準を見直してみるのもよいでしょう。
まとめ
建設現場では落下物による足の負傷リスクが常に存在しています。一方で、保護性能を高めるほど作業性が低下するという課題もありました。今回ミドリ安全が特許を取得したスライド式甲プロテクタは、その両立を目指した技術として注目されています。
安全対策はルールや教育だけではなく、現場で使いやすい道具選びも重要です。これを機に、自社の安全靴や保護具の見直しを進めてみてはいかがでしょうか。
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