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久保田代表がサラリーマンを辞めたのは30歳のときであった。退職後は友人とともに群馬で空調工事の会社を立ち上げ、約3年間にわたって現場経験を積んだ。その間、埼玉県内の顧客から次第に声がかかるようになり、仕事の依頼件数が増えていった。
「声をかけていただいての件数がかなり増えてきたので、自分としても、ちょっと自分の力でやってみたいな」
そうした思いが募り、33歳のとき久保田設備を創業。友人はそのまま群馬で事業を続けており、久保田代表は埼玉という新たな舞台に単身乗り込んだ。ゼロから積み上げてきた技術と人脈を胸に刻みながら、一からのスタートを選んだのである。
現在36歳。創業から3年が経過した今、元受けから安定的に仕事が入るようになり、協力会社へ振り分けが必要なほど仕事量が増えた。小さな決断から踏み出した30代の独立が、着実に実を結びつつある。中小建設業において「自分の力でやってみたい」という強い意志がいかに大切かを、久保田代表の歩みが証明している。
久保田設備の事業内容は、「主に空調工事ですね。ルームエアコンから大型エアコンまで」とひと言に凝縮される。取り付け工事を主軸に、修理・点検・メンテナンス・清掃まで、エアコンに関することであれば幅広く対応するワンストップ体制を整えている。工場・店舗・オフィスなどの業務用エアコン需要が特に多く、北本を中心とした埼玉県内の企業からの問い合わせも増加している。
元受けから信頼を得てきた強みとして、久保田代表が真っ先に挙げるのは「フットワークの軽さ」と「レスポンスの速さ」である。
「フットワークの軽さ、そのレスポンスはめちゃめちゃ速くするっていうのはすごく意識している」
仕事を受けたら迅速に動き、連絡が来たらすぐ返す。シンプルだが徹底して実践することが、信頼の積み重ねにつながっている。
協力会社・一人親方のメンバーに対しては、独自のルールを設けている。判断に迷う場面があっても一人で決断させず、必ず久保田代表へ相談・報告することを徹底しているのだ。「自分の知らないところで変な方向に行っちゃうのも困っちゃうので、そこだけは徹底している」。現場でひとりで抱え込ませない姿勢が、チーム全体の安心感と連帯感を生んでいる。
創業から3年間で久保田代表が最も苦労したこととして挙げたのは、人手の問題であった。
「自分が想像してる以上に、やっぱ求められることが多くて、人が足らなかったり、やっぱ自分の体は一つしかないので、答えられなかったりっていうのが一番……何とも言えない気持ち」
これは多くの中小建設業が直面する「嬉しい悩み」でもある。需要の増加に体制の拡充が追いつかない状況は、成長途上の会社では避けがたい課題だ。久保田設備ではこれに対応すべく、エアコン工事経験のある一人親方・協力会社の仲間を積極的に受け入れながら体制を整えてきた。
一方、個人事業主という現在の形態では500万円以上の工事案件を受注できないという制約もある。ホームページを見た顧客からの問い合わせには、国・自治体が関係する入札案件も含まれており、現状ではこれに応えられていない。「まずは法人にして、建設業許可証を取って、そういう仕事も答えられるような形を作るというのがもう最優先で考えている」と久保田代表は語る。来年中の法人化と建設業許可取得を目標に、今まさに準備を進めているところだ。
久保田設備は現在、埼玉・北本を拠点に埼玉全域への展開を目指している。加えて、協力会社との長年の関係から群馬(伊勢崎・太田・前橋・高崎)エリアの案件にも豊富な実績を持つ。オフィス・店舗・工場を問わず、業務用エアコンの新規設置・入れ替え・修理・定期メンテナンスまで一社で対応しており、「エアコンのことなら何でも」相談できる体制を整えている。
来年中の法人化と建設業許可取得を目標に準備も進めており、許可取得後は500万円以上の大型案件にも対応可能となる。「大きい仕事から小さい仕事まで、何でも答えられるような形を絶対的に作っていきたい」という言葉の通り、規模を問わず頼れる会社へと着実に歩みを進めている。業務用エアコンの導入・更新をお考えの企業・店舗の担当者は、ぜひ一度気軽に問い合わせてほしい。
久保田代表が仕事を共にする仲間に向けて、一貫して大切にしていることがある。
「厳しく行くところはもちろん行くんですけど、仕事の楽しさだったり、やりがいがあるっていうのはもう絶対的になくさない。やりにくいなっていう環境で仕事はしない、させないっていうのはすごく思っていること」
空調業界には、職種ならではの独特の雰囲気がある。だからこそ、同じ現場を知る者同士はすぐに打ち解けられる。現在、ルームエアコン・業務用エアコンを問わず、エアコン工事の経験がある一人親方・協力会社を広く募集している。手回り工具の持参が望ましいが、大型工具は会社から貸し出し可能。年齢は不問で、エリアも問わず全国からの問い合わせを歓迎している。主な現場は埼玉・群馬が中心だが、一人親方として動ける方であればまずは話を聞かせてほしい。
「まずは一回やってみようよって感じですね。一緒に仕事しようよという」
その一言に、久保田設備というチームの人間的な温度感が凝縮されている。
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取材を通じて感じたのは、久保田代表の「人への誠実さ」でした。急成長の中でも協力会社との連絡・相談を欠かさず、仲間に「やりにくい」と思わせない職場づくりを最優先にする。そのブレない姿勢こそが、3年間で仕事を着実に増やしてきた底力なのだと感じました。