記事を読み込み中です
「材料が届いたのに置き場がない」「雨が降り始め、荷下ろしに手間取った」——建設現場では、資材が予定どおり到着しても、すぐに作業を始められないことがあります。特に秋から冬にかけては、雨や強風、日没時間の早まりなど、搬入作業に影響する条件が増えます。
人員に余裕のない中小建設会社では、現場監督が施工管理と資材の受け取りを兼任することもあります。準備不足によってトラックの待機時間が長引けば、職人の手待ちや工程の遅れにもつながります。資材が届いてから慌てないために、搬入前に確認したいポイントを押さえましょう。
例えば、朝に建築資材が届いても、前日の雨で搬入経路がぬかるみ、仮置き場所も確保できていなければ、荷下ろしをすぐに始められません。担当者が別の作業に出ていれば、トラックの誘導にも時間がかかります。
国土交通省も、建設資材物流の課題として、天候や道路事情による搬入計画の乱れ、荷下ろし場所への車両集中などを挙げています。秋冬は日没が早まり、午後の搬入が遅れると作業時間が短くなる点にも注意が必要です。
参考:建設資材の物流マネジメントを始めるきっかけに
~「荷主と運送事業者の協力による取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン 建設資材物流編」を策定~(国土交通省)(https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000216.html)
※画像はイメージです
1.荷下ろし場所と保管場所を確保する
トラックを止める位置だけでなく、荷下ろし後の資材置き場も決めておきます。通路をふさがないよう、前日に届いた材料や空き容器を整理しましょう。
雨が予想される日は、水がたまりにくい場所を選び、必要に応じて雨よけシートを準備します。シートは風で飛ばされないよう固定し、資材に応じた保管方法を選びます。
2.荷受け担当者を決めておく
荷受けを誰が担当するのか、事前に決めておきます。担当者が不在の場合に備えて代理担当者も決め、納入業者の連絡先や到着時刻の変更方法を共有しましょう。
3.使用する工程から搬入時間を逆算する
工程表を確認し、資材を使うタイミングに合わせて搬入時間を設定します。複数のトラックが同じ時間帯に到着する場合は、時間をずらすことも有効です。クレーンなどの揚重設備を使用する場合は、設備の利用予定も確認します。
4.天候が悪化した場合の対応を決める
雨や強風が予想される日は、搬入経路や資材の保護方法を確認します。強風時はシートがあおられる危険もあるため、安全を優先して作業を判断しましょう。搬入時間を変更する場合は、納入業者と現場の担当者へ速やかに連絡し、情報の行き違いを防ぎます。
搬入予定を現場監督の記憶だけに頼ると、急な変更があった際に伝達漏れが起こりやすくなります。共有カレンダーや表計算ソフトなどを使い、納入業者、資材名、到着予定時刻、担当者、置き場を一覧にしておきましょう。変更があれば内容を更新し、関係者全員に知らせることが大切です。
搬入管理のデジタル化も進んでいます。大規模なシステムを導入できなくても、搬入情報を共有して待ち時間を減らす考え方は、中小建設会社でも取り入れられるでしょう。
※画像はイメージです
資材が届いても作業を始められない原因は、置き場や担当者、搬入時間、天候への備えが不十分なことにあります。秋冬は雨風や日没時間も考慮し、荷受けから保管、使用開始までを一連の流れとして準備しましょう。
次の搬入予定から、到着時刻・担当者・置き場・天候の四点を確認することが、現場の待ち時間と作業の遅れを減らす第一歩です。
協力会社探しや人手確保を進めるなら、無料の建設業向けマッチングサービス『建設円陣』への登録をご検討ください(緑のバナーをクリック)。
➡関連記事:冬前に見直そう!建設現場の照明点検と安全対策
お問い合わせフォームを読み込んでいます。お問い合わせページもご利用いただけます。
お問い合わせフォームを読み込み中です「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。