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「自分の地域にも大型案件が来るかもしれない」——そんな可能性がある新しい国の戦略が動き始めました。
令和8年6月30日、政府は高市総理が主催する第2回地域未来戦略本部を開催し、「地域未来戦略(原案)」を取りまとめました。難しい名前ですが、建設業者にとってはシンプルにこういうことです。
「全国各地に工場や研究拠点などの産業集積地をつくる。その際、道路・工業用水・下水道・鉄道などのインフラも国が主導して一体的に整備する」
民間の大型施設の立地に合わせ、必要となる道路や工業用水などのインフラ整備を一体的に進める考え方です。🌟
計画期間は2030年度まで(5年間)で、7月中にも最初の計画が公表・閣議決定される予定です。高市総理は「日本列島に産業クラスターの花を咲かせる」と述べ、地域への産業集積を進める考えを示しました。⚡
出典:内閣官房ウェブサイト「地域未来戦略本部(第2回)」 (https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/chiikimirai/kaisai_jokyo/dai2/gijishidai.html)
「これは大手ゼネコン向けの話では?」と思う方もいるかもしれません。🔍
今回の戦略が注目に値する理由は、国がインフラ整備を産業立地計画と切り離さずセットで進めるという点にあります。
これまでのインフラ整備は、各省庁が個別に予算を確保し、それぞれの事業として進めるケースが多くありました。
今回の原案では、産業クラスターの形成に必要な道路や上下水道などを一体的に計画・整備する方針が示されています。国が「一歩前に出て」支援する姿勢を打ち出した点が特徴です。
さらに重要なのが予算の仕組みです。政府は担当の黄川田大臣に対して、概算要求に向けた「地域未来戦略予算パッケージ」の作成を指示しました。このパッケージは既存の予算とは別枠で確保することが検討されており、既存予算を削って工面するのではなく、上乗せで確保する方向性です。つまり、インフラ整備に充てられる予算が拡充されれば、建設工事の発注機会が増える可能性があります。📈
地域未来戦略では、産業クラスターを3つのタイプに分けて計画を進めます。自社の地域がどのタイプに入るかで、どんな工事が出やすいかが変わってきます。
まず①戦略産業クラスター計画(国主導)は、AI・半導体・造船・宇宙・航空など17の戦略分野に関連する企業の大規模投資を起点とするものです。国が道路・工業用水・下水道・鉄道など必要なインフラ整備を一体的に進めます。大規模な公共工事が伴いやすいタイプで、下請けや専門工事業者にも仕事が広がることが期待されます。
次に②地域産業クラスター(知事主導)は、都道府県知事が中心となり、複数の自治体が連携しながら地域の中堅・中核企業を育てる計画です。地域の経済団体や地方公共団体との意思疎通・連携を促すことが原案でも明示されており、地元の建設業者が初期段階から関われるチャンスが生まれやすい類型です。🤝
そして③地場産業の成長戦略は、地元の特産品や伝統産業などの付加価値向上を狙う枠組みです。小規模ながら地域密着型の改修・整備工事が発生することも想定されます。
想定される工事の種類としては、工業団地の造成・区画整備、周辺道路の新設や拡幅工事、工業用水・配管・上下水道工事、鉄道や空港へのアクセス路整備、産業人材育成施設などの建築工事が挙げられます。いずれも地域の建設業者が主力となって担える領域です。💪
政府は今回の原案の中で、「国内投資マップ」を公表するための作業を加速するよう指示しています。このマップが公表されれば、全国のどの地域でどの程度の投資が進んでいるかを把握できるようになります。
つまり、自社周辺で大型投資が予定されているかを把握する参考資料になる可能性があります。📡
また、原案では47都道府県すべてを対象とする方針が示されており、大都市圏だけでなく、地方の中小建設業者にとっても無縁ではありません。7月中に予定されている第一弾の計画公表後は、地方整備局や各都道府県の発注機関の動きが活発化することが考えられます。
入札情報や計画説明会の案内に、いつも以上にアンテナを張っておくことが重要です。
地域の経済団体や商工会議所が計画策定に関与するケースも想定されているため、そうした団体との日ごろからのつながりを大切にしておくことも、先手を打つうえで有効な動きになりえます。
※画像はイメージです
地域未来戦略はまだ「原案」の段階ですが、国が本腰を入れてインフラと産業立地をセットで動かす方向性は明確です。建設業者として今のうちに準備しておくべき行動を整理します。🌱
まず、7月中の閣議決定と第一弾計画の公表を見逃さないことです。どの地域がどの類型に位置づけられるかが明らかになるため、自社の受注戦略を見直す判断材料になります。
次に、地元の都道府県・市町村・経済団体の動きをチェックすることです。地域産業クラスター計画(②類型)は知事主導で策定されるため、都道府県の産業政策課や商工会議所からの情報が参考になります。
そして、政府が公表を予定している「国内投資マップ」を活用することです。自社のエリアに大型投資の動きがあれば、先行して営業・体制整備に動くことができます。情報を早めに把握し、自社の営業や人員配置を検討しておくことで、今後の受注機会に備えやすくなるでしょう。⚡
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出典:地域未来戦略本部|総理の一日(首相官邸)https://www.kantei.go.jp/jp/105/actions/202606/30chiikimiraisenryakuhonbu.html をもとに作成
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