🏗️ なぜ建設業を選んだのか?親から受け継いだ原点とは
株式会社三原建設の代表・萩原和也氏が建設業に入ったきっかけは、父の仕事を間近で見てきたことにあります。
「親父がやっていて、自分も同じような仕事をしてきた感じですね」
もともと建設業の現場を身近に育ってきた萩原代表は、先代から事業を引き継ぐ形で三原建設の代表に就任。それから約20年以上が経った今も、狭山市を中心に土木工事・舗装工事・外構工事の現場に携わり続けています。
中小建設業にとって、創業者や先代の想いをどのように受け継ぐかは、経営の根幹に関わる大切なテーマです。萩原代表の場合、単なる事業承継にとどまらず、先代の時代よりも会社を着実に成長させてきた実績があります。
「先代の時よりは少しは大きくなったと思うんで」
この言葉には、地道な積み重ねで組織を育ててきた代表としての静かな自負が込められています。現在は従業員14名を抱える体制となり、うち20代のスタッフが多くを占めるなど、若い世代が活躍できる職場づくりにも力を注いでいます。
建設業の仕事に何年続けていても色あせない魅力を問うと、萩原代表はこう答えました。
「仕上がった時の達成感ですね。自分が作ったものが形になる」
舗装した道路が地域の日常を支え続ける。その目に見える成果こそが、萩原代表を現場へと向かわせる原動力になっています。
🔧 うちにしかできないこと──機械と「断らない姿勢」が生む強みとは
株式会社三原建設がメインとして手がけるのは舗装工事です。その理由は明快で、「回転がいい」という実務的な強みにあります。
「舗装は回転がいいんですよ。大きな工事でも一週間かからないぐらいで終わるんで」
土木の大型工事では一ヶ月以上かかる案件も珍しくありませんが、舗装工事は工期が短く、受注から完工までのサイクルが速い。これは資金繰りの面でも中小建設業にとって大きなメリットです。
さらに三原建設の強みは、舗装に必要な機械を自社で一式保有していることにあります。
「舗装の機械は全部揃ってるんで、その分コストをリーズナブルにできますね」
外注コストを抑えられるため、同規模の他社より競争力のある価格での施工が可能です。とはいえ、安さだけで勝負しているわけではありません。求めているのは、2,000,000〜5,000,000円規模の案件を着実にこなし、信頼を積み上げていく仕事のスタイルです。
そしてもう一つ、中小建設業の経営者として萩原代表が強みとして挙げたのが、「断らない」という姿勢でした。
「どんなに忙しくても断らないですね。仕事が来たら絶対受ける」
元請け業者からの受注が中心ながら、公共工事の入札や民間の駐車場舗装工事など、仕事の受け口は広く持っています。土地がむき出しになっている駐車場を舗装に整備するニーズも多く、「浅く広く」という言葉通り、さまざまな発注者に対応できる柔軟性がそれが三原建設への信頼と仕事につながっています。
⚠️ 新規受注をさらに広げるために──三原建設が取り組む次の一手とは
三原建設が今まさに力を入れているテーマが「新規受注の拡大」です。元請け業者からの受注や公共工事の入札で安定した実績を積みながら、萩原代表は新たな顧客層との接点づくりにも積極的に動いています。
「新規の仕事も取れたらいいかなという気持ちはありますね。民間の工事で駐車場の舗装とか」
特に一般の個人・法人からの直接問い合わせを増やすことで、元請けを介さない受注ルートを広げることが目標のひとつです。民間ルートからの受注は元請け経由と比較して利益率も約10%高くなると言い、経営改善という観点でも重要な取り組みです。
Web集客への取り組みも着実に進んでいます。三原建設ではホームページとブログの運用を継続しており、年間アクセスが1,000件近くに達するなど、確かな手応えを感じています。
ただ、仕事を丁寧にやって次につなげるというスタンスは変わりません。
「仕事をきちんとやって、それを次につなげていく。それが一番ですね」
若い従業員が多く在籍していることも、今後の課題対応に向けた組織的な強みです。20代スタッフが中心の現場体制は、建設業界全体でも注目されている若手育成の観点でも大きな強みです。萩原代表は従業員の待遇改善にも積極的で、「若い子たちの待遇はちゃんとしているつもりです」と語ります。コミュニケーションを大切にしながら若い世代を育てることが、これからの三原建設をさらに力強く支えていくと考えています。
🌱 10年後のビジョン──地域に「三原建設」の名を刻むために
萩原代表が描く今後のビジョンは、地に足がついていて、かつ行動力に満ちています。
「狭山近辺、入間市とか所沢市、日高市といった地域で知名度を上げていきたいですね」
この想いを形にするために、すでに具体的な行動を起こしています。自社のダンプカーをカラーリング仕様に変更し、走るだけで「三原建設」のブランドを地域に広げる取り組みです。さらに狭山の事務所には社名を壁に入れてライトアップを実施。すると通りがかりに見た人から「仕事お願いしたい」と電話がかかってきたという実例もあり、地道なブランディングが着実に受注へとつながっています。
「ホームページを見て仕事が決まったケースもありますね」
看板、ダンプ、ホームページ——複数の接点を組み合わせた認知獲得の戦略は、中小建設業のマーケティングのお手本とも言えます。
事業の将来については、息子さんへのバトンタッチも視野に入れています。現在息子さんはすでに三原建設に入社しており、将来的な事業承継も見据えています。
「早めにバトンタッチしたいですね。50半ばぐらいには」
三代にわたって地域の土を踏み固め、道を舗装してきた三原建設。萩原代表が次世代へと手渡そうとしているのは、単なる会社ではなく、地域への誇りと「断らない」精神で積み上げてきた信頼です。
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取材を通じて感じたのは、萩原代表の「絶対に断らない」という一貫した姿勢でした。言葉は飾らず、でも現場への誠実さはどの言葉からも伝わってくる。地域に根ざした仕事で信頼を積み重ねてきた三原建設の強さの源を見た気がします。