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安藤代表はもともと、建築資材を取り扱う商社でBtoBの営業マンとして働いていた。外構職人に材料を卸す仕事だ。
「例えば100円の材料を仕入れて、いくらかで売って、それで終わり。材料だけだとやっぱり限界を感じてしまって。工事も実際にやらないと伸びないと思ったんです」
その決断は28歳のとき。材料を卸していた先の会社に「雇ってください」と自ら飛び込み、10年にわたって現場の技術を叩き込んだ。公共工事を主力とするその会社のなかで、安藤氏だけが戸建ての小規模外構工事を担当。やがて社内でも"別事業部"のような存在になっていった。
独立の背中を押したのは、師匠でもあるその会社の社長だった。
「そろそろ独立してみたらって言ってもらって。おまけに、前の取引先——不動産屋さんやハウスメーカーさん——もそのまま持っていっていいよと」
こうして令和4年3月、株式会社ノイステートが誕生した。ゼロからのスタートではなく、信頼でつないだ取引先を手に、新たな一歩を踏み出したのである。
ノイステートが手がける仕事は、エクステリア工事を軸に、造作工事・照明工事まで一貫したワンストップ対応だ。安藤代表自らが図面を描き、施主の要望に合わせた提案を行なう。
選ばれる理由について、安藤代表は「誠実に対応していることかな」と言う。工期は守る。やむを得ず遅れる場合には必ず事前に連絡を入れる。そうした当たり前のことを当たり前に続けることが、信頼の積み重ねになっていると感じている。
ただ、ノイステートの最大の特徴は、その「気遣い」の密度にある。
「図面が来たら図面通り作っておしまい、という業者さんも当然いるんですよ。それが間違ってるわけじゃない。でも、そうじゃないよねっていう」
たとえば、現場に入った際に「この通路だと少し狭くて通りづらいかもしれない」と感じたら、その場で元請けや施主に相談する。駐車場まわりに街灯がなければ「夜にバックするとき見えづらいから、角にライトを一本入れた方がいいですよ」と提案する。窓から見える場所に木を植えてライトアップするアイデアを出すこともある。隣家との距離が近ければ、落葉で迷惑がかかりにくい樹種を提案するために植物の勉強もしている。
「使いやすくて、提案してくれてよかったって言ってもらえた、という喜びが一番です」
メリットだけでなく、デメリットも正直に伝えることを大切にしている。人工芝を施工する際は、夏場の伸びと冬場の縮みを想定して端部をあえて長めに処理するなど、数年後まで見越した細部の判断がある。こうした"プライスレスな部分"こそが、ノイステートが選ばれ続ける理由だ。
新築住宅の外構工事は、ハウスメーカーや不動産会社を通じて発注するケースが多い。しかし安藤代表はこう指摘する。
「ハウスメーカーさんから仕事をいただいても、実際に現場で動いているのはうちです。ハウスメーカーさんが何か特別に施工してくれるわけじゃない。やること自体は一緒なんです」
つまり、施主が直接ノイステートに相談しても、仕上がりは変わらない。むしろ間に一層入る分のコストが省けるため、同じ予算でより充実した提案を受けられる可能性がある。
さらに、直接相談だからこそ得られる価値もある。安藤代表は施主との打ち合わせにAIを活用し、現場写真をもとに10秒ほどでパース図を作成して完成イメージを共有している。「こんなに綺麗には仕上がりませんよ、あくまでイメージです」と正直に伝えたうえで、施主の理想と現実のすり合わせを丁寧に行なう。
提案の場ではメリットだけでなく、デメリットも包み隠さず伝えるのがノイステートのスタイルだ。「コンクリートは草が生えにくい反面、汚れが目立ちやすい。それが嫌ならカーポートを付けましょう」といった具合に、施主が後悔しない選択ができるよう、先々まで見据えた情報を提供している。ハウスメーカー経由では埋もれがちな、こうした一歩踏み込んだ提案こそが、直接相談の大きなメリットといえる。
今後の会社のビジョンについて問うと、安藤代表はこう答えた。
「必要とされる会社でありたい、というのが一番ですね。AIにはできない、現場での気遣いや判断——そういう人間にしかできないことを大切にしていきたい」
現在は一人で全ての現場をこなしているが、5年以内にもう一名——現場管理を担える人材——を採用したいと考えている。インスタグラムは奥様が運営しており、女性目線のおしゃれな施工写真が好評だ。外構工事において決定権を持つことが多い女性施主へのアプローチとして、自然なかたちで機能している。
エンドユーザーへのメッセージを聞くと、安藤代表は一言こう語った。
「あなたのやりたいことを、実現させていただきます」
図面だけでは伝わらないもの。お客様の暮らしの先を想像しながら、一つひとつの現場に向き合う。そのまっすぐな姿勢が、千葉市の外構工事に新たな基準をつくりつつある。
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「図面通りじゃなくて、使いやすいかどうかを考えている」——その一言に、安藤代表の仕事哲学がすべて詰まっていた。目に見えない気遣いの積み重ねが、選ばれ続ける理由になっている。