記事を読み込み中です
🌀令和8年台風第25号による記録的な大雨で、千葉県の印旛沼(いんばぬま)周辺の堤防が決壊し、大規模な浸水被害が発生しました。
これを受けて国土交通省関東地方整備局は、TEC-FORCE(TEC-FORCEとは:大規模災害時に国土交通省から派遣され、被災状況の調査や自治体の応急対応を技術面で支える専門部隊。正式名称は緊急災害対策派遣隊)を派遣し、建設業界の団体とともに堤防の緊急復旧を支援すると発表しました🏗️
先に結論をお伝えすると、今回のポイントは「国・県・建設業界がタッグを組み、決壊した堤防の機能を早期に取り戻す体制がすぐに動いた」ことです💪
災害時に建設業が果たす役割があらためて見える事例として、発表内容を整理していきます📝
関東地方整備局の発表によると、台風第25号は大型で強い勢力で伊豆諸島や関東甲信地方に接近し、伊豆諸島や千葉県を中心に記録的な大雨となりました。
千葉県内の河川では氾濫が発生し、印旛沼では堤防が決壊して周辺に大規模な浸水が広がっています。
支援のきっかけは、令和8年9月22日に千葉県から関東地方整備局へ出された支援要請です。
要請の対象は、千葉県が管理する印旛沼の決壊した堤防2か所(成田市船形干拓(ふなかたかんたく)地先付近と成田市下方(したかた)地先付近)で、「早期の堤防機能の回復」を目的とした緊急復旧の支援が求められました。
※地先(じさき)とは:その地名の付近・周辺を指す、河川や道路工事の資料でよく使われる表現です。
出典:国土交通省関東地方整備局ウェブサイト(https://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_s_kisha_00578.pdf)
※地図:国土地理院地図を加工して使用
千葉県の報道資料では、9月22日の豪雨によって県が管理する北印旛沼の堤防が約100m、さらに北印旛沼に流れ込む農業排水路(農業排水路とは:田畑の余分な水を川や沼へ流すための水路)である角川の堤防の一部が決壊したとされています⚠️
その結果、北印旛沼や長門川の周辺で浸水被害が起きています。
その後、北印旛沼と利根川を結ぶ長門川(印旛郡栄町酒直)でも、氾濫水の影響による堤防の一部決壊が新たに確認されました。
関東地方整備局は同じ9月23日に追加支援を発表し、長門川についても技術的な支援を行なうことになりました。これで支援の対象は計3か所となっています。
また、千葉県の資料では、印旛沼周辺・佐倉市域の空撮調査(9月22日14時時点)として、高崎川の氾濫によるJR佐倉駅周辺の大規模浸水も報告されています🚃
出典:国土交通省関東地方整備局ウェブサイト(https://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_s_kisha_00578.pdf)
河川・沼 |
場所 |
決壊の状況 |
|---|---|---|
北印旛沼 |
成田市船形干拓 |
堤防約100m |
角川(農業排水路) |
成田市下方 |
堤防の一部 |
長門川 |
印旛郡栄町酒直 |
堤防の一部 |
出典:千葉県「北印旛沼の堤防決壊について」(https://www.pref.chiba.lg.jp/kendosei/press/2026/kitainba.html)をもとに作成
関東地方整備局は9月23日にTEC-FORCEを派遣し、一般社団法人日本建設業連合会とともに、決壊した堤防の緊急復旧について技術的な支援を実施するとしています🤝
なかでも規模の大きい成田市船形干拓地先付近の決壊箇所では、工事監督も含めた「強力な支援」を行なうと明記されています。
県が管理する施設の復旧を、国が監督業務まで担って後押しする形で、早期の機能回復を目指す姿勢がうかがえます。
今回の対応からわかるのは、災害時の復旧は行政だけでは完結せず、建設業の技術と人手が欠かせないということです。
地域の建設会社にとっても、いざというときに動ける準備は大切です。たとえば次のような点を社内で確認してみてはいかがでしょうか。
🔹自社や所属団体が自治体と結んでいる災害時の協定の内容と連絡体制
🔹重機・資機材・燃料の保管場所と、浸水しやすい場所に置いていないか
🔹台風接近前後の現場の養生・点検手順と、作業員の安否確認方法
🔹協力会社と緊急時にすぐ連絡を取り合えるネットワーク
台風シーズンはまだ続きます。 被災地の一日も早い復旧を願いつつ、自社の備えを見直すきっかけにしてください。
台風第25号で決壊した印旛沼周辺の堤防3か所について、国はTEC-FORCEを派遣し、日建連とともに緊急復旧を技術面から支えています。
災害に強い地域をつくるのは、現場で汗を流す建設業の力です。日頃の備えと横のつながりを、今こそ強めていきましょう🔥
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
印旛沼周辺をはじめとする台風被害からの復旧工事に備え、災害時にも頼れる協力会社探し・人手確保には、無料の建設業向けマッチングサービス『建設円陣』へのご登録をぜひご検討ください(緑のバナーをクリック)。
出典:印旛沼の堤防の緊急復旧を国が支援します~国により早期の堤防機能回復を目指します~(国土交通省関東地方整備局)(https://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_s_kisha_00578.pdf)をもとに作成
出典:〔追加支援〕印旛沼周辺の堤防の緊急復旧を国が支援します(国土交通省関東地方整備局)(https://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kyoku_s_kisha_00580.pdf)をもとに作成
出典:北印旛沼の堤防決壊について(千葉県)(https://www.pref.chiba.lg.jp/kendosei/press/2026/kitainba.html)をもとに作成
➡関連記事:千葉豪雨の冠水事故で見えた内水氾濫の怖さ、政府がついに対策加速へ
お問い合わせフォームを読み込んでいます。お問い合わせページもご利用いただけます。
お問い合わせフォームを読み込み中です「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。