🏗️ なぜ建設業を選んだのか?原点にある想い
池田社長が鉄骨工事の世界に入ったきっかけは、父親の仕事にある。父も同じ業種に携わっていたため、その会社に勤め始め、現場の仕事を体で覚えていった。
「父の会社に最初に務めまして、そこで学んで、自分でやりたいなということで起業しました」
ものをゼロから形にしていく鉄骨・鍛冶の仕事は、同じものを繰り返し量産するわけではない。案件ごとに異なる形状・用途・規模の構造物に向き合う。そこが池田社長の仕事への原点だ。
「基本的にはものづくりの楽しさっていうところなんですけど、毎回違った内容、違った大きさ、違った用途。そういう意味では繰り返し同じことをやりながら、でも毎回新しいものを作るっていうところがあるかなと」
中小建設業にとって、経営者自身がその仕事を「好き」だと言い切れるかどうかは、組織に大きく影響する。淡々と仕事をこなすのではなく、毎回新しい挑戦として現場に向かえるか。その視点が、栄和という会社の空気感を作っているように感じた。
🔧 うちにしかできないこと──現場が語る強みとは?
株式会社栄和の主な仕事は、鉄骨の製作から現場での建方工事まで。なかでも製鉄所などの大型プラント施設内での工事が主力となっている。
この仕事の魅力のひとつが、働きながら着実にスキルと資格を積み上げていけることだ。鉄骨・鍛冶の現場では、溶接やクレーン操作など、作業ごとに必要な資格が20種類以上存在する。入社後は現場経験を積みながら、必要な資格を順番に取得していける仕組みが整っている。
「現場で成長してもらいながら、年間で資格の取得目標を決めて、取り組んでもらっています。取った資格に応じて給料の単価にも反映するようにしています」
頑張りがそのまま給与に直結する仕組みは、「手に職をつけたい」「着実に稼いでいきたい」という人にとって、大きな後押しになるはずだ。そして現場でわからないことがあれば、経験豊富なリーダーが丁寧に教えてくれる体制も整っている。未経験でも、やる気さえあれば確実に成長できる環境がここにある。
⚠️ 人手不足・高齢化…課題だらけの建設業で、どう動くか
中小建設業にとって共通の悩みが採用と人材育成だ。栄和もその課題に向き合いながら、新たな一手を打とうとしている。池田社長の人柄や現場への姿勢に引き寄せられた仲間が集まり、今後さらに仲間を増やして会社の成長につなげていきたいと語る。
採用に向けた取り組みも着実に動き出している。未経験者でも入社後に資格取得を目指せる仕組みがあり、溶接やクレーン操作など現場で必要な資格は20種類以上。資格を取得すれば給料にも反映される。
人材育成についても、池田社長の姿勢は明確だ。「成長を一緒に楽しみながら、現場で活躍できる人材を育てていきたいと思っています」
さらに、従業員が無料で使える社内ジム(トレーニング・キックボクシング)を会社施設として設けているのも、同社ならではの環境だ。体を動かすのが好きな人にとっては最高な環境になりそうだ。
🌱 10年後のビジョン──工場を持ち、安心できる会社へ
池田社長が掲げる次のステージは「自社工場を持つこと」だ。現在は現場工事が中心だが、鉄骨の製作から一貫して受注できる体制を整えることで、さらに現場の幅を広げられると考えている。
「今は現場工事が多いんですけど、工場を持つのが目標です。鉄骨の製作から受注できれば、現場の幅も広がりますから。そのためにも最終的にはスタッフをプラス10人ぐらい増やせればいいかなと」
受注を増やしたい。そのためには人が必要だ。人を増やすことが、次のステージへの扉を開く——池田社長は、その道筋を明確に描いている。
そしてその言葉の根底には、スタッフへの思いが溢れている。創業から16年以上続けているメンバーが半数を占めるという事実は、経営者の姿勢を雄弁に語る。
「従業員に勤めてもらってるからこそ会社は成り立っている。みんなと共に成長していきながら、誰もが誇れる会社にしていきたいなと」
中小建設業にとって、人材が「集まる会社」になるためには、経営者が現場に立ち、スタッフと共に汗をかき、安心して働ける環境を作り続けることが欠かせない。池田社長はその道を、一歩ずつ着実に歩んでいる。
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取材を通じて印象的だったのは、技術だけでなく、姿勢そのものを背中で伝える——そのスタンスが、16年以上続く長期スタッフを生み出す土台になっているのだと感じました。