記事を読み込み中です

連日の現場作業や事務処理をこなし、ふと「気分転換したいが何をすればよいかわからない」と感じることはないだろうか。読書もランニングも悪くないが、たまには非日常の体験に身を委ねてみてはいかがだろうか。
生の舞台やオペラを観に行きたいと思っても、人気公演のチケットは数万円に達することも珍しくない。ロンドンやニューヨークの一流劇場となればなおさら、渡航費も含めると現実的な選択肢にはなりにくい。そんな悩みを解決してくれるのが、映画館で本格的な舞台映像を上映する「プロショット上映」という鑑賞スタイルだ。
プロショット上映とは、実際の舞台公演をプロの映像クルーが複数カメラで収録・編集した映像を、映画館のスクリーンで上映する形式を指す。客席からの遠い視点ではなく、舞台上の表情や細部の演技まで映し出されるため、生の観劇とはまた異なる臨場感がある。料金は多くの場合2,200〜3,800円程度と、生のチケットに比べて格段に手頃だ。仕事終わりに映画を観る感覚で、世界最高峰のパフォーマンスに触れることができる。
「NT Live(ナショナル・シアター・ライブ)」は、英国ナショナル・シアターが2009年に始めたプロジェクトで、世界70カ国以上の映画館に舞台映像をライブ・録画配信している。ベネディクト・カンバーバッチ主演の「ハムレット」など、話題性の高い作品が日本の映画館でも上映されており、現在も新作・旧作が継続的に公開されている。字幕付きで上映されるため、英語が得意でなくても十分に楽しめる。上映料金は概ね2,000円前後で、公式サイト(https://www.ntlive.jp/)で最新ラインナップを確認できる。
ニューヨーク・ブロードウェイの舞台作品も、映画館上映というかたちで日本に届いている。現在、スティーブン・ソンドハイム作曲のミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」のプロショットが各地で上映中だ(大阪ステーションシネマでの上映は7月2日で終了)。本作は2023年のブロードウェイ・リバイバル公演を収録したもので、第77回トニー賞において作品賞ほか複数部門を受賞した話題作である。友人関係と夢の変遷をさかのぼる形式で描く物語は、仕事や人生について改めて考えるきっかけも与えてくれる。上映料金は概ね3,000円前後で、ブロードウェイの舞台に渡航せずして触れられる貴重な機会といえる。
筆者は実際にこの作品を観に大阪ステーションシネマに行ってきた。英語が聴き取れない箇所があっても字幕があるので安心だったし、ハリー・ポッター役として有名なダニエル・ラドクリフも出演していて海外では満席だったであろう人気舞台を、座席にゆとりがある映画館でゆったり観られて快適だった。
「メリリー・ウィー・ロール・アロング」の詳細はこちらで確認できる⇒https://www.culture-ville.jp/mwra
松竹株式会社が手がける「シネマ歌舞伎」は、歌舞伎座などで上演された歌舞伎公演を高精細映像で収録し、全国の映画館で上映するシリーズだ。2003年に始まって以来、坂東玉三郎、市川海老蔵(現・市川團十郎)ら人間国宝・名優の舞台が多数ラインナップされている。「め組の喧嘩」「野田版 桜の森の満開の下」など、現代的な演出の作品から古典的名作まで幅広く揃う。日本人として一度は触れておきたい伝統文化でありながら、上映料金は2,300〜3,100円程度と生の歌舞伎座観劇より格段に入りやすい価格設定が魅力だ。公式サイト(https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/)で上映スケジュールを確認できる。
「METライブビューイング」は、米国ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)が実施するオペラの映画館上映プログラムで、日本では松竹株式会社が配給を担当している。2006年のスタート以来、「椿姫」「魔笛」「ラ・ボエーム」など世界的名作が毎シーズン続々と届いており、出演者は世界最高峰のソリストたちだ。上映中は幕間のインタビューや舞台裏映像も楽しめるため、オペラ初心者でもドキュメンタリー感覚で入りやすい。上映料金は3,700円前後で、日本語字幕付きで上映されるのも心強い。
公式サイトはこちら⇒https://www.shochiku.co.jp/met/
現場の疲れを引きずったままでは、仕事のパフォーマンスも上がりにくい。映画館でのプロショット上映は、特別な準備や高額な出費なしに、世界水準の舞台芸術を体感できる手軽な非日常体験だ。NT Live、ブロードウェイ・プロショット、シネマ歌舞伎、METライブビューイングのいずれも、日本全国の映画館で随時上映されており、仕事帰りや休日のちょっとした時間に立ち寄ることができる。気分転換の選択肢として、ぜひ一度スクリーンの前に身を置いてみてほしい。非日常が、また明日の現場への活力を生んでくれるはずだ。
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
あわせて、協力会社探しや人材確保など、日常的な情報収集の場として無料で利用できる建設業向けマッチングサイト『建設円陣』もぜひご登録ください(緑のバナーをクリック)。
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。