🏗 なぜ中学生から型枠の道へ?野田代表の原点
野田代表が型枠の世界に足を踏み入れたのは、なんと中学生の頃でした。きっかけは、お父様が型枠の会社を経営していたこと。物心ついたときには、もう現場が身近にあったといいます。
「自分、中学校からやっちゃってるんで」
本格的に「この仕事で食べていこう」と決めた時期を尋ねても、返ってきたのは「もうそっからずっとです」「それしかやったことないんで」という言葉。迷いという迷いは、なかったようです。
中小建設業にとって後継者不足が深刻ないま、これほど早くから一筋に歩んできた経営者は、貴重な存在ではないでしょうか。
平成22年に創業し、平成31年には法人化。現在は千葉の元請やゼネコンを中心に、安定して仕事を受けています。「仕事がないっていうのは、まずないですね」と語るほど、受注は翌年分まで埋まっているそうです。
🔧 なぜ誰も辞めない?真尚の“働きやすさ”の正体
真尚の強みを尋ねると、野田代表の口から出たのは少し意外な答えでした。
「まず、残業がない。ないに等しい」
定時までびっしり働くより、めどがついたら早めに切り上げる。「やるときはやる」けれど、ダラダラとは残らない。集中して動き、終わったら帰る——そのリズムが、12名の職人たちに自然と根づいています。
驚くのは、その離職率の低さです。「辞める人っていうのは、まずいない」「定年ぐらいまで、みんないてくれる」と野田代表。理由を聞くと、本人は照れたように笑います。
「よそと比べて、たぶん相当甘いんですよね、自分が」
雨の日は無理をさせず、早く切り上げても給料はきちんと払う。「変な縛りがうちはない。基本は、その人を尊重するんで」と話します。だからこそ、みんなが自由にのびのびと働ける——その居心地の良さこそ、真尚が選ばれ続ける理由なのかもしれません。
⚠️ 未経験から、どう一人前へ?型枠業界の人づくり
型枠業界が抱える大きな課題は、やはり人手不足です。とりわけ経験者の求職者が減り続けるなか、真尚も「経験者は、やっぱり少ないんで」と実感しています。
理想は図面を読める経験者ですが、野田代表は現実もよく見ています。「経験者っていっても、半分は読めませんね」と打ち明けます。だからこそ大切にしているのが、自社で一から育てる姿勢です。
未経験で入る人には、最低限の道具や空調服を会社が用意。遠方から来る人には住まいも準備します。玉掛けやクレーンといった資格も、会社の補助で取得をサポート。「この仕事で食べていくっていう気持ちがあれば、早めに取らせます」と、本気の人ほど後押しします。
日給は型枠大工で10,000〜20,000円、解体で10,000〜17,000円、未経験は10,000円から。現場を任せられる職長クラスになれば、さらに上を目指せます。
将来の独立を望む若者も歓迎です。「応援しますね」と、いつか巣立っていく人にもエールを送ります。
🌱 「どんな人でも社長になれる」──次世代へのメッセージ
最後に、これから型枠の世界を目指す若い人へ、野田代表からのメッセージを伺いました。
「確かに、夏は暑いし冬は寒い。力仕事できついんだけど——」
そう前置きしたうえで、力強く続けます。
「どんな人でも、社長になれる。頑張り次第で」
学歴がなくても、経験がなくても、現場で腕を磨けば独立して一国一城の主になれる。それを誰より証明しているのが、中学生から叩き上げてきた野田代表自身です。「自分がそうなんで。学もなくて、やってきたんで」と、飾らずに語ります。
だからこそ、その言葉には説得力があります。「そういった面で、夢がある仕事」——野田代表は、型枠大工という仕事の魅力をそう表現しました。仕事は途切れず、仲間は辞めず、頑張れば独立も叶う。越谷の地で次の世代を育てようとする真尚の姿は、これからの中小建設業にとって、一つの理想形なのかもしれません。
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取材を通じて感じたのは、野田代表の飾らない人柄でした。「自分が甘いだけ」と笑いますが、その根っこにあるのは“人を尊重する”という一貫した姿勢。だからこそ仲間は辞めず、若い人は夢を描けるのだと感じました。