記事を読み込み中です

建設現場では、夏になると「飲み物代が意外とかかる」という声をよく耳にします。一方で、飲料代を単なる経費と考えるのではなく、安全管理や生産性維持のための必要な投資として捉える企業も増えています。
近年は猛暑日が続くことが珍しくなくなり、熱中症対策は企業の重要な安全管理業務の一つです。現場で働く職人が安心して作業できる環境を整えるためにも、飲み物代の考え方を見直す時期に来ているといえるでしょう。
夏場の屋外作業では、気温や湿度、作業内容によって個人差はありますが、一般的には数リットル単位の水分補給が必要になるケースがあります。
例えば、500mlの飲料を6本購入すると、1本180円として約1,080円になります。スポーツドリンクや経口補水液を組み合わせれば、さらに費用は増えるでしょう。
もちろん、すべてをコンビニや自動販売機で購入するとは限りません。スーパーでまとめ買いをしたり、会社がウォーターサーバーや大型の飲料を準備したりすることで、一人当たりの負担を抑える工夫をしている企業も少なくありません。
重要なのは、「できるだけ安く済ませること」ではなく、「必要な水分補給をためらわない環境」を整えることです。
※画像はイメージです
飲み物代を節約した結果、熱中症による体調不良や作業中断が発生すれば、現場全体への影響は小さくありません。 作業効率の低下、工期への影響、救急搬送などが発生すれば、飲料代以上の損失につながる可能性があります。
また、暑さによって集中力が低下すると、転倒や墜落、工具の取り扱いミスなど、安全事故のリスクも高まります。 そのため、多くの建設会社では、飲料の支給や購入補助を福利厚生の一環として取り入れています。
職人が安心して働ける環境づくりは、採用や定着率の向上にもつながる重要な取り組みです。
汗を大量にかく現場では、水だけを飲み続ければよいというわけではありません。 大量の発汗時には塩分や電解質も失われるため、水とスポーツドリンク、経口補水液を状況に応じて使い分けることが大切です。
また、近年では塩分補給タブレットや塩あめなどを常備している現場も増えています。 さらに、保冷ボックスやクーラーボックスを設置し、冷えた飲み物をいつでも飲めるようにするだけでも、水分補給の回数が増えやすくなります。
飲み物を準備するだけでなく、「いつでも飲める環境」を整えることが熱中症予防では重要です。
飲み物代を会社が負担する場合は、あらかじめルールを決めておくと運用しやすくなります。
例えば、一人当たりの上限額を設定する方法や、会社で一括購入して現場へ配送する方法があります。 また、現場責任者がまとめて購入することで、購入漏れや個人負担のばらつきを防げます。
現場ごとに必要量は異なるため、気温や作業内容に応じて柔軟に対応できる仕組みを整えることも重要です。 経費管理と安全管理を両立させるには、「節約」だけでなく「必要な支出」を見極める視点が求められます。
近年は猛暑が当たり前になりつつあり、夏場の飲み物代は臨時の出費ではなく、毎年必要になる経費と考える企業が増えています。
年間予算としてあらかじめ計上しておけば、現場ごとの判断に任せる必要がなくなり、職人も遠慮なく水分補給ができます。 結果として熱中症予防だけでなく、作業効率や安全性の向上、従業員満足度の向上にもつながります。
現場で最も大切なのは、「喉が渇いてから飲む」のではなく、「こまめに飲める環境」を維持することです。そのためにも、飲み物代は必要経費として前向きに考えていくことが、これからの建設会社には求められるでしょう。
※画像はイメージです
夏の建設現場では、飲み物代は単なる経費ではなく、安全管理と熱中症対策を支える重要な投資です。
適切な予算を確保し、誰もが安心して水分補給できる環境を整えることは、事故防止や生産性向上にもつながります。猛暑が続く時代だからこそ、自社に合った運用方法を検討してみてはいかがでしょうか。
➡関連記事:🥵熱中症対策が甘い現場は選ばれない?夏の建設業で求職者が見ている職場環境とは
➡関連記事:大雨の日の事前チェックリスト 現場の被害と工期遅延を防ぐ準備とは
➡関連記事:現場で食べたい「体にいいおやつ」5選|鉄分グミから栄養補助食品まで
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。 あわせて、協力会社探しや人材確保など、日常的な情報収集の場として無料で利用できる建設業向けマッチングサイト『建設円陣』もぜひご登録ください(緑のバナーをクリック)。
本サイトについて、ご質問・ご相談がある場合は、下記のお問い合わせフォームからお気軽にお寄せください。
「建設円陣PLUS編集部」は、建設業界に特化したプラットフォーム「建設円陣」を運営する株式会社エンジョイワークスの編集チームです。中小建設業の経営・人材・現場課題を、国土交通省・厚生労働省、業界専門紙や公的機関の情報をもとに解説します。