🛡️「従業員のために大きくしたい」──株式会社M-proud・森川代表が語る防水業への誇りと覚悟
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大阪府を拠点に防水工事を手がける株式会社M-proud。代表の森川茂樹氏は、職人として10年以上現場を歩み、独立・法人化からも約10年を経て今なお最前線に立ち続けている。「自分のためではなく、従業員のために会社を大きくしたい」──そんな言葉に込められた想いと、ニッチゆえに強い防水業の今をお届けする。🏗️
🏗️ なぜ防水の道を選んだのか?原点にある"たまたま"と積み上げた20年
防水工事は、建物の屋上や外壁などを雨水・湿気から守るための施工であり、建築の中でも専門性が高く、担い手が限られるニッチな分野だ。中小建設業にとっても、この領域はいかに熟練した職人を確保するかが経営の要になる。
森川代表がこの業界に入ったきっかけは、もともと防水業の現場に携わっていたことだ。その経験が、10年以上の職人修業と10年近い法人経営へとつながっていった。
職人として一から技術を身につけ、現場の勘を養い、独立後は会社として組織を整えてきた。その道のりは決して平たんではないが、代表の言葉には淡々とした自信がにじんでいる。中小建設業において、こうした「現場上がりの経営者」が持つ実務感覚は、顧客からの信頼や現場の質に直結する大きな強みだ。
防水業界の魅力について問うと、代表はこう語った。「今後やっぱり仕事量が増えたりとか、賃金が上がったりとかっていうのはこれからの魅力ですよ」。担い手不足が叫ばれる業界だからこそ、技術を持つ者の価値は今後ますます高まっていく──そんな確信が言葉の奥に感じられた。
🔧 うちにしかできないこと──チームの若さと現場の信頼が生む強みとは?
M-proudの最大の差別化ポイントは、「若い従業員が元気に働いている」こと。業界全体が高齢化する中で、若手が活躍できる現場環境は珍しく、これが顧客からの継続的な発注につながっている。
「若い従業員が元気に動いてくれている。業界全体が高齢化していて、できる人が少なくなってきているので」と代表は語る。専属で来てくれる下請け業者3人を含めると、現場には毎日8〜10人ほどが動いており、受注案件をほぼ断らずに対応できる体制を整えている。
従業員の技術習得には会社が全面的に投資している。「資格を会社が取らせてくれるとかも、それは全部その前提の話」と代表。資格取得費用の会社負担は当然のこととして整備されており、成長に応じた給与アップも実現している。「頑張ったら頑張った分だけお給料が上がる」という実力主義の文化が、職人としてのやりがいを後押しする。
職場のチームワークについては、従業員の河野さんがこう語ってくれた。「従業員が結構距離も近いんで、仲もいいし。プライベートとかでも関わりがある」。月1回の食事会や協力業者も交えたバーベキュー、さらには京都の蟹料理を楽しむ社員旅行まで──仕事だけの関係にとどまらない"人と人"のつながりを大切にする文化がM-proudにはある。
⚠️ 材料不足・求人難・業界の空洞化──課題だらけの防水業でどう動くか?
建設業界全体で人手不足や資材調達の課題が続く中、M-proudは今まさに次のステージへ向けて動き出している。
資材面では断熱材の入荷が不安定な時期もあったが、「これしかないと思ってやってるんで」という代表の言葉通り、状況が落ち着くにつれ現場も再び活気を取り戻しつつある。万博後の業界の動きも夏以降に向けて上向き始めており、M-proudにとっても今がまさに採用強化の好機だ。
採用においては、経験・未経験を問わず広く門戸を開いている。チームの一体感を何より大切にしており、そこに馴染める人材であれば、あとは会社がしっかり育てていく。入社後は資格取得を会社がサポートし、技術が上がれば給与にもしっかり反映される。一人ひとりを丁寧に育て、長く活躍できる環境を整えていく──それがM-proudの採用哲学だ。
🌱 10年後のビジョン──「自分のためじゃなく、若い人のために大きくしたい」
M-proudが目指す未来は、規模の拡大よりも「人が育つ会社」だ。
現在5名の従業員に加え、年内にあと2〜3名、1年後には計5名の増員を目指している。ただ、その動機は代表自身の野望ではない。「自分のためじゃなくて従業員のために大きくしたいなとは思います」──代表のこの言葉に、M-proudという会社の本質が凝縮されている。
自らは基盤を作り、次の世代に会社を育ててもらうというビジョンだ。そのためにも、ホームページを通じた会社の認知拡大にも意欲を見せている。
従業員の河野さんは、森川代表についてこう語ってくれた。「この人についていけば大丈夫だと思える存在です。これまでは他の会社を1〜2年で辞めてきましたが、今の会社では初めて『この人のようになりたい』と思えました」。厳しさと面倒見の良さを兼ね備えた代表の背中が、若い職人たちを引きつけている。
防水業という地味に見える仕事の中に、確かな誇りと人への想いを持ち続ける──それがM-proudという会社の姿だ。
取材を通じて印象的だったのは、森川代表の「自分のためでなく、従業員のために」という言葉の重みでした。職人として現場を知り尽くしたからこそ生まれる、人への目線と覚悟。M-proudが採用を強化する理由が、会話の一つひとつからにじみ出ていました。