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建設現場では、2025年の熱中症対策義務化以降も、より実効性の高い暑さ対策が求められています。
ファン付き作業服や遮熱ヘルメットなどの普及は進んでいますが、溶接や炉前作業など、身体の正面から強い熱を受ける作業では、従来の対策だけでは十分とはいえないケースもあります。
こうした課題に対応するため、日本シグマックス株式会社は、ペルチェ式冷水循環服「メディエイド アイシングギア ベスト2」の専用オプションとして、身体前面まで冷却範囲を広げた「ベスト型冷却パッド」の販売を開始しました。
建設業でも活用が期待される新たな熱中症対策として、その特徴をご紹介します。
『本製品は、従来品より冷却面積を約2倍に広げ、身体前面まで広範囲の冷却を可能にします。』
『製品を販売する中で、溶接など身体の正面に熱源がある現場から「背中や身体の側面だけでなく、身体の前面も冷却したい」という要望がありました。そこで、従来の冷却性能はそのままに、冷却面積を約2倍に広げ、ウェア一体型で装着の手間を軽減したアイシングギア ベスト2専用の新パッド「ベスト型冷却パッド」を新たに発売いたしました。』
引用元:日本シグマックス株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
近年の猛暑は、建設業にとって単なる「夏場の注意事項」ではなく、経営課題の一つになっています。
厚生労働省の公表では、職場における熱中症による死傷者数は増加傾向が続いており、建設業も毎年多くの被災者が発生している業種です。2025年には熱中症対策が義務化され、企業にはリスクアセスメントだけでなく、実際に作業者を守るための具体的な設備や運用が求められるようになりました。
現場ではファン付き作業着や冷却ベスト、スポットクーラーなど様々な対策が導入されています。しかし、作業内容によっては十分な効果を得られない場面もあります。
特に鉄骨工事や設備工事、溶接作業では、身体の正面に熱源があるため、背中だけを冷却する従来型では暑さを十分に軽減できないケースも少なくありません。
今回追加された「ベスト型冷却パッド」の最大の特徴は、冷却範囲が従来比約2倍となり、身体前面までカバーできることです。
従来モデルでは主に背中側を中心に冷却していましたが、新製品では胸部まで冷却エリアを広げることで、前方から熱を受ける作業環境でも快適性の向上が期待されています。
また、ウェア一体型となったことで装着の手間も少なくなりました。現場では着替え時間の短縮や準備のしやすさも重要な要素であり、毎日使用する装備だからこそ、使い勝手の改善は現場の負担軽減につながります。
引用元:日本シグマックス株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
さらに、フリーサイズ仕様のため、サイズ選定の手間がなく、複数人で運用する企業でも導入しやすい設計となっています。
引用元:日本シグマックス株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
新しい冷却機器を導入する際は、「性能が高いか」だけでなく、自社の作業内容に適しているかを確認することが重要です。
例えば、溶接や配管工事、設備工事、プラント工事など、身体の前面に熱源がある現場では、今回のような前面まで冷却できるタイプが効果を発揮しやすいでしょう。一方で、比較的日陰作業が多い現場では、従来型でも十分な場合があります。
また、冷却装備は単独で熱中症を防ぐものではありません。十分な水分・塩分補給、適切な休憩時間の確保、WBGT値(暑さ指数)の確認、作業時間の見直しなど、複数の対策を組み合わせることで初めて効果が高まります。
特に中小建設会社では、設備投資の費用対効果を意識する必要があります。導入前には、どの作業で最も熱中症リスクが高いのかを整理し、その現場に適した装備を優先的に配備することが重要です。
以前は「全員にファン付き作業服を支給する」という対策だけでも一定の効果がありました。しかし、近年の猛暑では、それだけでは十分とはいえなくなっています。
屋外作業、高所作業、溶接作業、設備工事、舗装工事など、現場ごとに暑さの原因は異なります。そのため、現場の状況に応じて冷却方法を選択する「最適化」が重要になっています。
今回発売された「ベスト型冷却パッド」は、現場で寄せられた「身体の前面も冷やしたい」という声を反映して開発された製品です。現場の課題を製品改良につなげた好例といえるでしょう。
また、ウェア一体型設計や手洗い可能な仕様など、毎日の運用を考慮した工夫も取り入れられており、継続して使用しやすい点も特徴です。
暑さ対策は「購入して終わり」ではなく、現場で継続して使われることが何より重要です。 今後は冷却性能だけでなく、装着性やメンテナンス性、作業内容との適合性など、多面的な視点で製品を選ぶことが、建設現場の安全管理においてますます重要になっていくでしょう。
熱中症対策の義務化以降、建設業では「暑さを我慢する」という考え方から、「設備と運用でリスクを減らす」時代へと変化しています。
今回登場した前面まで冷却できる専用パッドは、特に溶接や設備工事など高温環境で働く作業者にとって、新たな選択肢となる製品です。
自社の作業内容や現場環境に合わせて最適な熱中症対策を取り入れ、作業者が安全に働ける環境づくりを進めていきましょう。
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「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。