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建設会社の社長は、現場も営業もお金も人も、全部を見ているようで、実は「社長の頭の中だけにある情報」が意外と多いものです。たとえば、常連客からの問い合わせで何を最初に確認するか、材料をどこに頼むと早いか、ベテランなら迷わない判断基準などです。
こうした情報は、社長がいる限り問題になりにくい一方、休みの日や外出中には「社長に聞かないと分からない」が発生します。これは単なる不便ではありません。経営者への確認が増えるほど、現場の待ち時間や判断の遅れにつながり、会社全体の生産性にも影響します。
そこで一度、「社長しか知らないこと」を3つだけ探してみましょう。全部をマニュアル化する必要はありません。まずは見つけることが第一歩です。🔎
見積もりを出すとき、どの仕事なら受けるのか、どこまで値引きするのか、急な追加工事をどう判断するのか。社長には経験から身についた基準があっても、社員には見えないことがあります。
ここで大切なのは、正解を細かく決めることではありません。「この条件なら社長に確認」「この範囲なら現場判断」と線引きするだけでも、確認回数を減らせます。📌
「この材料屋さんは急ぎに強い」「この協力会社ならこの工事が得意」「このお客さんにはこの順番で説明すると話が早い」など、長年の付き合いで蓄積した情報があります。
こうした情報が社長のスマートフォンや記憶の中だけにあると、他の社員は同じ経験を積むまで使えません。取引先名だけでなく、「何を頼める相手なのか」「注意点は何か」を簡単に共有しておくと、会社の財産になります。🤝
実はここが最も重要かもしれません。
*「この工事は安く受けすぎた」
*「この材料は納期に注意」
*「この時期は人員を先に押さえる」
といった経験は、失敗した本人には当たり前でも、若手には分かりません。失敗を隠すのではなく、「なぜそう判断したのか」を残すことで、同じ失敗を防ぐ教育材料になります。💡
※画像はイメージです
🔎 3つを探すなら、次の質問が役立ちます。
*「社員から同じ質問を何度も受けることは?」
*「社長が休むと止まりやすい仕事は?」
*「社長だけが知っている取引先・顧客の情報は?」
*「過去に一度失敗して、今は当たり前に気をつけていることは?」
この中から思いついたものをメモしていけば、意外と短時間で見つかります。
そして、見つけた情報は一気に整理しなくても大丈夫です。📱 写真、音声メモ、共有ノートなど、続けやすい方法を選びましょう。
「完璧なマニュアル」より「未来の自分や社員が迷わない一言」のほうが、現場では役に立つことがあります。
では、見つけた3つをどうするのでしょうか。いきなり立派なマニュアルを作る必要はありません。
おすすめは、スマートフォンや共有メモなど、会社ですでに使っている方法で「社長メモ」を作ることです。1項目につき「何が起きたか」「どう判断したか」「次回はどうするか」の3行程度でも十分です。
さらに月1回、15分だけ社員と共有する時間をつくれば、社長の経験が少しずつ会社の共通知識になります。👥
ポイントは、「社長しか知らない」をなくすこと自体を目的にしないことです。社長だからこそ判断すべき仕事もあります。重要なのは、社長がいなくても進められる仕事と、社長が判断すべき仕事を分けることです。
その境目が見えてくると、社長自身も「自分がやらなくていい仕事」に気づきやすくなります。現場からの細かな確認が減れば、本来取り組むべき営業、採用、資金繰り、将来の仕事づくりにも時間を使えます。🚧
会社の成長は、新しい仕組みを導入することだけではありません。社長の経験や勘を「会社で使える知識」に変えることも、立派な業務改善です。
まずは今日、「社長しか知らないこと」を3つだけ書き出してみませんか。そこから一つを共有するだけでも、会社の仕事は少しずつ属人化から抜け出せます。
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