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「この工事、ちゃんと利益が出ているはず」——そう思っていたのに、工事が終わって請求額と実際にかかった費用を並べてみたら、「あれ?思ったより残っていない……」となることがあります。😰
建設業では、材料費や外注費、人工、運搬費など、工事が進むほどさまざまな費用が発生します。しかも、予定していた作業時間を超えたり、追加の材料が必要になったりすると、当初の見込みから少しずつ利益が削られていきます。
怖いのは、赤字そのものよりも、赤字になっていることに工事の途中まで気づけないことです。 だからこそ大切なのが、「完成後に利益を確認する」のではなく、工事中に何度か立ち止まって確認することです。🔎
工事中の利益を確認するとき、難しい計算を最初からする必要はありません。 まずは、工事を始める前に考えていた「予定」と、現在までの「実際」を比べてみましょう。📊
たとえば、
・材料費は予定より増えていないか
・外注費は見積もりの範囲内に収まっているか
・職人の人工数は想定を超えていないか
・追加作業が発生していないか
・運搬や機械などの費用が増えていないか
といった項目です。
特に注意したいのが、「一つひとつは小さな増加なのに、積み重なると大きな金額になるケース」です。 「材料が少し余計に必要だった」「予定より半日長くかかった」「追加で運搬が発生した」など、一件だけなら気にならなくても、複数の現場で積み重なれば会社の利益に影響します。
建設会社が工事の採算を見るとき、材料費や外注費には目が向きやすい一方で、作業時間の増加は見落とされることがあります。👷
たとえば、当初は「3人で5日」と考えていた工事が、実際には「3人で7日」かかっていたとします。 2日増えただけに見えても、人数分を考えると、その差は決して小さくありません。
さらに、手直しや段取り変更、待ち時間などが発生すれば、予定していた人工数との差はもっと広がります。 そのため、工事中には「何日かかったか」だけでなく、「予定していた人工数に対して、今どのくらい使っているか」を見ることが重要です。
数字だけでなく、現場から出てくる声にもヒントがあります。
「思ったより手間がかかっている」 「この作業、予定より時間がかかる」 「追加の材料が必要になった」 「何度も現場に行くことになった」 こうした声は、単なる現場の感想ではありません。⚠️ 工事原価が当初の想定から外れ始めているサインかもしれません。
だからこそ、現場監督や職人から「予定と違う」と報告があったときに、経営側が「まあ、そのくらいなら大丈夫」と流さないことが大切です。 小さな違和感の段階で確認できれば、作業方法を見直したり、追加費用が発生している場合は関係者と確認したりと、対応できる余地があります。
※画像はイメージです
おすすめしたいのは、工事中に採算を確認するタイミングをあらかじめ決めておくことです。📝
たとえば、
① 工事の開始時: 実行予算や見積内容を確認する。
② 工事の途中: 材料費・外注費・人工数など、現在までの実績を確認する。
③ 工事の終盤: 残りの作業に必要な費用を見込み、最終的な利益を予測する。
この3段階だけでも、「終わってから初めて赤字に気づく」という事態を減らしやすくなります。
もちろん、会社の規模や工事内容によって確認方法は異なります。大切なのは、立派な管理表を作ることではなく、「この工事は今、予定どおり利益を確保できそうか?」を途中で確認する習慣です。💡
工事が終わってから「利益がいくら残ったか」を確認するだけでは、途中で発生した問題を取り戻すことはできません。 一方、工事中に「予定より人工が増えている」「材料費が膨らんでいる」と分かれば、その時点で原因を考えられます。
つまり、利益管理は経理だけの仕事ではありません。現場で起きていることを数字につなげ、会社全体で工事の採算を見ることが大切です。🏗️
8月も終わりに近づき、これから秋の工事が本格化する時期。新しい工事を始める前に、現在進行中の現場を一度見直してみるのもよいでしょう。 「売上はいくらか」だけではなく、「その売上から、最終的にいくら残る予定なのか」。 この視点を持つだけでも、現場の見方は変わります。
工事の赤字は、完成した瞬間に突然生まれるわけではありません。材料費、外注費、人工数、追加作業など、小さなズレが少しずつ積み重なっていきます。だからこそ、工事中に「予定」と「実際」を確認することが重要です。🔎
「この現場、利益はちゃんと出ている?」 そう問いかける習慣をつくることが、工事の採算を守り、会社の利益を守る第一歩になります。
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