記事を読み込み中です

徳島県は、鳴門公園内にある大鳴門橋架橋記念館(EDDY)について、総事業費概算3億円(税込)規模の大規模改修を計画しています。2026年9月16日から10月16日まで、改修の「基本計画(案)」に関するパブリックコメント(パブリックコメントとは:行政が計画を決める前に、住民から広く意見を集める制度のこと)が実施されており、いよいよ具体的な事業化に向けて動き出した形です😊。
改修設計や工事の発注は今後段階的に進む見込みで、地域の建設関連事業者にとっても関わりの機会が生まれそうなプロジェクトといえます。
EDDYは開館から40年を超え、展示物の老朽化・陳腐化といった課題を抱えています。そこに加わったのが、大鳴門橋の桁下空間(桁下空間とは:橋の橋げたの下にある構造上の空間のこと)を活用した「大鳴門橋自転車道」の整備という新しい動きです。
この自転車道は兵庫県と連携して進められているもので、開通すれば徳島・鳴門と兵庫・淡路島をつなぐ新たなサイクリング拠点🚴としてEDDYの役割が大きく変わることになります。
こうした状況を受け、「大鳴門橋架橋デザイン会議」では2025年12月に「EDDY見直しの方針」を提示。2026年3月には「大鳴門橋自転車道を活用したサイクルツーリズム(サイクルツーリズムとは:自転車での移動そのものを目的地観光と組み合わせて楽しむ旅のスタイル)推進基本方針」がまとめられました。
鳴門公園は自然公園法および文化財保護法の指定を受ける地域で、新たな建物の建築には制約があるため、既存施設であるEDDYを最大限に活用する方向性が示されています🏛️。
※鳴門山展望台からの鳴門海峡の眺め
現在のEDDYは、2〜3階が有料展示スペース、1階が会議室・事務室などの管理エリアという構成です。2025年度の事業として、1階の旧情報案内コーナーはすでに「サイクルステーション」へのリニューアル整備が進められています🔧。
階層 |
改修後の機能 |
|---|---|
1階 |
自転車観光拠点 |
2階 |
観光情報発信・交流ラウンジ+無料展示エリア |
3階 |
有料展示スペース |
屋上 |
360度パノラマ展望エリア |
出典:徳島県ウェブサイト「大鳴門橋架橋記念館(EDDY)改修基本計画(案)」概要資料(https://www.pref.tokushima.lg.jp/public_comment/7308704/7308705/7316082)をもとに作成
ポイントは2階に無料展示エリアを新設することです。無料エリアで来館者の興味を引き、そこから3階の有料展示や屋上展望エリアまで自然に足を運んでもらう「回遊動線」をつくる狙いがあります。
一方で、歩行者とサイクリストの動線が1階で交錯しやすいという課題も想定されており、床面サインなどによる明確なゾーニングで対応する方針です✅。
計画案に示された事業費概算(税込・参考値)は次のとおりです💰。
項目 |
概算金額 |
|---|---|
基本・実施設計費 |
2,000万円 |
工事監理費 |
1,000万円 |
工事費(内装改修・設備・外構等) |
1億8,000万円 |
展示リニューアル費 |
9,000万円 |
|
合計(税込) |
3億円 |
出典:徳島県ウェブサイト「大鳴門橋架橋記念館(EDDY)改修基本計画(案)」本文(https://www.pref.tokushima.lg.jp/public_comment/7308704/7308705/7316082)をもとに作成
別途、什器・備品費(1,200万円)、多言語音声ガイドなどのシステム対応費用(1,800万円)、維持管理運営費用(1,000万円)も想定されています。
スケジュールは、2026年度に基本計画の策定と基本・実施設計(実施設計とは:工事に着手できる詳細な図面・仕様を決める設計段階)を進め、その後2027年度以降に改修工事へ移る見通しです。完成時期は、大鳴門橋自転車道の完成・運用開始に合わせる方針とされています。
今回の計画では、社会情勢や資材・建設コストの変動リスクを踏まえ、予算規模に応じて柔軟に工程や仕様を調整するという方針も示されています。
1階のレンタサイクル部門や2階の観光情報ラウンジといった核となる機能は確実に整備しつつ、屋上など付加的な改修項目は予算に応じて実施範囲を調整するとされており、今後の設計・発注内容が固まっていく過程は地域の設計事務所や工事業者にとって注視すべきポイントです📌。
現在はパブリックコメントの募集期間中(2026年10月16日必着)で、この意見募集の結果を踏まえて計画がさらに具体化していきます。基本・実施設計や工事の発注情報は、今後徳島県から順次公表されるとみられますので、鳴門・徳島エリアで事業を展開する建設関連企業は、動向を早めにキャッチしておきたいところです📢。
EDDYの改修は、老朽化対策と大鳴門橋自転車道の開通効果を最大化するための、地域にとって意義の大きいプロジェクトです。総事業費3億円規模という数字からも、設計・工事・展示リニューアルなど幅広い発注が今後生まれることがうかがえます✨。
パブリックコメントの行方や県の発表を継続してチェックし、機会を見逃さないようにしたいですね。
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
大鳴門橋架橋記念館(EDDY)の改修に伴う工事受注や協力会社探しは、無料の建設業向けマッチングサービス『建設円陣』へのご登録から始めてみませんか(緑のバナーをクリック)。
出典:「大鳴門橋架橋記念館(EDDY)改修基本計画(案)」について県民の皆さんのご意見を募集します(徳島県)(https://www.pref.tokushima.lg.jp/public_comment/7308704/7308705/7316082)をもとに作成
➡関連記事:熊本市中心部が浸水対策強化へ!貯留管新設で最大8年の一大事業始動
お問い合わせフォームを読み込んでいます。お問い合わせページもご利用いただけます。
お問い合わせフォームを読み込み中です「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。