記事を読み込み中です
🏗️令和8年7月13日、参議院本会議で「防災庁設置法案」と「防災庁設置法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律案」が採決され、いずれも可決・成立しました。
投票結果は投票総数241票のうち賛成236票、反対5票でした。両法案は令和8年3月6日に閣議決定・国会提出されたもので、主管省庁は内閣官房(防災庁設置準備室)です。政府は法律成立を受け、令和8年中の防災庁設置を目指す方針を示しています。
出典:内閣官房ウェブサイト(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bousaichou_preparation/index.html)
🌏内閣官房の説明によると、防災庁は防災に関する施策を円滑かつ迅速に推進するために設置され、防災に関する内閣の事務を内閣官房とともに助けるとともに、防災に関する行政事務の円滑かつ迅速な遂行を担う組織とされています。
背景には、千島海溝地震、日本海溝地震、首都直下地震、南海トラフ地震といった国難級の災害の切迫があり、令和7年12月26日に閣議決定された「防災立国の推進に向けた基本方針」では、人命・人権を最優先にした防災立国の実現が急務とされています。
防災庁は内閣直下に設置され、総理を助ける防災大臣に、尊重義務を伴う各府省庁への勧告権を持たせるとともに、災害対応力強化に必要な予算・人員を確保する方針も示されています。内閣府防災担当は発展的に改組される一方、個別行政分野の防災対策は引き続き各府省庁で実施されます。
出典:内閣官房ウェブサイト(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bousaichou_preparation/index.html)
📋防災庁は内閣に設置され、内閣総理大臣を助ける防災大臣が事務を統括します。副大臣・大臣政務官を各1人、事務次官1人を配置し、内部部局として総合政策部門・災害事態対処部門・防災計画部門・地域防災部門の4部門を置く方針です。
防災大臣には関係行政機関の長に対する勧告権が付与され、勧告を受けた機関の長には尊重義務が規定されます。さらに、これまで内閣府が担っていた中央防災会議は防災庁に移管され、防災に関する研究・研修を行う文教研修施設として防災大学校(仮称)の設置も可能になります。
人材確保については、各府省庁との人事交流に加え、中途採用を含む外部人材の登用も進める方針です。施行期日は、令和8年中において政令で定める日とされています。
出典:内閣官房ウェブサイト(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bousaichou_preparation/index.html)
🤝基本方針では、防災庁が担う具体的事務の一つとして大規模災害に対する事前防災の推進を挙げ、その中で協定締結の促進など、民間企業の地域防災への参画を促す取組の推進を明記しています。
地域の道路・河川・建物の状況を熟知し、重機や人材、ノウハウを持つ建設会社は、事前防災から復旧・復興までの各場面で欠かせない存在であり、行政との連携機会が今後さらに広がる可能性があります。
基本方針は体系的な人材育成システムの充実・強化も掲げ、関係機関と連携した実践的な訓練の推進や、行政職員だけでなく民間人材も含めたコーディネート力の育成を進めるとしています。
出典:内閣官房ウェブサイト(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bousaichou_preparation/index.html)
災害協定や官民連携をスムーズに進めるためには、自社単体だけでなく、緊急時や繁忙期に支え合えるパートナー企業とのつながりを日頃から構築しておくことが欠かせません。
協力会社探しや人材確保、日常的な情報交換の場として活用したいのが、無料で利用できる建設業向けマッチングサービス**『建設円陣』**です。
地域の建設会社同士のネットワーク構築はもちろん、突発的な人手不足や案件マッチングにも役立ちます。官民連携の強化や事業基盤の拡大に向けて、まずは無料登録でどのような企業や案件があるかチェックしてみてはいかがでしょうか。
💻基本方針では、デジタル防災技術の徹底活用として、新総合防災情報システム「SOBO-WEB」を中核とした防災デジタルプラットフォームの強化・利活用や、災害対応に精通したデジタル人材の育成・派遣が掲げられています。
加えて、防災技術の研究開発・実装、防災産業の発展も柱の一つとされ、被害想定の高度化やAIの活用、災害対応ロボットの開発など、新技術のニーズとシーズを把握・統合する取組が進められる予定です。
防災関連企業や防災技術の海外展開による国際防災協力の推進も盛り込まれており、防災を軸にした新しい事業機会が生まれる可能性があります。
🔧まず、自治体や関係機関との災害協定の有無・内容を確認し、必要であれば更新や新規締結を検討しましょう。
次に、地域の防災訓練や説明会に参加し、行政側の担当窓口とのつながりをつくっておくことも有効です。
さらに、緊急時に出動できる重機・資機材のリストや稼働可能な人員体制を社内で整理し、防災庁や自治体からの情報を定期的にチェックできる担当者を決めておくと、いざという時の対応がスムーズになります。
防災庁の発足は建設業にとって単なる制度変更ではなく、地域防災の担い手として存在感を高め、新たな官民連携のチャンスを掴む機会でもあります。
自社の出動体制の整理はもちろん、行政やパートナー企業との日頃からの連携づくりが、今後の受注機会や地域からの信頼に大きくつながっていきます。
突発的な人手不足への備えや、協力会社とのネットワーク拡大には、記事内でご紹介した**『建設円陣』**もぜひあわせてご活用ください。
本サイトについてご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
出典:「防災庁設置準備」(内閣官房ホームページ)(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bousaichou_preparation/index.html)をもとに作成
➡関連記事:豪雨・崖崩れ対策に46億円!国交省の防災推進費、建設現場への影響は?
お問い合わせフォームを読み込んでいます。お問い合わせページもご利用いただけます。
お問い合わせフォームを読み込み中です「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。