🏗️ なぜ建設業を選んだのか?原点にある想い
三浦代表が建設業と出会ったのは、もともと「営業マン」としてのキャリアがきっかけだった。建設会社での営業職として数字を追い続けるうちに、受注から施工、工事完了まで一連の流れをすべて自分の目で見るようになった。「職人が手配されて、お客さんが納得するまでの工事をひと通り見ていると、これを自分で全部できればと思うようになった」と三浦代表は振り返る。
それから複数の建設会社を経験し、会社ごとに異なるやり方を学びながら約10年間営業の世界で腕を磨いた。「いろんな会社を点々とさせてもらって、それぞれのやり方を肌で感じてきた。結局その中で自分のやり方で成績を上げるしかなかった」と語る。こうした経験が土台となり、独立・法人化へと踏み切った。
中小建設業にとって「まずやってみる」という行動力は大きな武器になる。三浦代表もまた、ゼロから事業を形にしてきた実践の人だ。「難しいことはできないけれど、できることをやり続ければいい」という言葉には、シンプルながら力強い信念が宿っている。
🔧 うちにしかできないこと──現場が語る強みとは
土木屋建設株式会社の事業は、土木・外構・リフォーム・改修と幅広い。特定の専門分野を極めるよりも、「総合的に細かい仕事をちょこちょこやる」スタイルで地域のニーズに対応してきた。新築工事は手がけず、一般住宅の外構や擁壁など、生活に身近な工事を中心に据えている。
三浦代表が自信を持って語るのが「問題解決力」だ。たとえば雨漏りの修繕。「何社に見てもらっても治らないという困りごとを、原因を追求して的確に直す。そこには自信がある」という。土木工事においても、掘削中に湧き水が出た際の処理方法や適切なアドバイスなど、現場で起こる「想定外」に対応できる経験値が強みだ。
また、仕事の獲得経路も特徴的だ。元請会社の営業マンが「うちで扱うには小さすぎる」案件を直接紹介してくれるケースも多く、横のつながりを大切にした信頼関係が仕事につながっている。「同業者でも入れば助け合い。そういうつながりが大切」という言葉には、地域に根ざした経営者らしい温かさがある。
⚠️ 人手不足・資材難・ネット化…課題だらけの建設業で、どう動くか
建設業を取り巻く環境は急速に変化している。三浦代表が特に実感しているのが、集客手法の変化だ。かつては営業マンを雇って訪問販売で仕事を取るのが主流だったが、「今の時代、訪問販売は嫌われる。ネットの世代に変わってきている」と話す。口コミが強い地方エリアでも、知り合いのつながりを広げるには時間と実績の蓄積が必要だと感じている。
さらに深刻なのが資材不足の問題だ。取材時点では、ウクライナ情勢などの影響でユニットバスやシステムキッチンなどの設備材が流通しにくくなっており、室内リフォームの受注が難しい状況になっていた。「材料問屋さんがこのまま行ったら潰れると言っている。新築を建てている工務店さんも引き渡しができない」と業界の深刻さを語る。こうした状況を踏まえ、材料調達の制約を受けにくい土木・外構分野に軸足を移していくことが現実的な対策になっている。
人員面では、現在は社長自らが現場に出て、協力業者と連携しながら工事をこなしている。採用よりもまず受注を増やすことが先決という考えで、ネットでの情報発信強化を課題として認識している。中小建設業が生き残るためのDX対応は、この会社にとっても避けられないテーマだ。
🌱 10年後のビジョン──時代に合ったものを見つけ続ける
「この先五年、十年をどう見据えているか」という問いに対し、三浦代表は率直にこう答えた。「今の時代、変わる一方でついていくのが精一杯です」。これは諦めではなく、変化の速度を正直に受け止めた言葉だ。「まずついていけなければ無理。時代に合ったいいものを見つけ出すのが仕事」と続ける。
具体的にやりたいこととして語ってくれたのが、「庭のリフォーム」だ。放置されたままの古い庭や雑草だらけの敷地を、現代風にリノベーションして有効活用する提案をしていきたいという。「せっかく買った土地を隅々まで有効に使ってほしい。草ぼうぼうのままはもったいない」という言葉に、単なる工事業者を超えた提案力への意欲がにじむ。
さらに長期的な視点として「シェルターハウス」の普及についても言及した。「早かれ遅かれその時代は来る。まずは人を守らないといけない」という発言は、建設業が本来担うべき社会的役割を意識した、骨太な未来像だ。変化の波に正直に向き合いながら、地域とお客様のために動き続ける姿勢が、土木屋建設株式会社の根幹にある。
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取材を通じて印象的だったのは、三浦社長の飾らない誠実さでした。課題も現状もありのままに語り、それでも「できることをやり続ける」という姿勢がにじみ出ていました。その言葉の重さが、長年この業界で積み上げてきた実績の証だと感じます。