建設業では、炎天下での作業や重量物の運搬、高所作業など、身体への負担が大きい仕事が続きます。そのため、「十分寝たはずなのに疲れが抜けない」と感じる人も少なくありません。
睡眠時間を確保することはもちろん重要ですが、近年は「睡眠の質」にも注目が集まっています。花王株式会社が発表した最新の研究では、睡眠中の「寝姿勢」が睡眠の質や日中の姿勢と関係する可能性が示されました。
現場で安全に働き続けるためにも、毎日の睡眠を見直すことは重要な健康管理の一つといえるでしょう。
花王の研究が明らかにした寝姿勢と睡眠の関係
『花王株式会社(社長・長谷部佳宏)ヒューマンヘルスケア研究所は、日常的な疲労感と睡眠との関係に着目し、睡眠を身体状態や生活習慣など複数の側面からとらえる研究を進めています。
その中で今回、睡眠中の姿勢(寝姿勢)が睡眠の質だけでなく、起きているときの姿勢とも関係する可能性を見いだしました。これは、良質な睡眠の理解を深め、日々の生活における疲労との向き合い方を考える新たな視点となると考えます。』
寝姿勢のクセが疲労回復に影響する可能性
花王は30〜50代の男女を対象に、約1週間にわたり睡眠中の姿勢や寝返り、自律神経の状態を調査しました。 その結果、多くの人は毎晩ほぼ同じ姿勢で眠っており、横向きで寝る時間が長い人ほど寝返りが多く、浅い睡眠が増える傾向が確認されました。
また、左右どちらか一方だけを向いて寝るクセが強い人では、副交感神経の働きが十分に高まりにくいことも分かっています。
睡眠の質は寝姿勢だけで決まるものではありませんが、寝姿勢も睡眠環境を構成する重要な要素の一つと考えられます。


建設業で睡眠の質が重要な理由
建設現場では、疲労が蓄積すると集中力や判断力が低下し、重大な労働災害につながる恐れがあります。高所作業や重機作業、玉掛け作業などでは、一瞬の判断ミスが大きな事故を招く可能性もあります。
また、睡眠不足は熱中症リスクを高めることも知られています。十分な睡眠を確保し、身体をしっかり回復させることは、安全対策だけでなく、生産性の向上や健康維持にもつながります。
日中の姿勢も睡眠に影響する可能性
今回の研究では、睡眠中の姿勢だけでなく、日中の身体の使い方との関係も調査されています。その結果、横向きで寝る時間が長い人ほど身体のバランスにゆがみがみられる傾向や、寝る向きのクセと歩行時の身体の動きに関連がある可能性が示されました。
建設業では、片側だけで工具を持つ、資材を同じ肩で運ぶなど、身体の使い方に偏りが生じやすい仕事が少なくありません。こうした日中の姿勢のクセが、睡眠中の姿勢にも影響している可能性があります。

現場で今日から実践できる睡眠改善のポイント
疲労回復のために寝姿勢を無理に変える必要はありませんが、睡眠環境を整えることは重要です。
・身体に合った枕やマットレスを使用する
・入浴で身体を温めてから就寝する
・就寝前のスマートフォン使用を控える
・休憩時間にストレッチを取り入れ、身体の左右バランスを意識する
このような小さな習慣の積み重ねが、睡眠の質の向上につながる可能性があります。
また、会社としても健康講習や安全教育の中で睡眠の重要性を伝えることで、労働災害の防止や作業効率の向上につながることが期待できます。
まとめ
花王の研究では、寝姿勢のクセが睡眠の質や日中の姿勢と関係する可能性が示されました。
建設業では身体への負担が大きく、十分な疲労回復は安全な作業を続けるために欠かせません。 睡眠時間だけでなく、寝具や生活習慣、日中の姿勢なども見直すことで、睡眠の質の向上につながる可能性があります。
毎日の健康管理を大切にし、疲労を翌日に持ち越さない身体づくりを意識して、安全で働きやすい現場づくりにつなげていきましょう。
➡関連記事:睡眠不足は事故につながる?🥱🌙 暑い夜でもぐっすり眠って現場の安全を守るコツ
➡関連記事:夏バテしない職人が続けている生活習慣とは?猛暑の現場でも体力を維持するコツを紹介🌞💪
➡関連記事:現場で頑張る人の体づくりに!建設業で注目したいおすすめサプリ3選🍀
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
あわせて、協力会社探しや人材確保など、日常的な情報収集の場として無料で利用できる建設業向けマッチングサービス『建設円陣』もぜひご登録ください(緑のバナーをクリック)。









