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中山電機株式会社の歴史は、中山代表の祖父の代にまでさかのぼります。「三代目です、僕は」と語るように、中山代表は先代から自然な流れで家業を継いだといいます。
中小建設業においては、創業者の想いを脈々と受け継ぐ「代々続く会社」はそれ自体が大きな信頼の証です。中山電機もまさにそのひとつ。「なんか楽に続いちゃったね」という言葉には、代々築き上げてきた信頼関係と、積み重ねてきた技術力への自信がにじみます。
従業員は全員、中山代表が代表就任後に自ら集めたメンバーです。「全員僕が集めた。知り合いとかハローワークとかで」と言い、そのメンバーたちが今もチームの一翼を担い続けています。五人という少数精鋭の規模だからこそ、一人ひとりとの信頼関係を大切にしながら現場を動かしてきた様子が伝わってきます。
三代にわたり受け継がれてきた技術と信頼。その積み重ねが、今の中山電機の土台となっています。
中山電機が手がけるのは、電車線工事と高圧配電線工事などです。電車線工事とは、電車のパンタグラフが接触する架線を張る工事のこと。柱の設置から架線の張設、さらには落雷時に停電を防ぐための架空地線工事まで、線路上空に関わる工事を幅広く担当しています。
「鉄道っていうのは大動脈じゃないですか。通勤するにしてもなんでも。そういったものの正確な運行を助けているっていうのは誇りに思っている」と中山代表は語ります。普段、鉄道を利用する人々の目に触れることはほとんどありませんが、その安全・安定運行を陰から支える仕事です。
取引先は昭和電機株式会社の一社に集中しており、東武線関係の仕事を安定して受け続けています。「営業する必要はないんだよね」という言葉が示すとおり、長年にわたる信頼関係が安定した受注を生み出しています。中小建設業において、営業コストをかけずに仕事が継続的に入る体制は、経営面でも非常に心強い強みです。
作業はメインが高所での架線作業ですが、地上での作業も多くあります。また夜間に電車が走っていない時間帯に集中して行う工事もあり、夜勤には手当が加算されます。
中山電機が今もっとも力を入れているのが採用です。後継となる若い人材の確保が急務となっています。「最低二人は欲しいね」と中山代表は率直に話します。
これまでバイトルやハローワークを通じた求人活動で、月に一定数の応募が続いています。中山代表が特に力を入れているのが、職場環境の充実です。「なんでも言い合える仲間同士の雰囲気」を大切にしており、五人という少数精鋭だからこそ距離が近く、困ったことをすぐ相談できる、ファミリーのような職場環境が自然と育まれています。
また、入社後に身につけられるスキルの幅広さも魅力のひとつです。「いろんな種類が覚えられる。電車線関係もやってるし、工場作業もやるし」と語るように、一つの会社で多様な電気工事の経験を積める環境が整っています。未経験者でも「丁寧に教えます」と中山代表は断言します。
今後のビジョンについて問うと、中山代表は「やっぱり次世代にうまく引き継ぎたいな」と答えました。後継ぎは現在の従業員の中から育てていきたいと考えています。
「今後四代目・五代目みたいな感じで長く続く会社にしていきたいですか?」という問いに、中山代表は「そうですね」とうなずきました。三代にわたって地域の鉄道インフラを支えてきた中山電機を、次の世代へと確かな形でバトンタッチしていく。その想いが、今回の採用強化にもつながっています。
求職者へのメッセージを求めると、「安定してて、ファミリー的な雰囲気の中でできる職場なので、楽しみにしてください」という言葉が返ってきました。仕事の流れを心配せずに長く働ける環境、幅広い技術が身につく現場、そして気兼ねなく話せるフランクな職場風土。これらが、中山電機で働く魅力として中山代表自身が自信を持って語るポイントです。鉄道の仕事に誇りを持って向き合える人、二十〜三十代の意欲ある方をお待ちしています。
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取材を通じて感じたのは、中山代表の「仕事は安定してなんぼ」という地に足のついた経営観でした。三代にわたって培われた技術と信頼、そして社員が安心して長く働ける環境づくりへの想いが、言葉の端々からしっかりと伝わってきました。鉄道インフラを陰から支えるこの仕事に、誇りを持って飛び込んでほしいと感じさせてくれるインタビューでした。