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香川県高松市に拠点を構える株式会社公絆工業。機械器具据付工事を軸に、鳶一式工事や鍛冶工事まで幅広く手がけ、プラントの現場を中心に全国各地へ足を運んでいる。今回お話を伺ったのは、専務を務める青木氏。鳶ひと筋に歩んできた職人が語る、現場へのこだわりと、少数精鋭の会社が積み重ねてきた信頼の形とは。最前線で培われた技術と想いに迫る。
🏗️ なぜ建設の道へ?青木専務が歩んできた原点
青木氏が建設の世界に足を踏み入れたのは18歳のとき。以来、鳶の会社に勤め、20年近くにわたって現場一筋のキャリアを重ねてきた。
「もともと20年ほど、鳶の方をやってきました」と語るとおり、その歩みは高所での作業と向き合い続けた職人としての時間そのものである。
途中、独立して自らの会社を率いた時期もあった。経営者として現場を回した経験は、職人としての腕に加えて、段取りや人のまとめ方といった引き出しを大きく広げたという。
さまざまな経験を経て、現在は公絆工業の専務として、長年培った現場感覚を経営の側からも支えている。代表とは古くから仕事をともにしてきた間柄で、互いを知り尽くした関係性が、会社の一体感の土台にもなっている。
なぜ建設業を選んだのか。改めて尋ねると「気づけば、この世界にいました」と笑う。理屈ではなく、現場の手応えに導かれるように歩んできた──そんな自然体の姿勢が、青木氏の言葉の端々ににじむ。中小建設業にとって、こうした現場たたき上げの経験こそが、何より確かな財産といえるだろう。
🔧 鳶の技が活きる現場──公絆工業の強みとは
公絆工業の最大の強みは、社員の多くが鳶職を経験してきた点にある。機械器具据付を専門とする会社は少なくないが、同社は据付の前後に欠かせない「吊り物」の技術を高い水準で備えている。
「機械器具を設置するときの吊り物などは、据付だけを手がける会社には負けないと思います」と青木氏は語る。鳶として培った身のこなしと判断力が、据付工事の精度とスピードを支えているのだ。
少数精鋭の体制ながら、メンバーはいずれも鳶の経験を積んだ職人ばかり。一人ひとりが現場で頼れる即戦力であり、会社全体としての技術レベルは高い水準にある。
施工で何より意識しているのは「安全」である。「物を当てたり、墜落といった事故。そこに一番気をつけています」と、現場の安全意識は常に最優先。あわせて工期の順守にも細やかに目を配り、確かな仕事で信頼に応えている。
⚠️ 信頼でつながるプラント業界──どう仕事を広げるか
同社が主軸とするのはプラント工事だ。採石場や生コンの製造設備など、機械器具の据付を伴う現場からの依頼が多くを占める。
この分野ならではの難しさもある。「プラントは、なかなか知り合いをつくりづらい業界で。いきなり営業に行っても取れるものではないんです」と青木氏。だからこそ、一つひとつの現場で信頼を積み重ねることが何より重要になる。
実際、同社への依頼の多くは知人や紹介、過去に施工した取引先からの継続発注によるものだ。「一度工事をしたところが声をかけてくださり、今も続けて任せていただいています」という言葉に、地道に築いてきた関係性の強さが表れている。
飛び込みの営業では入り込みにくいぶん、一度任された現場で確かな仕事を見せれば、それが次の依頼へとつながっていく。技術と信頼が直結する世界だからこそ、同社の鳶仕込みの据付力と安全への徹底が、そのまま評価につながっているといえるだろう。
人脈と実績が物を言うこの世界で、目の前の仕事に誠実に向き合うこと。中小建設業にとって普遍的なこの姿勢こそが、公絆工業が選ばれ続ける理由といえる。
🌱 チームを増やし、もっと広く──公絆工業が描く未来
今後について尋ねると、青木氏は会社の成長像を具体的に描いてみせた。
「今はプラント工事が一件入ると、チームでまとまって対応しています。これから先は、複数の現場に入って、下請けの仲間も含めてチームを分けて動けるようになればと思っています」
現状でもチームを編成して現場をこなしているが、その体制をさらに広げ、より多くの依頼に同時に応えられる会社へ。施工のキャパシティにはまだ十分な余裕があり、新たな現場を受け入れる準備は整っている。
香川を拠点としながら、対応エリアは全国に及ぶ。プラントを軸に、鳶一式から鍛冶までこなす総合力を武器に、公絆工業はこれからも活躍の場を着実に広げていく。
依頼を検討する人へ、青木氏は最後にこう語った。「一期一会を大切にしています。どうぞお気軽にご相談ください」
取材を通じて感じたのは、青木専務の飾らない人柄と、鳶職人としての確かな自負でした。安全と信頼を何より大切にする姿勢は、まさに現場で生きてきた人の言葉。「一期一会」という一言に、公絆工業の誠実さが凝縮されていると感じました。