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千葉県茂原市に拠点を置く東葉工業株式会社は、昭和44年創業のプラント機械メンテナンス専門会社。製造業を支える「縁の下の力持ち」として、創業55年以上にわたり大手メーカーの工場設備を守り続けてきた。この仕事はどんな職場で、どんな人が活躍でき、将来どんなキャリアが描けるのか。三代目代表・仁茂田健太郎氏に聞いた。🏭
🏗️ どんな仕事をするのか?実は身近な「機器メンテナンス」とは
東葉工業の主な業務は、製造工場で使われる機械設備のメンテナンスだ。「回転機器」と呼ばれるモーターやファンなど動いている機械の整備と、バルブやフランジまわりといった「静機器」の点検・修理が中心になる。「家庭で言えば換気扇や洗濯機が回っていますよね。工場ではその何十倍もある機械が動いていて、それを整備しています。数キロのものから数トン単位のものまで、幅広く対応しています」と仁茂田社長はわかりやすく説明してくれた。
取引先は誰もが知る大手素材メーカーが中心。日常の暮らしを支える製品を作る工場の設備を、東葉工業が裏側で守っている。
働き方としては、基本的に8時始業・17時終業。飛び回るのではなく一つの現場にじっくり向き合うスタイルで、仕事はすべてチームで動くため、一人で抱え込む場面はほとんどない。
🔧 未経験からどう育つのか?チームで学ぶ、東葉工業の育て方
入社後はまず先輩社員と一緒に現場に出るところからスタートする。「基本的に一人でやる仕事はほぼないので、最初は手を出さずに見て覚えるところから始めます」と仁茂田社長。社内には練習用のデモ機も用意されており、実際の機械を使って手順を学んでから現場へ出る体制が整っている。
工具の種類や呼び方から、危険物を扱う際の手順まで、ベテラン社員が一つひとつ丁寧に教えてくれる。在籍年数の長いベテランが多く、長年かけて積み上げてきた技術と経験が社内にしっかり蓄積されている職場だ。
目指すキャリアの道筋も明確だ。まず「一つの現場を自分で任せられるようになること」が最初の目標。その先には現場監督として複数のメンバーを束ねる役割が待っている。「そこまで押し上げられれば、受けられる仕事の幅も増えるし、給与にも還元できる」と仁茂田社長は語る。
働きやすさという点では、茂原市周辺在住の社員が多く、複数の集合場所から社用車で乗り合わせて現場へ向かうスタイルが定着している。移動中も仲間と一緒なので、新入りでも職場に溶け込みやすい雰囲気がある。
⚠️ AIにも代替されない──この仕事が「なくならない」理由
求職者にとって気になるのは、「この仕事に将来性はあるのか」という点だろう。仁茂田社長の答えは明確だ。「製造業がある限り、機械のメンテナンスはなくならない。我々が生きている間はなくならない職種だと思っていますし、少なくとも100年はなくならないと確信しています」
現場で機械を直接触り、状態を見極め、手を動かす技術職は、AIや自動化では代替しにくい領域だ。さらに、同業者の数が減り続けている現状は、逆に言えば「できる会社が少ないからこそ、仕事が集まってくる」構造でもある。東葉工業には実際、「ほかに頼めるところがない」と声をかけてくる企業が増えているという。
千葉県内を拠点としながら、茨城・大阪・山口など全国の工場にも定期的に出向く。腰を据えて働ける安定した基盤が、この会社にはある。
🌱 「給料を上げ続けたい」── 社長が社員に約束すること
仁茂田社長が社員に対して繰り返し口にするのが、「給与を上げていきたい」という言葉だ。売上の約6割を元請として直接顧客から受注しているため、価格交渉を自社で主導できる。「直接お客さんと交渉できるので、価格改定もしやすい。その分を社員に還元できる体制にしていきたい」と語る。
物価上昇や人件費増の波はこの業界にも押し寄せている。それでも仁茂田社長は、「毎年少しずつでも上げていく努力を続けている」と言い切る。まだ道半ばではあるが、直受け体制という構造的な強みが、その言葉に現実的な重みを与えている。
「請負金額は徐々に上げていっていますが、まだ道半ば。お客さんに納得してもらいながら、社員の生活を守れる会社にしていきたい」──その言葉には、給与や待遇だけでなく、社員が長く安心して働ける職場をつくりたいという思いが込められている。
昨年入社した25歳の社員は、別会社の作業員として同じ現場に入っていたとき、偶然うちの社員たちの働きぶりを目にした。トラブルが続く苦しい現場だったにもかかわらず、社員同士が助け合いながら明るく動いていたのが印象に残ったという。知り合いになり、後日「あの会社に入りたい」と声をかけてきた。「どの会社もアットホームと言いますよね。でもうちは実話のある話なんです」と仁茂田社長は笑う。「言葉で説明するより、現場の姿が全部伝えてくれた」と振り返る。仕事終わりに社員同士で飲みに行ったり遊びに行ったりすることも珍しくない。「仲間が見つかる会社ですよ」という言葉が、自然と口をついて出た。
「苦しい現場でも仲良くやってた」その姿を外から見て入社を決めた社員がいる──この一つのエピソードが、東葉工業の職場の空気をすべて語っていると感じました。安定性とやりがい、そして仲間を求めている方にぜひ読んでいただきたい一社です。