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後藤代表は埼玉県越谷市出身。栃木県の作新大学を卒業後、フォークリフト会社で営業職として社会人生活をスタートさせた。しかしほどなく、「自分で動いて直したい」という想いが芽生えてくる。
「営業が肌に合わなかったというか、なんか自分で手を動かして直す仕事の方が向いているな、と感じて」。その直感に従い、二〜三年でフォークリフト業界を離れ、シャッターメーカーに転職。そこで修理・メンテナンスの現場に約10年間従事した。
独立を決意した大きな理由は、転勤によってお客様との関係が途切れてしまうことへの抵抗感だ。「転勤でお客様と離れてしまうのが嫌だなという気持ちから、独立の気持ちが高まっていった」。長年現場で積み上げてきた信頼関係を、自分の力で続けていきたい。そんな思いが独立の原動力となった。
令和5年4月、翔英シャッター株式会社として独立。前職のお客様は一切引き継がず、文字通りゼロからのスタートだった。「きれいな形で独立したかった」という誠実な姿勢が、やがて口コミや紹介として広まっていく。
翔英シャッターの事業の中心は、シャッターの修理・メンテナンスだ。よくある依頼は「動かなくなった」「ぶつけてしまった」「重くなった」「落雷で動かなくなった」など多岐にわたる。栃木県は雷が多い土地柄ということもあり、落雷による電動シャッターの不具合も少なくない。
一方、売上の約半分を占めるのがシートシャッターの設置工事だ。特にカーディーラーからの依頼が多く、「空調を入れたうえで冷気が逃げないよう、スピードで開閉できるシートシャッターをつける」ニーズが背景にある。熱中症対策として工場・店舗への導入も増えている。
特定のメーカー専属ではなく、各社の製品に対応できることも強みの一つだ。「どっちつかずと言えばそうなんですが、特定のメーカーに縛られていないので、どのメーカーにも対応できる」。現在は複数の大手メーカーから協力業者として指名を受け、営業活動をしなくとも毎日稼働が続く状態だ。
そして、後藤代表が何よりも大切にしているのが「お客様との対話」だ。「うちは一から十まで全部見てていいですよ、というスタンスで仕事をしている」ときっぱりと言い切る。ちゃんと顔を合わせて話し合い、お客様が納得した上で発注・施工する。施工中の疑問や不安もその場で解消できる。それが翔英シャッターの流儀だ。
シャッターの修理・交換を検討する際、業者選びで大切にしてほしいことについて聞くと、後藤代表はこう語る。「まずは実際に現地を見てもらって、見積もりをしっかり取ってほしいですね。シャッターの状態や型番によって金額はかなり変わります。納得してから依頼することが、後悔しない業者選びにつながると思います」。
現地で顔を合わせてから話し合い、疑問点をひとつずつ解消していく。そのプロセスを大切にしているからこそ、翔英シャッターでは紹介やリピートが自然と広がっている。
「修理した後に、軽くなったね、助かったよって言ってもらえることはよくあります。それが当たり前になってしまっているくらい、お客様と距離が近いのかもしれないですね」と後藤代表は笑う。
創業から3年、現在は2名体制で日々の現場をこなしている後藤代表。今後の展望については、段階を踏んだ堅実なビジョンを持っている。「民間のお客様からの直接のご依頼をもっと増やして、仕事の幅と選択肢を広げていきたい」。メーカーとの信頼関係を大切にしながらも、個人・法人を問わず直接相談できる窓口としての存在感を高めることが、当面の目標だ。
採用については「今すぐではないが、仕事が増えてきたら別に事務所を構えて、そこから人材を募集したい」と考えている。未経験者・他業種経験者も大歓迎で、内装・外壁・塗装などの施工経験を持つ方も歓迎だという。「修理に必要な電気工事士の資格はシャッターの仕事をしながら取ることもできます。私も持っていますし、いろんな資格を取りながら成長してほしい」。
10年後には独立を目指したいという仲間も、喜んで受け入れる姿勢だ。「喧嘩別れするわけじゃなく、一緒に仕事をしながら技術を身につけて、独立したいなら全然いい。シャッターは電気工事士などの資格が必要で参入ハードルが高い分、一度独立したら安定しやすい業界でもある」。
最後に、シャッターの修理や交換を検討している方へのメッセージを聞いた。「一社に決めてしまわず、まずはお気軽に声をかけてください。現地をちゃんと見て、お客様と話し合いながら、納得してから進めます。それが翔英シャッターのやり方です」。
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「強みは特にない」と話す後藤社長だが、取材を通じて伝わってきたのは、お客様との丁寧な対話を何より大切にするという、職人としての確かな誠実さだった。その姿勢こそが、創業3年で複数メーカーから頼られる存在へと成長した理由ではないだろうか。