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建設業法の改正によって、現場監督者が一定条件のもとで最大2現場を兼任できる時代が到来した。人手不足が深刻な中小建設業者にとっては朗報である一方、「離れた現場の状況をどうリアルタイムで把握するか」という新たな課題も生まれている。そこに応える形で、リコージャパン株式会社が2026年8月に提供開始を発表したのが「工事現場管理・監視パック」だ。本記事では、このパッケージの概要と、中小建設業者が得られるメリットを整理する。
リコージャパン株式会社は2026年8月26日、建設現場の安全管理・生産性向上・防犯対策を一括支援するソリューションパッケージ「工事現場管理・監視パック」の提供開始を発表した。以下に公式プレスリリースの核心部分を引用する。
『建設業界では、建設業法の改正により、ICTを活用した遠隔管理環境を整備することで、現場監督者である主任技術者や監理技術者が、最大2現場を兼任できるようになりました。これに伴い、現場状況をリアルタイムに把握できる仕組みへのニーズが高まっています。建設資材価格の高騰を背景に、工事現場や資材置場における盗難対策としても、現場のリアルタイム把握の重要性は増しています。』
引用元:リコージャパン株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
主任技術者や監理技術者が複数現場を掛け持ちできるようになることは、慢性的な人材不足に悩む中小建設業者にとって事業継続の選択肢を広げる制度改正だ。しかし同時に、「管理者が現場にいない時間帯の安全管理をどう担保するか」という問題が浮上する。現場での転落・接触事故は管理者不在の短い隙間に起きることも多く、監視体制の整備なしに兼任制度を活用することは現実的ではない。
さらに近年、建設資材の価格高騰に伴い、工事現場や資材置場での盗難被害が増加傾向にある。鉄筋・銅線・重機部品など転売しやすい資材が標的になるケースが後を絶たず、防犯カメラの設置だけでは対応が追いつかない現場も少なくない。管理の空白を埋めるデジタル手段が、中小業者にとっても現実的なコストで導入できるかどうかが問われている。
「工事現場管理・監視パック」は、以下の3要素を組み合わせたソリューションだ。
クラウド監視カメラ:現場に設置し、映像をリアルタイムで送信する。遠隔地からでもスマートフォンやPCで確認できる。
KENTEM-Dashboard(株式会社建設システム提供):建設業向け情報共有プラットフォーム。監視カメラ映像・施工状況・作業進捗・安全管理状況を一元管理する。
RICOH Collaboration Board(電子ホワイトボード):複数現場の情報・工程進捗・監視カメラ映像を本社・現場事務所・遠隔地の関係者とリアルタイムに共有できる。
これらが連携することで、現場の「今」を本社や他の現場にいる担当者がリアルタイムで把握できる体制が整う。管理者が物理的に現場を離れていても、安全確認・進捗把握・防犯監視を同時に行える点が最大の特徴だ。
本パックは、同社が流通業向けに提供している「施設環境見える化・熱中症アラートパック」との連携にも対応している。屋内施工現場では、環境センサーを活用して気温やWBGT(暑さ指数)などの環境データを取得し、KENTEM-Dashboard上で現場映像や工程情報とあわせて一元管理することが可能だ。異常を検知した場合は、パトライトやインカムシステムを通じて現場担当者に即時通知が届く。
この機能は、2025年6月に施行された改正労働安全衛生規則による熱中症対策の義務化への対応を支援するものであり、夏場の屋内施工が多い業種にとって実用性が高い。中小建設業者においても、法令対応と作業員の健康管理を同一システムで賄える点は、コスト面でも運用面でも大きなメリットとなる。
引用元:リコージャパン株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
本パッケージの導入を検討する際に、中小建設業者が確認すべきポイントは以下の通りだ。
自社が兼任制度の適用要件を満たすか確認する:国土交通省が定める特定条件を満たす必要がある。要件を確認したうえでICT整備の計画を立てることが先決だ。
現場の通信環境を整備する:クラウド監視カメラを安定稼働させるには、現場での安定したモバイル通信環境が前提となる。
補助金・助成金の活用を検討する:IT導入補助金など、建設DX関連の設備投資に活用できる補助制度が存在する。導入費用の試算とあわせて確認したい。
リコージャパンの建設業ソリューション窓口に相談する:公式サイトから問い合わせフォームを利用できる。自社規模や現場環境に合わせた提案を受けることができる。
建設業法の改正で2現場兼任が可能になった今、その制度メリットを安全・確実に享受するには、現場状況をリアルタイムで把握できるデジタル基盤の整備が不可欠だ。リコージャパンの「工事現場管理・監視パック」は、監視カメラ・情報共有プラットフォーム・電子ホワイトボードを一括で提供することで、その課題に正面から応える。熱中症対策の法令対応や防犯強化も同時に実現できる点は、人手も予算も限られた中小建設業者にとって現実的な選択肢となり得る。制度改正の恩恵を最大化するため、早期に情報収集と現場環境の点検を始めることを勧めたい。
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