アシストスーツは“試して選ぶ”時代へ 現場負担を減らす体験型施設に注目

建設業や物流業では、重量物の運搬や長時間の保持作業による身体負担が慢性的な課題となっています。特に人手不足や高齢化が進む中、「腰や肩への負担軽減」は安全対策だけでなく、人材定着や作業効率向上の観点からも重要視されています。そうした中、実際に装着して比較検討できる「体験型アシストスーツミュージアム」に、新たな製品が追加されたことが注目を集めています。

アシストスーツ比較施設に『BELT POWER X』が追加展示

『近年、人手不足や高齢化を背景に働く人の身体の負担を軽減する「アシストスーツ」の導入が急増しています。しかし、アシストスーツは製品ごとに仕組みや得意な動きが異なるため、「実際に着てみないと自分の現場に合うかわからない」という課題がありました。』

『当ミュージアムは、そうしたミスマッチを防ぐため、複数のメーカーのアシストスーツを一度に着て、試して、比較できる施設として、東京と岡山で多くの方にご利用いただいています。』

『自動車部品などの精密なモノづくりで知られるユタカ技研が開発した『BELT POWER X』は、荷物の重さを全身に分散させることで、腕や肩にかかる負担を軽減するアシストスーツです。』

引用元:ダイヤ工業株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)

導入後に「合わなかった」が起きやすい現場事情

アシストスーツは、腰補助型や上半身補助型、全身サポート型など種類が多く、現場環境によって適した機種が大きく変わります。そのため、「導入したが動きづらかった」「現場作業に合わず使われなくなった」というケースも少なくありません。

特に建設現場では、資材運搬、工具保持、足場移動など複数動作が発生するため、単純に補助力だけで選ぶと失敗しやすい傾向があります。さらに、バッテリー式の場合は充電管理や重量増加が負担になることもあり、結果として現場定着しないケースもあります。

こうした背景から、最近では「カタログ比較」よりも「試着・体験重視」の流れが強まっています。実際の動作を再現しながら比較できる施設への関心が高まっているのも、その流れの一つといえるでしょう。

建設現場で注目される“非電動型”のメリット

今回展示が始まった『BELT POWER X』は、モーターや電気を使用しない非電動型アシストスーツです。建設業では、長時間作業や屋外利用が多いため、「充電不要」という点は大きなメリットになります。

また、手元操作でアシスト機能のオン・オフを切り替えられるため、資材運搬後にそのまま事務作業や別工程へ移行しやすい点も特徴です。現場では「装着したまま動けるか」が実用性に直結するため、こうした切り替え性能は重要視されています。

さらに、腕や肩への負担軽減は、単なる疲労対策だけではありません。長時間の疲労蓄積による集中力低下を防ぐことで、安全対策や事故防止にもつながる可能性があります。

人材定着や高齢化対策にも影響

建設業では近年、「体力的に厳しい」という理由で若手離職が起きるケースも課題となっています。また、高齢職人の継続就業も業界全体の重要テーマです。

その中で、身体負担を軽減する設備投資は、単なる便利グッズ導入ではなく、「働き続けられる環境づくり」の一環として位置付けられるようになっています。

特に中小建設会社では、大規模なDX投資よりも、現場で即効果が出やすい改善策が重視される傾向があります。アシストスーツは比較的導入しやすく、効果を体感しやすいことから、今後さらに普及が進む可能性があります。

また、「社員の身体負担を減らそうとしている会社」という姿勢は、採用活動や企業イメージ向上にもつながります。安全意識や福利厚生への配慮を重視する求職者は増えており、現場環境改善は採用面でも無視できない要素になっています。

引用元:ダイヤ工業株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)

導入前は“比較体験”を重視することが重要

アシストスーツは、価格や補助力だけで判断するのではなく、「どの作業に使うか」「誰が使うか」「どのくらい装着するか」を整理したうえで比較することが重要です。

特に建設現場では、階段移動の多さ、しゃがみ動作、工具使用など独特の動きがあるため、実際に装着して確認する価値は高いといえます。

体験型施設を活用すれば、複数製品を同条件で比較できるため、導入後のミスマッチ防止にもつながります。現場改善や安全対策を検討している企業は、一度実機を試してみることも有効な選択肢になりそうです。

まとめ

建設業界では、人手不足や高齢化を背景に、身体負担軽減への取り組みがますます重要になっています。アシストスーツは単なる補助器具ではなく、安全対策、人材定着、生産性向上につながる現場改善策の一つとして注目されています。導入時はスペック比較だけでなく、実際に試着し、自社現場に合うかを確認することが重要といえるでしょう。

体験型アシストスーツミュージアム運営会社

「体験型アシストスーツミュージアム」は、岡山県に本社を構える ダイヤ工業株式会社 が運営しています。
同社では、コルセットやサポーター製品の開発だけでなく、身体負担軽減を目的としたアシストスーツ事業にも取り組んでいます。

公式ホームページ:ダイヤ工業株式会社公式サイト

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