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建設会社では、資材価格や人件費の高騰ばかりに目が向きがちです。しかし、実際には毎月何気なく支払っている「小さな経費」が利益を少しずつ減らしているケースも少なくありません。
一つひとつの金額は数千円から数万円でも、年間で見ると数十万円規模になることがあります。特に中小建設会社では利益率がそれほど高くないため、こうした固定費の積み重ねは決して軽視できません。
利益を増やすためには売上拡大だけではなく、「支出を減らす経営」も重要です。今回は、建設会社が見落としやすい経費と、その見直しポイントを紹介します。
最初に見直したいのは固定費です。 例えば、携帯電話料金やインターネット回線、クラウドサービス、コピー機のリース料などは、一度契約するとそのまま何年も利用し続けることがあります。
現場管理アプリや会計ソフトなども便利ですが、担当者が退職した後も契約だけ残っていたり、同じような機能のサービスを複数契約していたりするケースも珍しくありません。 毎月の請求書を一覧化し、「現在も本当に必要か」を確認するだけでも削減できる可能性があります。
建設会社では社用車を複数所有していることが多く、燃料費、保険料、車検代、リース料、駐車場代など、多くの費用が発生しています。
車両台数が増えるほど、実際にはほとんど利用されていない車両が存在することもあります。 稼働率を確認し、利用頻度が極端に低い車両は売却やリース契約の見直しを検討することも有効です。
また、給油カードの利用状況を確認すると、不必要な利用や重複請求が見つかるケースもあります。
軍手や養生テープ、マーカー、電池、コピー用紙などは、一つひとつは少額です。 しかし、現場ごとに個別購入を繰り返すと、年間では大きな支出になります。
同じ商品でも購入先によって価格が異なるため、購入ルールを決めたり、まとめ買いを行なったりすることでコスト削減につながります。 また、在庫管理ができていないと「倉庫にあるのに新しく購入する」という無駄も発生します。
定期的な棚卸しを行なうだけでも無駄な支出を減らせます。
利益が出ていない原因が「現場経費」にあるケースもあります。 高速道路料金や駐車料金、レンタル機材、追加の運搬費などが現場ごとに管理されていないと、どの工事で利益が減ったのか分かりません。
現場単位で経費を集計すれば、予算とのズレも把握しやすくなります。 最近では、建設業向け原価管理機能を備えたクラウドサービスや会計ソフトも普及しており、経費管理を効率化できる環境が整っています。
数字を「会社全体」で見るだけでなく、「現場別」で確認することが利益改善への近道になります。
※画像はイメージです
経費削減は、一度実施すれば終わりではありません。 新しいサービスを契約したり、車両を増やしたり、人員構成が変わったりすることで、支出の内容も変化します。
そのため、半年または年に一度は固定費や経費の棚卸しを行なう仕組みを作ることが重要です。 担当者任せではなく、経営者と事務担当者が一緒に確認することで、不要な支出を見つけやすくなります。
大きな利益改善は、意外にも小さな経費の積み重ねから生まれます。
建設会社では資材費や人件費だけでなく、通信費や消耗品、車両費、サブスクリプションなどの小さな経費が利益を圧迫していることがあります。日常的な支出を定期的に見直し、「本当に必要な経費か」を確認する習慣を持つことで、無理なく利益体質へ近づくことができます。
大きな改革ではなく、小さな改善の積み重ねが会社の経営を支える第一歩になります。
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