🏗️ なぜこの仕事を選んだのか?転職から始まった現場人生
有限会社大湊工業は、農業の盛んな千葉県旭市において、地域の農業従事者に応えるべく先代が1992年に創業した会社である。その後1998年に法人化し、固定客との信頼関係を積み重ねながら現在に至る。
嶋田氏がこの会社と出会ったのは、前職からの転職を考えていた時期のことだ。地元・旭市内に住んでいた嶋田氏には、農家を営む地元の先輩がいた。その先輩がちょうど大湊工業の顧客でもあり、縁あって紹介を受けたのがきっかけだった。
そんな嶋田氏がこの仕事を選んだ理由はシンプルだった。「もともと体を動かす仕事がしたかったんです」。デスクワーク中心の環境から、屋外で体を使う仕事への転換——その選択が、現在の現場哲学の原点になっている。
🔧 一つとして同じハウスはない──大湊工業が貫くこだわりの現場管理
ビニールハウスの仕事は、一見すると同じ作業の繰り返しに見える。しかし嶋田氏はそう感じたことはないという。「新設にしても補修にしても、見た目が似ていても一つとして全く同じ形のハウスはないんです。毎回考えながら仕事をして、出来栄えをお客さんに褒めてもらう——それを繰り返すうちにやりがいを感じるようになりました」
大湊工業の強みとして嶋田氏が挙げるのは、まず「丁寧さ」である。材料一つ取っても再利用できるものは再利用し、部品の選定も総合的に考えてコストを抑える。「同業他社さんはそこまで丁寧にやっていないというのはよく聞きます。そこは強みだと思っています」
さらに際立つのが、現場管理の徹底ぶりだ。複数人で現場に入る際は必ず事前にミーティングを行い、自分勝手な行動をさせない。責任者が細部まで目を光らせ、「出来上がってからここは見ていなかった、という言い訳をさせない」——これは先代から受け継いだ教えでもある。
加えて、鉄骨の切断・溶接加工も自社内で完結できる体制を持つ。農家から「こんな形の道具があれば」と相談を受ければ、農業用のラックや台車をオリジナルで製作することも。「お客さんと一緒にブラッシュアップしながら形にしていく、そういうことも楽しいですね」と嶋田氏は語る。
⚠️ 農業従事者の減少、物価高騰──変化する業界で大湊工業はどう動くか
農業施設を主な市場とするビニールハウス業界にも、さまざまな変化が押し寄せている。農業従事者の高齢化・減少、物価高騰による資材コストの上昇、世代交代のタイミングでの廃業——嶋田氏の目にも、これらの変化はリアルに映っている。
「固定のお客さんだけ見ていると、仕事量が減っている感覚はあります。景気や物価の問題もありますし、農業をやめてしまう方も出てきている」。車で走っていると目に入る耕作放棄地も、業界の変化を実感させる。
こうした状況の中、大湊工業が取り組んでいるのが受注先の幅を広げることだ。これまでの固定取引先を大切にしながら、民間のお客様からの問い合わせにも積極的に対応していく方針へ転換した。ハウスの新設・補修はもちろん、切断・溶接加工を生かした設備製作など、農家のあらゆる困りごとに応える体制を整えている。ビニールハウスに関することなら、どんな相談でも気軽に声をかけてほしいというのが嶋田氏の思いだ。
一方、社内では個々のスキル底上げにも取り組んでいる。「今はその時期だと思っています。一人ひとりの能力が上がれば、会社全体のレベルが上がる」という長期的な視点から、各メンバーがこれまでより難度の高い作業にもチャレンジできるよう、意図的に経験を積ませている。
🌱 長く働ける職場を──農家との距離感が生む、大湊工業らしい働き方
嶋田氏が採用において最も大切にしているのは、「長く働いてほしい」という一点だ。そのために、会社としての環境整備を着実に進めてきた。
【週休二日制・固定給で、収入が安定】
基本は土日休みの週休二日制。残業はほぼなく、17時には現場作業を終えるのが基本だ。遠方の現場での移動時間も拘束時間として給与に反映するなど、細かい部分まで誠実に対応している。給与は固定給制のため、雨天で出勤日が変動しても収入が下がる心配がない。「現場が終わったから残業なし、という考え方には抵抗があった」——上場企業出身の嶋田氏だからこそ実現できた、働く側に寄り添った待遇だ。
【未経験歓迎・体を動かしたい人にぴったり】
「体を動かすことが好きな人、スポーツをやっていた人、DIYや組み立てが好きな人が向いていると思います」と嶋田氏。業界・職種未経験でも歓迎で、重機の免許があれば尚よし、という程度だ。嶋田氏自身がまったくの異業種から転職してこの仕事のやりがいに気づいた経験を持つだけに、未経験者へのサポートも手厚い。
【農家との距離が近い、あたたかい職場】
お客様のほぼ全員が農家であるこの仕事では、現場ならではの温かい関係が生まれる。顔なじみのお客さんから「帰りにこれ持ってって」と採れたての野菜を手渡されることも珍しくない。社員の中にはハウスの中で家庭菜園にチャレンジし始める者も出てきた。都市の喧騒を離れ、自然の中でものをつくる暮らしに関心がある方にとっても、大湊工業の現場はきっとフィットする場所になるはずだ。
「面接で意欲を感じられれば、一緒にやっていけると思っています」——嶋田氏のこの言葉が、大湊工業の門戸の広さをよく表している。千葉・旭市でビニールハウスの仕事に興味を持った方は、ぜひ気軽に問い合わせてほしい。
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取材を通じて感じたのは、嶋田氏の「丁寧さへの徹底したこだわり」と「長く働ける職場づくりへの誠実さ」でした。農家との距離の近さが生む、大湊工業ならではの温かい現場の空気が印象的でした。