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建設現場では毎年、猛暑による熱中症が大きな課題となっています。近年は空調ウェアの普及や休憩時間の確保、水分・塩分補給の徹底など、さまざまな対策が進められています。
しかし、その一方で十分に対策が行き届いていない部位として「頭部」が注目されています。 ヘルメットは現場作業に欠かせない保護具ですが、炎天下では内部に熱がこもりやすく、体感温度の上昇や蒸れによる不快感につながります。
こうした課題を改善するため、頭部の冷却を目的とした新たな製品も登場しており、安全管理の新たな選択肢として関心を集めています。
株式会社ジュトクは、ヘルメット用暑熱対策製品「ブリーズダクトA(アドバンス)」について、現場や個人から多くの問い合わせが寄せられていると発表しました。 同社は次のように説明しています。
『2026年5月、株式会社ジュトク(愛知県豊橋市、代表取締役:上村哲司)が開発したヘルメット用熱中症対策製品「ブリーズダクトA(アドバンス)」の発表とともに、多くの問い合わせがジュトクに届きました。 電気・ガス・通信などのインフラ業界や建設・設備保全企業からの引き合いはもとより、「屋外で働く家族にプレゼントしたい」「社員数名の会社ですが、熱中症対策に試してみたい」という個人や経営者の声もありました。 共通していたのは、製品の詳細以前に、「大切な人を熱中症から守りたい」という切実な思いでした。』
「ブリーズダクトAを通じて 安全を祈る仕事仲間や家族の思いに応えたい」(株式会社ジュトク 専務取締役 長浜 成幸)
引用元:株式会社ジュトク プレスリリース(PR TIMES掲載)
製品への関心は企業だけではなく、現場で働く家族を心配する個人や、小規模事業者にも広がっています。熱中症対策は法令対応だけではなく、「大切な人を守る」という意識から取り組まれる時代へと変化していることがうかがえます。
現場では空調ウェアの導入が進んでいますが、ヘルメット内部は風が届きにくく、熱や湿気がこもりやすい環境です。頭部は体温調節の中枢である脳に近い重要な部位であり、温度上昇は熱中症リスクにも直結するとされています。
また、ヘルメット着用時には汗の蒸発が妨げられ、頭部の冷却機能が十分に働きにくくなるとの指摘もあります。 そのため、水分補給や休憩だけではなく、頭部の温度管理も含めた総合的な暑熱対策が重要になっています。
インフラ業界、設備保全、建設、警備・・・頭部の暑熱対策が課題となる作業
引用元:株式会社ジュトク プレスリリース(PR TIMES掲載)
今回紹介されたブリーズダクトAは、空調ウェアの風を専用ダクトでヘルメット内部へ送り込む構造を採用しています。既存の空調ウェアと組み合わせて使用するため、新たな電源や機械装置を追加する必要がありません。
また、自社試験ではヘルメット内部の温度を約6℃低減したとされており、蒸れの軽減や快適性向上も期待されています。さらに耳を塞がない設計のため、周囲の声や作業指示が聞き取りやすく、安全面にも配慮されています。
導入時には既存設備を大きく変更する必要がないことから、小規模事業者や個人事業主でも比較的取り入れやすい点が特徴といえるでしょう。
温度変化実証実験 結果(自社調べ)
引用元:株式会社ジュトク プレスリリース(PR TIMES掲載)
熱中症対策は、高性能な設備を導入するだけで十分とはいえません。実際の現場では、「装着が面倒」「重くて使いにくい」「作業の邪魔になる」といった理由から、せっかく導入した対策用品が十分に活用されないケースもあります。
そのため、現場で継続して使用できるかどうかという視点は非常に重要です。今回の製品は、既存の空調ウェアを活用しながら頭部へ風を送る仕組みを採用しており、普段の作業スタイルを大きく変えることなく導入できる点が特徴です。
また、追加の動力を必要としないため、故障リスクを抑えながら繰り返し使用できることもメリットの一つです。暑さ対策は一時的な取り組みではなく、毎日の現場で継続できることが事故防止につながります。
さらに、2025年6月に改正労働安全衛生規則が施行され、職場における熱中症対策は事業者に求められる重要な安全管理の一つとなっています。企業規模を問わず、現場の実情に合わせた対策を講じることが、安全配慮の観点からも欠かせません。
熱中症は本人の体調だけが原因ではなく、作業環境や装備、休憩体制など複数の要素が重なって発生します。だからこそ、会社全体で安全対策を継続的に見直す姿勢が求められます。
特に建設業では、一人親方や少人数で作業を行なう現場も多く、組織的な安全管理が難しいケースもあります。そのような現場では、導入しやすく実際に使い続けられる対策用品が、安全性向上に大きく貢献する可能性があります。
暑さが厳しくなるこれからの時期は、水分補給や休憩だけでなく、ヘルメット内部の環境改善を含めた総合的な熱中症対策を検討する好機といえるでしょう。現場で働く人の命と健康を守るためにも、暑熱対策の選択肢を広げることが、安全で働きやすい現場づくりにつながります。
熱中症対策というと水分補給や空調ウェアが注目されがちですが、ヘルメット内部の暑さ対策も重要な安全管理の一つです。頭部の温度管理は作業者の体調維持だけでなく、集中力や安全な作業環境の確保にもつながります。
これから本格的な猛暑を迎える前に、自社の熱中症対策を改めて見直し、現場で無理なく継続できる対策を取り入れることが重要です。一人ひとりが安心して働ける環境づくりを進めることが、事故防止と生産性向上の両立につながるでしょう。
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「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。