🏗️ なぜ防水工事の道へ?「独立して自分でやってみたら?」の一言が原点
宮下氏が防水工事の世界に入ったのは21歳のときだ。防水会社に1年半勤めたのち独立。親はサラリーマン家庭で、商売のことは何も知らなかった。請求書の書き方も名刺の作り方も、すべて周囲に頭を下げて教わった。
独立のきっかけは、当時の会社の会長からかけられた一言だった。「仕事なら回してあげるから、独立して自分でやってみたら?」——会長が仕事を回してくれることを約束した上で、独立を勧めてくれたのだ。「色んな人に聞きまくって、やり始めたという感じですね」と振り返る宮下氏にとって、それは背中を押してくれた恩人の言葉として今も刻まれている。以来36年、住宅・マンション・工場・ビルと、地域のあらゆる建物の外装を守り続けてきた。
現在は息子とふたりで現場を回している。「綺麗になるのが好きやから」と話すその言葉が、この仕事を続けてきた理由をすべて言い表しているようだった。
🔧 「自分の家と思いながらやる」──家主が安心して任せられる理由
宮下氏に他社との違いを問うと、こんな答えが返ってきた。「自分の家と思いながらやる。仕事を先に思いながら、お金は後からついてくる」
この言葉は、仕事への向き合い方そのものだ。現場では協力業者の振る舞いにも目を光らせる。タバコの灰を捨てるような業者は使わない。「見た目が大事なんで」という一言に、施工品質だけでなく現場環境への徹底したこだわりが表れている。
足場・コーキング・防水・板金・塗装と、外装工事を一社でまとめて対応できるのも大きな強みだ。「一箇所にまとめてもらったら値引きもできますよ」というワンストップ対応は、手間もコストも省きたい家主にとって心強い選択肢となる。
そして何より、施工後のアフターフォローへの姿勢が際立っている。直接請けた仕事については、半年〜1年に一度、自ら「どうですか?」と声をかけに訪れる。保証書ではなく、職人としての口約束で5年間は面倒を見る。「そのキンも入ってる(その分のコストも込みで考えている)」という言葉に、その誠実さが凝縮されている。
⚠️ 「雨漏りしてからでは遅い」──和歌山市の家主に知ってほしいこと
中小建設業の経営者にとって、地元の家主との直接のつながりは何より大切だ。しかし宮下氏はこう言い切る。「雨漏りしてから連絡してくるのでは遅い」
防水も塗装も、施工から5年が経過したら一度点検を受けることを強く勧めている。屋上の防水層はもちろん、サッシ周りのひび割れやコーキングの劣化など、ちいさな穴から雨水が侵入するケースは少なくない。「ちっちゃい穴から入る場合もありますから」という言葉には、長年の現場経験から得た実感がある。
そのため宮建防水工業では、和歌山市内であれば無料で点検に訪問するサービスを提供している。写真を撮りながら現状を確認し、「今のところ大丈夫ですよ」と伝えるだけでいい場合も多い。「それがやっぱり繋がっていくかもわからんし」と宮下氏は笑うが、その言葉の裏には、問題が起きる前に安心を届けたいという想いがある。
「点検だけでもやっといたら、やっぱり安心しますやん」——この一言が、宮建防水工業の地域への姿勢をもっともよく表している。
🌱 地域の建物を守り続けるために──次世代へ、そして和歌山へ
今後の展望を聞くと、宮下氏は「できるだけ自分で見たい」と話した。管理職に徹するよりも、元気なうちは現場に立ち続けることを選ぶ。それがこの職人の流儀だ。
息子への事業継承も視野に入れながら、民間の家主からの問い合わせを増やしていきたいと考えている。「それが一番ありがたい」という言葉に、地域の暮らしに直接関わる仕事への誇りが滲む。
防水工事という仕事の将来について、AIやデジタル化が進む時代にどう生き残るかを問うと、迷いなくこう答えた。「機械でできやんからやっぱり残るんちゃうの」人の目と手でしか守れない仕事が、確かにある。
「ありがとうって言われたら、やっぱりやりがいはあったな」——36年間、雨漏りを止めて誰かの暮らしを守ってきた職人の言葉は、シンプルで力強い。和歌山市内で建物の防水や外壁が気になっている方は、まず一度、宮建防水工業に相談してみてほしい。
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取材を通じて感じたのは、宮下社長の「悪くなる前に見せてほしい」という言葉の温かさでした。点検を商売のためではなく、地域の家主への気遣いとして語る姿に、36年続いてきた理由がありました。