🏗️ なぜ水回りの世界へ?──多彩な経歴がたどり着いた原点
石井氏の歩みは、実に多彩である。高校時代から解体の現場に立ち、卒業後は建築の営業、そして鳶へ。さらに骨董品の買取・鑑定の世界も経験してきた。建設業の枠を越えて幅広いキャリアを積み重ねてきた人物だ。一見すると脈絡のない経歴にも見えるが、どの現場でも「手を動かして結果を出す」という姿勢は一貫していた。
そんな石井氏が水回りの道を選んだ理由は明快だった。「なくならない仕事だから」暮らしに欠かせないインフラを支える仕事として、長く必要とされ続ける。その確かな手応えが、新たな挑戦の後押しとなった。
自らの裁量で道を切り拓きたい――そんな思いを胸に、2023年7月、石井氏はウィステリアを立ち上げる。当初は24時間対応の緊急業者のもとで現場経験を積んだが、研修はわずか一週間。あとは独学であった。「材料の名前も分からないところから始まったので、現場ではめちゃくちゃ苦戦しましたね」夜中の現場で試行錯誤を重ねた日々が、今の確かな技術の土台になっている。
🔧 うちにしかできないこと──現場で光る強みとは
石井氏が何よりも大切にしているのが、お客様とのコミュニケーションである。「説明はしっかりするようにしています。今こういう状況だから次はこうしますね、と。作業が終わったら通水確認をして、今後はこう使った方がいいかもしれないですよ、というところまでお伝えしています」工事の入りから作業中、そして作業後のアドバイスまで。中小建設業にとって、こうした一貫した説明姿勢こそが信頼を生む。
加えて、現場を汚さずに帰るという基本も徹底している。作業した周辺をきれいに整えてから引き上げる。お客様の自宅に上がる仕事だからこそ、見えないところへの気配りが評価につながる。
技術面の強みも見逃せない。石井氏が使うのはエンジン式の本格的な高圧洗浄機だ。電気式の小型機材とは洗浄力が大きく異なり、頑固な詰まりにも力を発揮する。設備や工法に妥協せず、一件一件に最適な形で向き合う姿勢が、結果につながっている。「やってみてダメだった現場が回ってくることも多いので、そこで結果を出せるかどうかですね」
⚠️ 難しい現場が舞い込む水回り業界で、どう応えるか
ウィステリアには、緊急業者が対応しきれなかった難しい現場が数多く持ち込まれる。「他で抜けなかったから、ということでうちに依頼が来るパターンも多いんですよ」配管の取り回しが複雑な住宅も少なくなく、現場の難易度は年々高まっているという。
水回りの仕事は、高圧洗浄だけで解決するとは限らない。「配管に油のカスがべったりくっついて取れないこともあります。高圧洗浄だけだと取り残してしまうので、崩してあげないといけないんですよね」状況を見極め、最適な工法を選ぶ判断力が問われる。
依頼の経路は緊急業者やポータルサイト、管理会社、個人のお客様と多岐にわたる。一方で、月によって繁忙の波があるのも実情だ。中小建設業にとって、この受注の波をいかに平準化するかは共通の悩みでもある。石井氏が見据えるのは、地域の個人のお客様にもっと直接知ってもらい、安定した形で声をかけてもらえる体制づくりである。
🌱 これから目指すもの──現場主義を貫く石井氏の想い
「なくならない仕事」を地域で支え続ける。それが石井氏の揺るがぬ軸である。水のトラブルは、暮らしの中で突然訪れる。だからこそ、困ったときに頼れる存在でありたいという思いは強い。
これからの目標は、より多くの人にウィステリアを知ってもらうことだ。技術と丁寧な対応には自信がある。あとは、その存在をいかに地域へ届けていくかにかかっている。
最後に、記事を読む方へのメッセージを尋ねると、石井氏は飾らない言葉で答えてくれた。「現場に行って、やれることを精一杯頑張ります」派手な宣言ではない。しかし、一件一件の現場に真摯に向き合ってきた石井氏だからこそ、その一言には確かな重みがある。中小建設業にとって、こうした実直さこそが何よりの強みなのだと、改めて感じさせられた。
建設円陣PLUSでは、建設業の経営者インタビューを無料で行なっています。
掲載記事はそのまま採用・営業PRにもご活用いただけます。
▶ 取材のお申し込みはこちら
費用は一切かかりません | 取材時間の目安:約30分~1時間
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
あわせて、協力会社探しや人材確保など、日常的な情報収集の場として無料で利用できる建設業向けマッチングサイト『建設円陣』もぜひご登録ください(緑のバナーをクリック)。

取材を通じて感じたのは、石井氏の「お客様への説明を惜しまない」という一貫した姿勢だった。技術はもちろん、現場を汚さない気配りや丁寧なコミュニケーション。その実直さこそ、ウィステリアの最大の強みである。