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建設業では、人材不足や担い手確保が大きな課題となる一方で、地域住民や子どもたちに建設業の魅力を知ってもらう機会は決して多くありません。そのような中、地域に根差した活動を長年継続し、高く評価された企業があります。
越野建設株式会社が12年間続けてきた「コンクリートの日体験まつり!」が、全国建設業協会の表彰を受賞しました。この受賞は単なるイベント運営が評価されたものではなく、地域との信頼関係づくりや、建設業の未来を支える活動そのものが評価されたものです。
地域貢献は大企業だけが取り組むものではありません。中小建設会社でも実践できるヒントは数多くあります。本記事では今回の受賞内容を紹介するとともに、地域活動が経営にもたらす効果について考えます。
『東京都北区を拠点に建築事業を展開する越野建設株式会社は、地域交流イベント「コンクリートの日体験まつり!」が、全国の建設会社の中から特に優れた事例として全国建設業協会の「令和8年度 建設業 社会貢献活動推進月間 功労者表彰」を受賞いたしたことをお知らせいたします。 平成23年の開始以来、12回にわたり継続してきた地域貢献活動が高く評価されました。』
授賞式の様子(2026年7月22日 経団連会館)
引用元:越野建設株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
コンクリートの日体験まつり!
※越野建設株式会社より情報提供いただきました公式素材を使用しています
建設会社は日々、地域の中で仕事をしています。しかし実際には、工事期間中しか接点がないというケースも少なくありません。
工事現場は安全確保のため立ち入りが制限されることが多く、一般の人が建設業の仕事を間近で見る機会は限られています。その結果、「何をしている会社なのか分からない」「建設業は危険で大変そう」といった漠然としたイメージだけが先行してしまうことがあります。
こうした状況は採用活動にも影響します。子どもたちが建設業に興味を持つきっかけがなければ、将来の職業選択肢にも入りにくくなります。また、地域住民との交流が少なければ、企業としての認知度向上も難しくなります。
だからこそ、地域とのコミュニケーションを継続的に行なうことは、社会貢献だけでなく企業経営の面でも重要な意味を持っています。
今回評価された「コンクリートの日体験まつり!」では、生コンクリートに触れたり、ミキサー車に乗車したり、セメントで手形を作ったりと、子どもたちが実際に建設の仕事を体験できる内容が用意されています。
建設業は完成した建物を見るだけでは、施工の面白さや技術力は伝わりません。しかし、自分の手で材料に触れ、建設車両を間近で見て、現場監督などの社員と会話することで、ものづくりの楽しさを体感できます。こうした体験は子どもたちだけでなく、一緒に来場した保護者にも建設業への理解を深めてもらうきっかけになります。
また、イベントを運営する社員にとっても、自社の仕事を説明する経験は大きな学びになります。普段は現場で作業する社員が地域住民と直接交流することで、自社の仕事に対する誇りや使命感を再認識する機会にもなります。
「コンクリートの日 体験まつり!」生コンクリートにさわってみよう!
引用元:越野建設株式会社プレスリリース(PR TIMES掲載)
コンクリートミキサー車に乗って写真をとろう!
※越野建設株式会社より情報提供いただきました公式素材を使用しています
セメントで手型をつくろう!
※越野建設株式会社より情報提供いただきました公式素材を使用しています
今回の受賞で特に評価されたのは、イベント内容だけではありません。 開始から12年間継続してきたこと、社員と協力会社が一体となって運営してきたこと、そして地域との交流を絶やさなかったことが高く評価されました。
地域貢献活動は一度実施するだけでは大きな効果は生まれません。毎年続けることで「今年も開催されるイベント」として地域に定着し、住民との信頼関係が少しずつ積み重なっていきます。
近年では600人を超える来場者が訪れる恒例行事となり、多くの子どもたちが毎年楽しみにするイベントへと成長しました。 このような積み重ねは、広告だけでは得られない企業ブランドの形成にもつながっています。
「地域イベントは大企業だからできる」と考える必要はありません。例えば、現場見学会の開催、地元小学校への出前授業、清掃活動への参加、防災訓練への協力など、地域との接点をつくる方法はさまざまです。
大切なのは規模ではなく、継続する姿勢です。毎年実施することで地域住民から顔を覚えてもらい、「困ったときに相談できる会社」という信頼につながります。
また、社員や協力会社が一緒に活動することで社内の一体感も生まれます。 採用活動でも、「地域を大切にする会社」という印象は応募者や保護者に安心感を与える要素になります。
技術力だけでなく企業姿勢を知ってもらうことが、将来の人材確保にもつながるでしょう。
越野建設株式会社の受賞は、地域との交流を12年間続けてきた積み重ねが評価された好例です。地域貢献活動は企業イメージの向上だけでなく、社員の誇りや地域からの信頼、さらには将来の担い手づくりにもつながります。
建設業の魅力を伝える活動は、特別な設備や多額の予算がなければできないものではありません。自社で実践できる小さな取り組みから始め、地域とのつながりを育てていくことが、長期的な企業価値の向上につながるのではないでしょうか。
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