千葉県茂原市で、総事業費約60億円規模となる産業用地整備計画が動き出しています。 旧市営住宅跡地を活用し、半導体・電動車・健康医療関連などの成長産業を誘致する大型プロジェクトであり、今後は解体工事・造成工事・インフラ整備・工場建設など、さまざまな建設需要の発生が期待されています。 本記事では、茂原市真名団地地区産業用地整備事業の概要やスケジュール、建設業者にとっての受注機会について分かりやすく解説します。
🏗️ 廃墟同然だった旧市営住宅が、最先端産業の拠点へ生まれ変わる
千葉県茂原市で、旧市営真名(まんな)住宅の跡地を活用した大規模な産業用地整備計画がいよいよ動き出しました🎉 対象となるのは真名団地地区。かつて73棟・約5万6,000㎡に及んだ市営住宅の入居者はすでに全員退去済みで、現在は使われなくなった住棟だけが残っている状態です。この5.6ヘクタール以上の土地を「半導体・電動車・健康医療・食料品関連」などの成長産業が集まる産業拠点として一から整備する——それが今回の「茂原市真名団地地区産業用地整備事業基本計画」です📋
茂原市は日本有数の天然ガス産出地であり、ヨウ素の世界的な生産地としても知られ、化学工業や関連製造業が集積しています⚙️ しかし近年は「市内に新たに供給できる産業用地がない」という深刻な課題を抱えており、旺盛な企業立地需要に応えられない状況が続いていました。今回の計画はその課題を根本から解決する取り組みです。
出典:千葉県茂原市ウェブサイト https://www.city.mobara.chiba.jp/0000009457.html
2025年度に茂原市が実施した「産業用地立地可能性調査」によると、事業計画区域を12.7ヘクタールと設定した場合の総事業費は59億9,600万円(総工事費25億5,700万円)と試算されています📊
これだけの事業費がかかるにもかかわらず、茂原市は民間開発事業者が事業採算性を確保できるよう、手厚い支援策を用意しています。 ポイントとなるのが「建設負担金方式」です✨
これは、民間開発事業者が整備した道路・調整池などのインフラ(最終的に市に帰属する施設)の建設費に対して、市が最大16億円を交付するという仕組みです。
さらに、造成に使える公共残土の提供による事業費削減、市有地を建物等の撤去費用を考慮した価格で売却するなどの複合的な支援も行われます。 建設業に関わる方にとって注目すべきは、この16億円規模のインフラ整備費が建設工事として発注される可能性があるという点です🔍
地域の中小建設業者にとっても、下請け参入・協力会社としての関わり方を今から意識しておく価値があります。
🤝 長期案件だからこそ協力会社ネットワークが重要
今回のような大型開発案件では、元請企業だけでなく、解体工事・土木工事・舗装工事・設備工事など、多くの専門業者との連携が必要になります。
また、数年単位で工事が続くプロジェクトでは、人材確保や協力会社探しが課題になるケースも少なくありません。
こうした情報収集やネットワークづくりの手段として、建設業向けマッチングサイト「建設円陣」を活用する企業も増えています。
無料で利用できるため、今後の大型案件に備えて協力会社とのつながりを広げたい企業はチェックしてみてはいかがでしょうか。
📅 2026〜2031年の事業スケジュール、どのフェーズに仕事があるか?
今後の事業スケジュールを時系列で整理すると、以下のとおりです。 まず2026年8月に民間開発事業者の公募要項が公表され、**2026年度内(令和8年度内)**に事業者が選定される予定です。建設業に精通した業者やゼネコン・デベロッパーが参入することになります。 **2027年度(令和9年度)**からは開発許可などの都市計画手続きや設計が始まります。測量・地質調査・埋蔵文化財調査なども想定されるフェーズで、専門業者にとって調査業務の受注機会が生まれます📐
**2029年度(令和11年度)**には既存施設の解体工事・造成工事が着手されます🏚️→🌿
ここが建設業者にとって最も直接的な工事受注チャンスです。73棟に及ぶ旧市営住宅の解体工事では、内装解体・躯体解体・アスベスト調査や廃材処理など、さまざまな専門工事の発生が想定されます。解体後には造成工事やインフラ整備も続くため、複数業種にわたって受注機会が生まれる可能性があります。 2031年度(令和13年度)後半からは、誘致された企業の工場・研究所・事務所の建築工事が始まります🏭
製造業系の工場建設は、地元ゼネコンや専門工事業者にとって大きな受注機会となります。
出典:千葉県茂原市ウェブサイト https://www.city.mobara.chiba.jp/0000009457.html
🛣️ 圏央道全線開通で注目度上昇!茂原市の企業立地環境とは
この事業をさらに後押しするのが、交通インフラの整備です🚗
茂原市の西側市境には圏央道(首都圏中央連絡自動車道)が縦貫しており、すでに市内に3カ所のインターチェンジが整備されています。そして、2026年度中に圏央道千葉県区間(大栄IC〜松尾横芝IC)の全線開通が予定されており、交通利便性のさらなる向上が見込まれています🚀
全線開通後は企業の立地条件が大幅に改善し、首都圏からのアクセスが格段に良くなることで「茂原にいはる工業団地」などに続く新たな産業集積が加速すると期待されています。 企業立地が増えれば工場建設・インフラ整備需要も増加します。地域の建設業者にとって、圏央道沿線の開発動向は中長期の受注計画を立てるうえでも重要な情報源です📌
🏭 誘致企業は?産業団地の区画計画と立地対象業種を解説
立地を想定している産業分野は、半導体・健康医療・電動車・蓄電池・素材系・食料品関連など、いわゆる成長産業分野の製造業です。工場・研究所・本社・支社といった用途が想定されています。 区画は用途・規模に応じて柔軟に対応できる設計になっています。基本となるのは2〜4ヘクタールの中規模区画ですが、複数区画を統合した5ヘクタール程度の大規模立地や、区画を分割した1ヘクタール未満の小規模立地にも対応可能です。
つまり、大手製造業から中規模メーカーまで幅広い企業が入居できる産業団地が誕生します。 また、茂原市内の既存工業団地(茂原にいはる工業団地等)に立地する企業が事業所を新設・移設する際の受け皿としての役割も期待されており、地元企業の発展にも貢献する複合的な産業用地が目指されています🌱
出典:千葉県茂原市ウェブサイト https://www.city.mobara.chiba.jp/0000009457.html
まとめ
千葉県茂原市の真名団地地区産業用地整備事業は、総事業費約60億円規模の大型プロジェクトとして注目されています。
2029年度以降には解体工事や造成工事、2031年度後半からは工場・研究施設などの建築工事が見込まれており、地域の建設業者にとっては中長期的な受注機会につながる可能性があります。
こうした大型案件では、協力会社との連携や人材確保も重要な経営課題になります。日頃からネットワークづくりを進めながら、地域の開発動向を継続的にチェックしておくことが大切です。
出典: 茂原市産業用地整備支援事業について(千葉県茂原市)https://www.city.mobara.chiba.jp/0000009457.html をもとに作成
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