🏗️「丁寧な仕事」で地域を支える──足柄工務店・鍵和田代表が語る建設への誇り

🔨 神奈川県足柄上郡松田町を拠点に、公共工事から民間の外構・造成工事まで幅広く手がける有限会社足柄工務店。昭和63年の創業以来、地域の暮らしを支え続けるこの会社を率いるのは、41歳の若き2代目・鍵和田康範代表だ。「丁寧な仕事」と「現場の美しさ」を信条に、少数精鋭で地域に根ざした建設業を営む鍵和田代表に、この仕事に懸ける思いとこれからの展望を聞いた。

🏗️ 建設の道に入ったきっかけとは?――バスケ一筋から、家業へ

有限会社足柄工務店は、鍵和田代表の父が昭和63年に立ち上げた会社だ。しかし当の鍵和田代表は、幼少期から「将来は家業を継ぐ」という明確な意志を持っていたわけではなかったという。

「学生時代はバスケットボール一筋でした。大学まで続けていたんですが、勉強はそこそこで、とにかく練習と試合の毎日でしたね」。そんな鍵和田代表が建設業の道に入ったのは、大学4年時の就職活動がきっかけだった。「さあ、どうしようかってなった時に、家を手伝ってみようかな、という感じで始めたんです」。親から声をかけられたわけでも、誰かに勧められたわけでもなく、自分の意志で一歩を踏み出した。

実際に現場に立ってみると、体を動かすことが好きだった鍵和田代表には、建設の仕事はさほどきつく感じなかった。それよりも「ものをつくる」という行為そのものに、強いやりがいを見出した。「やり始めてみて、やっぱりものを作ることにすごくやりがいがあるなと感じました。最初からそれは感じていましたね」。こうして、自然体で建設業に根を下ろしていった。

🔧 会社の強みと現場へのこだわりとは?――「丁寧」と「整った現場」が信頼の証

現在の足柄工務店が手がける仕事は、実に多岐にわたる。宅地造成工事や住宅の外構工事といった民間工事を中心に、河川・道路・下水道などの公共工事にも積極的に参加している。さらに「近所の方から木を一本切ってほしいと言われればそれもやる」というスタンスで、半日で終わるような小さな仕事にも丁寧に対応している。「他の建設業者だとこんなこと頼めないよね、と言われることもありますが、相談してもらえれば対応しますよ、とお伝えしています」。

他社との違いについて尋ねると、鍵和田代表は率直に答えてくれた。「よく言われるのは、仕事が丁寧だよね、出来栄えが綺麗だねということです。それは素直に嬉しいですね」。ただ、その丁寧さは仕上がりだけにとどまらない。現場の環境づくりにも細心の注意を払っている。

「見える部分は特に気を配ります。材料があちこち転がっていないか、道具が散らばっていないか。夕方には必ず一箇所にまとめてきれいな状態で帰ること、これはスタッフ全員の共通認識です」。地域の人々がその現場を目にするということを常に意識している。「田舎なので、どこの業者がやっているかすぐわかってしまう。足柄工務店の現場だとわかった時に、あそこは雰囲気がいいね、と思ってもらえるように、挨拶などの基本も大事にしています」。

⚠️ 業界の課題と、自社の取り組みとは?――週休二日と月給制で、働きやすい職場へ

建設業界全体が直面している課題のひとつが、担い手不足と労働環境の改善だ。足柄工務店でも、現在現場に出るのは鍵和田代表を含めて2名という状況だが、理想は3〜4名体制だという。「現場監督だけというより、作業もできて現場も動かせる、そういう人材が一番助かります。朝一番で段取りをつけたら、あとは任せて別の現場に向かえる、そんな動き方ができるようになりたいんですよ」。

こうした状況を踏まえ、鍵和田代表は昨年から週休二日制の導入に取り組んでいる。「極力、土日を休みにするようにしています。今のところ現場運営に大きな支障はないですし、雨などで工期が厳しい時だけ土曜日に出るくらいです」。さらに、日給制から月給制への切り替えも実施した。「週休二日にすると日給では稼ぎが減ってしまう。計算して、日給のときより金額が上がるように月給を設定しました。休みは増えて収入も上がる、そういう形にしたかったんです」。

GW・夏休み・冬休みといった長期休暇も確保し、社員との関係づくりにも気を使う。コロナ前は忘年会なども行っていたが、今は昼食を一緒に食べに行くなど、日常の中でのコミュニケーションを大切にしている。「今日弁当持ってこなくていいよ、とひと声かけるだけでも違いますから」と、代表は笑顔で語る。

🌱 今後の展望・次世代へのメッセージとは?――ともに成長できる仲間を求めて

鍵和田代表が求める人物像は、未経験・経験問わず「頑張ってくれる人」だ。「未経験ならできないのは当たり前。できないことより、やる気があるかどうか、一緒にやっていける人かどうかを見ています。ただ来て帰るだけという姿勢では、お互いに成長がないと思うので」。

やる気さえあれば、資格取得のサポートも積極的に行う方針だ。施工管理の国家資格を持つ人材は特に歓迎されるが、「入ってきてくれて、頑張ってくれるなら会社で資格を取らせてあげたい」という思いもある。車の免許を持っていなくても、まずは声をかけてほしいという。「できることはたくさんある。免許がないことよりも、一緒にやってみようという気持ちが大事です」。

松田町という自然豊かな環境は、足柄工務店で働く魅力のひとつでもある。「田舎だけど、ちょっと行けば小田原もある。夜飲みに行ける場所もあるし、そんなにつまんなくないですよ」と代表は笑う。都会の喧騒を離れ、澄んだ空気の中で地に足のついた仕事をしたいという人には、このうえない環境かもしれない。

最後に、この先の足柄工務店についてこう語ってくれた。「一緒に働いてくれる人がいないと会社としても成り立っていかない。一緒に頑張ってくれる方がいれば、もっともっといい仕事ができると思っている。少しでも興味のある方は、ぜひ声をかけてもらえると嬉しいです」。

📝 編集部コメント

「気楽にやっていける」と語る鍵和田代表の言葉の奥には、地域と仕事への確かな誇りがある。現場の整理整頓ひとつとっても、足柄工務店の仕事への姿勢が伝わってくる。ともに地域を支える仲間を、この会社は待っている。

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