リニア中央新幹線の静岡工区を巡り、水資源や生物多様性への環境保全策を巡る対話が大きな山を越えました🚄✨
静岡県公式ホームページによると、JR東海と県の専門部会による対話は「水資源」「トンネル発生土」「生物多様性」の3分野・全28項目がすべて完了し、着工後の監視体制まで具体的に整理されています。
建設業に携わる方にとっても、大規模プロジェクトの環境対応がどのように進むのかを知ることは、自社の現場管理や地域対応を考えるうえで参考になるはずです🏗️
住民説明会で見えた「好意的な声」の多さ📣
静岡県のホームページには、2026年7月1日にJR東海の丹羽社長が鈴木知事を訪ね、5月26日から6月22日にかけて実施した住民説明会の結果を報告した記録が掲載されています。
説明会は全22回開催され、来場者数は1,137人。県職員が直接聞き取った件数は662人で、来場者に対する割合は72%、初めて説明会に参加した人の割合は58.2%にのぼりました。
寄せられた意見では、「水資源保全に向けたJR東海の取組(全量戻し・ポンプアップ)がよくわかった」「国の関与を引き出せてよかった」といった好意的な声が目立った一方、「リニアの必要性」や「水資源・自然環境への不安」から工事に反対する意見も一定数あったことが記録されています。
出典:静岡県ウェブサイト(https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/kankyo/1040554/1002001/index.html)
全28項目の対話が完了、具体策も出そろう📊
県の専門部会とJR東海の対話は、水資源6項目(令和7年6月に対話完了)、トンネル発生土5項目(令和8年3月に対話完了)、生物多様性17項目(令和8年3月に対話完了)と、3分野・合計28項目のすべてが完了したことが公式資料に明記されています。
具体的な対策として、トンネル工事に伴う湧水を大井川へ「全量戻し」するための田代ダム取水抑制案やポンプアップ、導水路トンネルの活用、突発的な湧水など想定外の事態に備えたリスク管理とモニタリングの実施、発生土置き場全体でのモニタリング体制、自然由来の重金属等を含む要対策土を二重遮水シートやベントナイトシートで封じ込める処理などが挙げられています。
さらに南アルプスの自然環境については、影響の回避・低減だけでなく「重要種の保全」や「生態系の保全・創出」など、工事エリアを超えて自然環境全体を豊かにする「ネイチャーポジティブ貢献措置」も盛り込まれました🌱
出典:静岡県ウェブサイト(https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/kankyo/1040554/1002001/index.html)
着工後は国と県が連携してモニタリング👀
静岡工区の着工後は、県が新たに設置する「環境影響評価審査会中央新幹線部会(仮称)」と、国が設置する「リニア中央新幹線静岡工区モニタリング会議」が連携し、JR東海の対策実施状況を継続的にチェックする体制が構築されることも公式資料で示されています。
JR東海側も外部有識者への諮問体制を整え、異常事象が発生した際には速報・相談を行うルートが明確化されました。静岡市も審査会の委員として参画する予定とされています。
このように行政・事業者・専門家が三層で監視し合う仕組みは、大規模な公共性の高い工事に共通する考え方であり、地域の建設会社が発注機関や近隣住民との情報共有体制を整えるうえでも一つのモデルになりそうです🔍
出典:静岡県ウェブサイト(https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/kankyo/1040554/1002001/index.html)
流域市町との「確認書」「基本合意書」も進行中🤝
資料には、JR東海の丹羽社長から流域10市町の依頼を踏まえ、県とJR東海・流域10市町が取り交わす確認書への知事の立会人としての押印依頼があったことも記されています。
確認書は、JR東海の自然環境保全措置とモニタリングの着実な履行、継続的な情報共有と対話、流域の経済発展や地域振興に資する取り組みを両者で確認する内容とされています。
加えて、中央新幹線沿線の他県とJR東海が締結してきた基本合意書を参考に、静岡県内の産業・観光の活性化に向けた広域的な連携についても、双方で合意する方向で進んでいることが公式資料からわかります。
中小建設業が今から意識したいポイント✅
このプロジェクトそのものに直接関わらない事業者でも、学べる視点は多くあります。
まず、環境保全に関する対話や説明会の「記録を文書として残す」姿勢です。確認書のように取り組み内容を明文化しておくことは、後々のトラブル防止や地域との信頼関係づくりに直結します📝
次に、モニタリング体制のように「異常時にすぐ報告・相談できるルート」をあらかじめ決めておくことも、現場の安全管理やクレーム対応の基本として参考になります。
👉自社の工事でも、近隣住民への説明機会を定例化し、質問や不安の声を記録・共有する仕組みを持つことが、地域から選ばれる会社への近道といえるでしょう。
まとめ
静岡工区を巡る環境保全の対話は着実に前進しており、今後は着工後のモニタリング体制や地域振興策の実行フェーズに移っていく見通しです。大規模プロジェクトの丁寧な対応プロセスは、規模の大小を問わず、建設業に携わるすべての方にとって現場運営のヒントになりそうです🌟
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出典:リニア中央新幹線整備工事に伴う環境への影響に関する対応(静岡県)(https://www.pref.shizuoka.jp/kurashikankyo/kankyo/1040554/1002001/index.html)をもとに作成












